- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163684208
感想・レビュー・書評
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面白かったー!!「こんなのがあったらいいな」という架空の文学全集の目録なので、皆さん言いたい放題(笑)読みながら、自分が好きな作家の、好きな本が入っていると「うん、これは入れなきゃねえ」とニヤニヤしたり、逆にけなされると「えー、なんでよー」と、つっこみながら楽しく読めた。世界文学全集の方は、教科書の文学史年表とは一味違っていて、おおっと思わされたし、日本編は古典が重要視されていて、充実のラインナップ。また、「戦後文学を見直す視点」の項は、かなり興味深く読めた。
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猫丸(nyancomaru)さん同じ三人の「千年紀のベスト100作品を選ぶ」は読まれましたか?(それぞれの解説は別の方ですが)同じ三人の「千年紀のベスト100作品を選ぶ」は読まれましたか?(それぞれの解説は別の方ですが)2014/03/14
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こてつさんnyancomaruさま、コメントありがとうございます。知らない作品でしたので、調べてみましたが、面白そうですね!読みたい本に登録いたします...nyancomaruさま、コメントありがとうございます。知らない作品でしたので、調べてみましたが、面白そうですね!読みたい本に登録いたします。2014/03/14
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2017年1月22日紹介されました!
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三人の文学批評に対して珍紛漢紛なんだけれど、彼等は本当にこんなに読んだの?まして、文学者を批評するとなると、相当読み込んでないとできないし。俺はマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」を苦痛に堪え、もう堪えに堪えて読み終え、翻訳モノはしばらく手にも取りたくなくなったんだけど、その書評が「とにかく何巻になろうとしかたがない。あれは全部入れるしかないんだよ」で終わってんだから。絶対読んでないよ。読んだら批評したくなるもの。「失われた時を返せ」って。
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丸谷才一 (1925-2012)文芸評論、英文学、ユリシーズ翻訳
三浦雅士 (1946-)文芸評論
鹿島 茂 (1949-)仏文学、評論
内容メモ:文学好きの雑談。ファンが会話を楽しむもので、これ自体は評論ではない。なお、2010年には文庫化。 -
読んでいない小説がたくさん。
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読んでいるだけで嬉しくなる!熱い文学トークを読んでいるだけでウキウキしてくる。余さず全て、網羅したくなる。
是非是非是非、この全集を立ち上げてほしい…文春さん、お願いします!! -
今まで文学・文藝と名のつくものに対しては一様に、漠然とした信頼を持っていたのですがそれがこの本を読んで一気に覆されました。
『今読めば』という観点から見ると、誰もが知っているあの作者、あの作品だって「つまらない」「意味が分からない」「退屈」って言い捨てられてしまう。言い換えれば、そう言い切れる強さを持った人たちが3人集まってお喋りしている。目を瞑ってその情景を想像するのは、なんとも楽しいです。
この本の一番良いのは、編者が3人対話形式なのでお互いに「相手も当然知っているだろう」前提で話を提示してくれるところだなと思いました。名前しか知らない作者について論じられている時でも語尾が『〜だよね』『〜でしょう』となっているので、気持ちよく知ったかぶりして読める。なので、自分が手に取ったことの無い本に対する論議でもプレッシャーを感じずに入っていけた気がします。
前半が世界文学全集、後半が日本文学全集についてお話しているんだけれども、翻訳作品の難についてのお話が全体的にとても興味深かった。
一生でこの作品群をどのくらい読めるかなあ。でもお三方がこんなに熱っぽくお話されているんだから、読めないのはすごく勿体無いぞ! -
2009/6/24購入
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おもしろかったし、ためになった。私もまだまだ本読みが足りないなあと。特に、日本の古典が面白く感じるようになったのは最近なので、指標としていろいろと読んでみようと。