自選歌集 会うまでの時間

  • 文藝春秋 (2005年10月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784163675503

みんなの感想まとめ

短歌の魅力を再発見できる自選歌集は、さまざまな感情や情景を繊細に描写し、読む人の心に響く作品が詰まっています。著者の独特の視点から選ばれた394首は、日常の一瞬や思い出を鮮やかに切り取り、まるで詩の世...

感想・レビュー・書評

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  • 以前読んだ『サラダ記念日』のレビューに書きました
    「俵万智さん?存じ上げません!」
    「短歌?特に興味はありません!」と

    それが少し変わりました
    「俵万智さん?一応知ってます」
    「短歌?まだそこまで興味はありませんが…、読んでみます」に


    で、俵万智さん二作品目に手に取った歌集は『会うまでの時間』です
    これを選んだ理由は特にありませんw
    『チョコレート革命』を借りようと思ったら貸出中だったのでこちらを借りてみたというとこです


    だけど、手にとってみて思いました
    爽やかな水色を基調とした表紙に銀色の文字でタイトルが書かれていて素敵な本だなと
    (*˘︶˘*).。.:*♡


    そして、この歌集は『サラダ記念日』『とれたての短歌です。』『もうひとつの恋』『かぜのてのひら』『チョコレート革命』の五歌集千四百首あまりのなかから、三百九十四首を選んだ自選歌集

    そんななかから私が気に入った歌はこちらです
    (サラダ記念日に紹介されていた歌は除く)


    ◇砂浜を歩きながらの口づけを午後五時半の富士がみている

    ◇さよならに向かって朝がくることの涙の味でオムレツを焼く

    ◇「今いちばん行きたいところを言ってごらん」行きたいところはあなたのところ

    ◇デジタルの時計を0、0、0にして違う恋がしたい でも君と

    ◇屋上にねころんで手をつないでみた無力な二枚の木の葉のように

    ◇やさしすぎるキスなんかしてくれるからあなたの嘘に気づいてしまう

    ◇紙と文字でぼくの心を組み立てる 君にはたぶん届くと思う


    次は『チョコレート革命』を読んでみようかな♪

    • みんみんさん
      わたくし先日30数回目の結婚記念日でした…
      一休君頑張りたまえ!!
      地獄の果てまで添い遂げるのよ!!!
      わたくし先日30数回目の結婚記念日でした…
      一休君頑張りたまえ!!
      地獄の果てまで添い遂げるのよ!!!
      2024/10/16
    • 1Q84O1さん
      みんみんさん

      おおーっ!
      おめでとうございますヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
      よし、こうなったら地獄の果まで添い遂げます!
      途中で捨てられな...
      みんみんさん

      おおーっ!
      おめでとうございますヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
      よし、こうなったら地獄の果まで添い遂げます!
      途中で捨てられなかったら…(¯―¯٥)
      2024/10/16
    • bmakiさん
      ひま師匠

      奥さんのことを話す人は、奥さんに愛情ある人だと思いますよ(*^▽^*)
      実は一休さんはラブラブなのかも♡
      ひま師匠

      奥さんのことを話す人は、奥さんに愛情ある人だと思いますよ(*^▽^*)
      実は一休さんはラブラブなのかも♡
      2024/10/16
  • 俵万智さんの歌集ですね。
    自選のアンソロジー歌集です。
     あとがきに『「サラダ記念日」「とれたての短歌です。」「もうひとつの恋」「かぜのてのひら」「チョコレート革命」の五歌集千四百首あまりのなかから、三百九十四首を選んだ。』と、記されています。

