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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784163683706
みんなの感想まとめ
精神力や自己制御の重要性が強調される中、戦争の厳しい現実が描かれています。特に、司令官と兵士たちの間に交わされる思いは、家族を守るために必死に戦う姿勢を浮き彫りにしています。勝ち目のない戦いを選んだ彼...
感想・レビュー・書評
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p76
精神力を養う事は、何も大した事ではない。日常の生活で己の我儘を封じる事が出来れば其の目的は半ば達せられる。
「朝眠くも時間が来たらガバと跳ね起きる」只々其の事だけでも目的に一部が達せられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
8月は戦争のことを思い出し、この手の本を読むことにしている。映画にもなったこの本には、家族のためにも生きて帰りたいが、本土を守るために、1日・1分でも長く米軍を足止めするという、全く勝ち目のないに戦い臨んだ司令官と兵士たちの思いが読み取れる。ある者は餓死や赤痢で亡くなり、ある者は捕虜となって生き残る。大本営のいい加減な戦略にうんざりするのは毎度のことながら、現在の平和な状況からは想像できない絶望的な状況があったことを改めて胸に刻む。
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必要があって硫黄島関係の書籍を数冊。
栗林中将の、妻と息子と末娘への、それぞれ想いの違った書簡に感じさせられる。
書簡からはどれほど過酷な状況であったかということは、解説ほど伝わって来ない。
伝わって来ない所に、意味があるように思う。
とにかく、これが終わりかもしれない、とその都度思いながら認めたのであろう。 -
京都市
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本当になんのための戦争だったのでしょう。
妻を愛し、家族を愛し、日本を愛し、そして部下を愛した人・・・。
なんのために捧げた命なのでしょうか。
これが最後と家族に送り続けた手紙、愛情にあふれていました。
どんな想いで書いたのか、潔さがいっそう重くのしかかりました。
どうか戦争のない平和な世界になりますように、そう願わずにはいられません。 -
たこちゃんたこちゃんと、わが子に話し掛けるその口調の柔らかな事。太郎へと息子に話し掛けるその父親としての厳格さと思い遣る慈悲。洋子へと厳しくも将来を案じた父の優しさ。
妻へ、と子供を案じ妻を愛し続けた夫の気遣い。
命あっての、と東京から地方へしりきに疎開する事を勧めるのは、東京がもう駄目だとの意思表示でもあり、それはすなわち自分の命がもうないとも言っている。
何処までも優しい父親であったが、たこちゃんへの手紙の中で「お父さんのかたきを」という部分が、嗚呼矢張り戦中かと認識させられる。
彼らが護り通した二十六日間。これだけで、何万人の命が救われたのだろう。 -
評価は読後に
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自分にも妻子がありますが,このような穏やかな慈愛に満ちた手紙はおそらく書けません。硫黄島の戦いは映画で急に有名になりましたが,一過性の話題で終わることなく,広く永く記憶にとどめられることを願います。
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硫黄島で戦死した栗林中将が島から家族へ宛てて書いた私信集。息子には厳しい父の顔、娘には優しい父の顔、妻には頼もしい夫の顔。こんな素敵な手紙をくれる夫、父親を亡くすのは辛かろうなあ…硫黄島が注目されていますが、戦場となった各地で栗林中将のような人が多く死んでいったのだと思います。栗林中将は私の祖父と同年代。彼の運命が私の祖父と置き換えられていても不思議ではなく、配下の兵たちの一人と私の父が置き換えられていても不思議ではありませんでした。今生きている私たちにはその人たちの命もギュッと詰まっているのだと思います。大事にせねば。
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クリント・イーストウッドの映画化日本版の元昭和19年6月25日から昭和20年2月3日までの間に硫黄島の総指揮官栗林中将から家族に送られた手紙。負けると分かっていてそれでもなお若い部下に「最後まで戦うこと」を求め続ける それでいて東京の家族の無事を願い続ける、そこに矛盾は、葛藤は無かったのか。5日で陥ちると言われた島を26日も守り続けた栗林中将は素晴らしい軍人だったのだろう。けれど自分の指揮の下で何万もの若者の命が島で消えていった、それこそが国のための正しい道だと信じていた、信じ込まされていた、それが悲しい。私自身祖父や祖母から戦争の話は聞いている。国のために戦って死ぬことがこの国に生まれてきた者として一番正しい生き方であると教えられてきた世代である。そこには「どうして?」や「もしかして」は全く無かった。今もしも戦争が起こったとして若者が国のために戦い死ぬことを自分の生きる意味だと信じるとは思わないが、それでもそういう道を進むことは避けなければならないと思う。栗林中将が最後まで家族の無事を祈っていたように、全ての人がこの世界の全ての人の無事を願えばいつか戦争のない平和な日が来るだろう。夢物語でもいい理想論でもいい、そう信じたい。
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先の大戦で、人々は何のために戦ったのかが、見えてくる。理想や主義、プライドも確かにあっただろう。が、多くは家族の命を守る為だったのではないだろうか。激戦必至の硫黄島へ、最高指揮官として赴いた栗林忠道氏の、家族へ当てた手紙には、家族の行く末を案じる事ばかりが書いてある。末娘「たこちゃん」への手紙にはとても優しい言葉遣いで、長男には自分亡き後に一家を支える男としても信念を、妻には深い愛情と詫び。どの手紙にも家族に対する愛情があふれているが、と同時に自分の運命を楽観視するような文面はただの1行もない。達観した覚悟ばかりがある。どのような背景においてこのような高潔な人物が存在しえたのか。正に傑物。
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本屋で手に取ったこの本がきっかけで、栗林忠道、そして硫黄島戦を詳しく知りたいと思うようになりました。
実際調べれば調べるほど、辛く勝ち目など到底ない戦いだったということが解りました。
そんな戦いの中で、総指揮官であった栗林中将の唯一の支えが、もしかしたら東京と硫黄島を行き来する、家族からの手紙であり、また、主の留守宅でも主の消息を知りうる唯一の便りをどんな思い出待っていたのだろうか。
栗林中将から家族への愛情溢れる手紙の数々に、どんな状況でも決して壊されることのない家族の絆というものを教えて頂きました。
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