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Amazon.co.jp ・本 (456ページ) / ISBN・EAN: 9784163686103
みんなの感想まとめ
文学や小説、言葉の本質について深く考察された作品は、哲学的な視点を交えながら、時には分かりやすく、時には難解な表現で読者を魅了します。多くの引用を用いることで、幅広いジャンルからの知見が豊かに盛り込ま...
感想・レビュー・書評
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『うわさのベーコン』
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なるほどねえー、という感想
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書評のカテゴリーに入れてしまったけど、文学論。これこそがまぎれもなく高橋源一郎の文章。
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日本の小説に対する根源的な問いについて。文学とは何か、小説とは何か、言葉とは、意味とは。
世の中には数多くの小説があって、いろいろな読まれ方をされているが、現代の小説は真剣に向き合って読まれるものではないらしい。雑誌の片隅にひっそりと掲載され、気が付かないような小説もある。
小説のテーマとして、よく「死」が取り上げられる。子供は「死ぬと何も残らない」と認識していて、その意味をよく知っている。しかし、大人になるにつれ、「死」は意味を持ち、小説の中には死んだ人がいろいろな形で登場する。大人の世界における「死」は、生きている人に影響を与える。大人はそう考えるというのは面白い考察だった。
また文脈の繋がりの無い素人小説の事例だとか、昔の小説家が書いた文章が、現代の読者にいかに無意味なものかといった面白い事例を挙げて考察している。
とにかく小説の本質が、この100年でどのように変化してきたかを、様々な事例を挙げて著者の考えを述べていますが、正直、面白いけれどやや読みにくかった。著者がこの本で言いたかったことが、自分には少ししか理解できなかった。また日を改めて読み返してみたい。 -
文学と、死者の関係。この主題にふれるときの高橋源一郎は、日本一だと思う。死んだ人はお経をきくことができますか。これを小説論として扱える、その視線の確かさ、射程の遠さ。必読だと思います。
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小説の優れた読み手としてもっとも信頼する人である。
また、これを読んで石原吉郎を知り、自分にとって大事な作家となった。 -
ひさしぶりの源ちゃん。評論を超えて、テツガクしてます。おもしろかった。ニッポンの小説は「死者」のための「遺言執行人」。人が増えるとシステムができてしまうのは、自然発生的で人間の習性みたいなものかしら。
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源一郎さんの新しい文芸評論です。この人の作品は出るとすぐに買って読んでいます。小説も好きですが、文芸時評もさらに好きなので読むのを楽しみにしてました。
源一郎さんは、以前より「書く」ことについてセンシティブであることを隠していませんでした。今までは割りと単発であったり独特の表現の中でオブラートで包まれていたりしていたのですが、今回そのことについて非常に正面から取り上げています。
副題の「百年の孤独」は、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』を取り上げているからではなく、もちろん明治以来のニッポンの小説の「百年の孤独」について書かれているからです。通して読んだ後、源一郎さんが少し前にやたらと明治の文学者に拘って小説を書いていた理由が少し明確になった気がします。もしかしたら「小説」が生まれたその場所にいた明治の文豪をうらやんでいるのかもしれません。
明治期に小説の起源を求めたものとしては、柄谷行人の初期の評論集「日本近代文学の起源」が(自分の中では)有名ですが、小説を生産する立場の人間として、書くことへの畏れと驚きを持ちながら小説の起源と根源について突き詰めて、そして至らず、という想いを抱かせます。
自分がここに書かれていること全てをわかるわけではないですが(もちろんそれでいいのです)、これもまたやはり素敵な「小説」だと思います。
星5つ -
陣野俊史が選ぶ 小説のことを考え始めるための10冊:文藝(2009冬)より
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小説とはなにか。考えれば考えるほどわからない。高橋源一郎は、その命題と、膝突き合わせて真剣に向き合っている。だからこそ、こうも感傷的になってしまうのだろう。
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読みながらうんうん考える一冊。
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マジメな話、何回も読んじゃう。
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2008.7.19-19
高橋源一郎の評論はおもしろい。
わかってるふりをしない。
二葉亭四迷と自分を重ね合わせてるのかな。
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一度では読みこなせない部分もありつつ(特に小説と死者のくだり)、至るところでハッとしました。日本語ってほんとにキリがなくややこしくて、おもしろい! そしてタカハシさんの文体こそ、色んなことを物語ってると思う。
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そもそも小説(家)はそんなに凄いのか?なぜ決まった文体で書かれていないと、村から仲間はずれにされるのか?を具体例を挙げながら、自省する著者のしせいに引かれます。読んで良かった!!!(五つ星)
もちろんガイドブックとしても読めます。
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学生に講義を聴かせる、という形式で書かれているので、
内容の割に読みやすい作品だと思う。
百年というのは、日本でいわゆる小説が生まれて百年ということから。
1)小説の多くはたいてい、恋愛か死が題材になっているのには理由があるの?
2)「文学的な作品である」、「文学的に劣る」というときの「文学的」とは一体なんだ?
3)片山恭一さんの「世界の中心で、愛をさけぶ」や、Yoshiさんの「Deep Love」など、
売れているのに、いわゆる文壇からは無視されている気がするのはなぜ?
4)ニッポンの小説の源流は誰が作ったの?
5)読まれる詩や小説って時代背景に影響されたりするの?
などといった、漠然とした疑問に答えを示さんとしてくれています。
ただ前提として、著者さん自身が、小説や言葉には限界があるという見地に立っているので
「僕自身よくわかっていないのですが」というエクスキューズも多い。
そして、引用する小説についても、引用する理由や、作品が書かれた背景など
付随する話題をどんどん展開し脱線するので、何についての話だったか
読者だけでなく著者本人も忘れてしまうこともしばしば(^ー^;)。
読み終わって、平安時代や江戸時代の作品が文学史上で位置づけられる
のと同じように、近代小説がどのような役割を担ったと位置づけられるのか
非常に楽しみになった。同時に私の中で、近代文学史をもっと知りたいという欲求が芽生えた。
小説の別の楽しみ方を教わったような気がする。
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キタ新刊!
真摯にコトバ(小説)を描いている。
やっぱりすきです。
ピピピとくる。
せつなくなるような。それでいてどきどきさせる。
あたしの欠けてはならない、たいせつな部分の周辺のこと。
エピローグの最後の3行あたり。
それがたいせつなことなんではないかなーなんて考える。 -
「ちからが足りなくて」の章だけでも十二分に意味のある一冊だったと思う。どの章も面白いけれど、あの章だけは、もう飛びぬけてよかった気がする。読んでいて、結局、最終的にふりだしに戻った感があったけれど、そもそも「小説とは」「文学とは」を考えると、堂々巡りになってしまうのだ。どこかに辿り着けた気がしたのに、どこにも辿り着けてないのだ。(07/1/26)
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保坂と同じく現役の作家が批評家ではなく小説家として小説について語っている。それはいいのだが、保坂に比べてどうしてこうも「嫌味」を感じてしまうのか。
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