     この曲と決めて海岸沿いの道
       とばす君なり「ホテルカリフォルニア」

     会うまでの時間たっぷり浴びたくて
       各駅停車で新宿に行く

     シャンプーの香をほのぼのとたてながら
       微分積分子らは解きおり

     妻のこと「母さん」と呼ぶためらいの
       なきことなにかあたたかきこと

     菜種梅雨やさしき言葉持つ国を
       歩む一人のスローモーション

     水仙のうつむき加減やさしくて
       ふるさとふいに思う一月

     やさしいね陽のむらさきに透けて咲く
       去年の秋知らぬコスモス

     手のひらにのせればとろりと溶けそうな
       はまなすの実の赤の言い分

     散るという飛翔のかたち花びらは
       ふと微笑んで枝を離れる

     かすみ草にいたるやさしさ花束の
       できあがりゆくさまを見ており

     咲き終えし桔梗の花の茎を折り
       捨てんとすれば野の香を放つ

     サヨナラの形にススキが手を振って
       駈け抜けてゆく風の輪唱

     故郷とは生地にあらず「家族」という
       花ことば持つ花咲くところ

     水仙をふるさとの花と思うとき
       暗き海色の花瓶を選ぶ

     くもりのち時々晴れの日常に
       シンビジウムの鉢植え届く

     「今」だけをたずさえて行く夜の果てに
       ブランクーシの鳥が羽ばたく

     俵万智さんの歌は、読むたびに付箋だらけになるのはいつもの事で、今回は花を詠んだ短歌を選んでみました。やっぱり響きがいいですね(=゚ω゚=)

  • 初めて俵万智を読んだ。
    歌に興味を持ってない頃の自分でも、サラダ記念日は聞いたことがある。
    この本は自選歌集ということもあり、初めて手に取る自分にぴったりな入口だ。

  • 再選だけど良かった!帰省に持って帰ってよもっと思ったら私は一回も開かず、お母さんが全部読んでた。

    単なる純粋な?恋愛の歌だと思ってたもの(愛することが追いつめる〜)が、前後にある歌の文脈から不倫のものだったんだ、と気づいて衝撃。

    好きだったもの
    たった一つのことが言えずに昼下がり野球ゲームに興じる二人(会うまでの時間)

    我だけを想う男のつまらなさ知りつつ君にそれを望めり(会うまでの時間)

    樹は揺れるあなたが誰を愛そうとあなたが誰から愛されようと(会うまでの時間)

    心には責任なんてとれぬゆえ愛せ とり返しのつかぬほど(会うまでの時間)

    「泣くなよ」と言われて気づく今我が泣いているのは「わたし」のためと(会うまでの時間)

    もう二度と来ないと思う君の部屋 腐らせないでねミルク、玉ねぎ(会うまでの時間)



  • 自選だけあって俵万智の良さ爆発してる

  • 谷川俊太郎さんとの対談の中で、音楽で泣いたことがない、と言っていたことが印象的だった俵万智さん。不倫の恋さえも詠んでしまう、選んでしまうのがすごい。

  • 爽やかな歌、情熱的な歌、何気ない日常の歌。
    爽やかで、エグくて、胸がいたんで、切なくて。
    素敵な自選歌集。楽しい時間をありがとうございました。
    初めて読んだ歌集『サラダ記念日』は意味をさっぱり理解できなかった幼い私も今は大人になったことを実感しました。


    今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよと言うような海

    ひかれあうことと結ばれあうことは違う二人に降る天気あめ

    なんでもない会話なんでもない笑顔なんでもないからふるさとが好き

    まっさきに気がついている君からの手紙いちばん最後にあける

    カレンダーをめくればそこに海があり会える予感と会えない予感

    一年に一ミリ伸びるミズゴケに蓄えられる湿原の時間



  • 俵万智さんの歌集は、
    「サラダ記念日」「とれたての短歌です。」
    を、よく読んだものだった。
    あれから随分ときがたって、
    今読むと、当時とは違う感じ方もあり、
    とても新鮮に感じられた。

    時を越えて新鮮に感じられる
    瑞々しい言葉、短歌。

    再び、こんなふうに会えたことが
    とても嬉しい歌集だった。

  • 2017/6/13読了。
    俵万智をしっかり読んだのは初めてかも。
    短歌を読んだのも初めて。
    よくこんなに愛のうたをよめるなぁと、感心。

