妻の肖像

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163674209

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  • 小説『翼』に引用されていた作品。新聞記者として初めて赴任した四国で出会った2人。著者は雑誌記者、駐在員、翻訳など手がけている人。
    困った時にはいつも「和子ーオ」と頼る。
    自分のほうが先に逝くと思っていたのに、看取ることになった。

    思い出はつきない。友人の描いた肖像画を掲げ、話しかける。
    内輪の話だから自費出版と思っていたそうだ。そのぶん真率な気持ちがつづってあり、共感できる。

  • 過ぎてゆく日々を味わい深いものと体感し、充実感を共感する家族がいて、その人をして幸せだったと終焉に云えるかどうかである。一回り前の徳岡氏に共感すること多。

  • 「私の死亡記事」で妻への感謝を書いた後に、妻の病気が発覚する偶然が心に残った

  • 世界中の沢山の人の中からたった一人、その人と出会って一緒に生きていく・・そして、ささやかな毎日の積み重ねが2人の人生を作っていく・・夫婦っていいなぁって改めて思いました。
    もう一度生まれ変わっても、徳岡さんは「恋女房、和子さん」にきっと巡り会えると思います。

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著者プロフィール

昭和5年1月 大阪市生まれ
毎日新聞社で社会部、サンデー毎日、英文毎日の記者、編集次長、編集委員などを歴任。
ニューヨーク・タイムズのコラムニストも務めた。
第34回「菊池寛賞」受賞。
著作 「五衰の人ー三島由紀夫私記」(新潮学芸賞受賞)、
「横浜・山手の出来事」 (日本推理作家協会賞受賞)、
「悼友紀行」ほか多数。
訳書 「アイアコッカー我が闘魂の経営」ほか。

「2020年 『夕陽ヶ丘 昭和の残光』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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