  • 2017/5/16読了

    P51
    我が友は クリームコロッケ 揚げており
    なんてったって 新婚家庭

  • 17/05/25 (37)
    ・トンカツにソースをじゃぶとかけている運命線の深き右手で(P50)
    ・伝えてはならない愛があることを知ってどうする二十四歳(P60)
    ・唐突に恋は始まるものだからさあもう一度いえもう二度と(P87)
    ・十月の暦がひらり「会えない」と「会わない」の差を君は知らない(P104)
    ・愛することが追いつめることになってゆくバスルームから星が見えるよ(P123)

  • 三月になると、読みたくなります。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:911.168||T
    資料ID:50501120

  • 再録で借りる意味なかった。

  • 最近ちょっと短歌に興味が湧いたので図書館で借りて読みました。
    有名な「この味がいいねと君が言ったから・・・」という歌ぐらいしか
    知らなかったのですが、読んでみてすごく官能的な歌も詠まれる方なのだとびっくりしました。
    短歌は俳句と違ってフィクションが成り立つものだということを後で調べてみてわかりました。短歌っておもしろいなと思いました。

  • いままでの五歌集の中から選んだ短歌集。
    恋の歌が多いけど、悲しくなる。

  • 恋の詩・・・不倫?浮気?
    詩心の少ない自分にはよく読み取れていないけれど
    せつなさや想いが端的な言葉から伝わります。
    7:23(なにさ)から7:24(なによ)
    0、0、0にして違う恋がしたい
    その表現が現代的で面白い。

  • 捨てるかも知れぬ写真を何枚も真面目に撮っている九十九里



    寄せ返す波のしぐさの優しさにいつ言われてもいいさようなら



    今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海



    竹林に目まいのような蝉の声聞きおり我は一本の竹



    江ノ島に遊ぶ一日それぞれの未来があれば写真は撮らず



    潮風に君のにおいがふいに舞う 抱き寄せられて貝殻になる



    いつもより一分早く駅に着く 一分君のこと考える



    我だけを想う男のつまらなさ知りつつ君にそれを望めり



    愛された記憶はどこか透明でいつでも一人いつだって一人



    葉桜を見に行くならば雨上がり私でなくてはいけない人と



    はつなつの公園を行くあんだんてあなたの二歩と私の三歩



    樹は揺れるあなたが誰を愛そうとあなたが誰から愛されようと



    心散るならば満開の木の下でそっと言われたかったさよなら



    憎というほどの濃度を持たぬままとろりと胸に何かたまれる



    こんなにもなめらかに愛を告げられて心ほどよく冷めてゆく午後



    書くほどに心を離れてゆく手紙うそばっかりのブルーブラック



    十月の暦がひらり「会えない」と「会わない」の差を君は知らない



    「たとえば」と「逆に」を交互にくり返すあなたの気持ちわからなくはない



    『あい』という言葉で始まる五十音だから傷つくつくつくぼうし



    見えぬからなおいつまでも見ておりぬ海のむこうにあるはずの国



    「もし」という言葉のうつろ人生はあなたに一度わたしに一度


    屋上にねころんで手をつないでみた無力な二枚の木の葉のように



    地ビールの泡やさしき秋の夜ひゃくねんたったらだあれもいない



    「気分」という割り切れぬ後で返事する我を許せよ我の気分を



    人間が人間として生きているブドウがブドウの木であるように

  • 短歌は口語体を主張している僕であるが、俵万智の歌もご多分に漏れず口語体でいい感じである。

    ただ、ちょっと恋の歌が多すぎないかと思うが、恋をするとそうなってしまうものなんでしょうかね。

  • 今までの作品から俵さんが自選した本。
    わお、とドキッとする作品から、ほのぼのとするもの、
    山田かまちの作品を短歌にしたものなど。

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著者プロフィール

俵 万智(たわら・まち):1962年大阪府生まれ。歌人。早稲田大学第一文学部卒業。学生時代に、佐佐木幸綱氏の影響を受け、短歌を始める。1986年に角川短歌賞、1988年に現代歌人協会賞を受賞。『サラダ記念日』『プーさんの鼻』『考える短歌』など、歌集・著書多数。2021年度朝日賞受賞。歌誌「心の花」所属。最新刊は第七歌集『アボカドの種』。2023年、秋の褒賞で紫綬褒章を受章。

「2026年 『短歌ご一緒しませんか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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