おしゃれのベーシック

  • 文藝春秋 (2006年11月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784163686400

みんなの感想まとめ

装いを通じて自分らしさを見つめ直すことがテーマの本書は、ファッションの知識を深めるだけでなく、自己表現の重要性を再認識させてくれます。読者は、流行に流されず、自分に合ったスタイルを選び取る過程を通じて...

感想・レビュー・書評

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  • ごめんなさい。
    おしゃれのセンスも知識も微塵もない私が、この本を読んでしまったこと。
    無謀以外の何物でもありませんでした。
    最初からわかっていたけど。

    でも、表紙の写真がおしゃれだなあって思ってしまったのだ。
    数葉差し込まれている写真の中でも特に、板壁をバックに木の床に無造作に置かれた深い紅のエルメスのケリーバッグ。
    その陰影も相まって、静物画のような一枚の写真が、ものすごく気に入ってしまった。

    肝心のファッションに関する文章については、いかんせん知識がなさ過ぎて、紹介されたドレスの、靴の、バッグの事細かな説明を読んでも、全く頭の中で再現できない。
    情ない。

    ”こっくりと紅い珊瑚のネックレス”
    「こっくり」がどんなふうに珊瑚にかかってくる言葉なのかイメージできない。
    私の知っている珊瑚でいいのでしょうか。

    センスというのは知識の裏付けがあってこそ、というところがあると思っている。
    もちろん知識を越えた先にあるセンスこそが、いわゆる「センス」と評価される部分であるけれど、素人はまず知識に沿ってセンスを磨くのが間違いない。
    ところが著者の語る言葉と、私の知る言葉の間に大きな断絶がある。
    単語の意味が分からないときは、調べればよい。
    でも、言葉の意味は分かるのに具体的な理解にならない。
    これは困った。

    とりあえず、他人から自分をどう見えているのかを冷静に知るところから始まり、どういう自分でありたいのかを明確にして、それを目指して日々精進すべきなのだということはわかった。
    そして「見た目は10割」というのは「わたしはこういう人間です」と相手に示すことなのだ、と。
    ふむふむ、これは覚えておこう。

  • おしゃれとは自分らしさをみつめて、多くのものから自分に合うものを選び出すこと。時にチャレンジだったり、そのときは手に届かないものでもいつか似合うようになるかもしれない。その時のワードローブは、自分自身なのだ。
    「喪失と停滞と浄化」を通して残った彼女の考え方は、ファッションに留まらず生き方としても共感できるものがある。
    流行を追い続けるモードと、定番であっても形を時代に合わせて変わっていくベーシック。ファッションを機能性だけでなく、自分らしさの表現として見つめる背筋を伸ばした生き方は、ぶつかってもぶつかってもそこに自立する強さを感じる。
    表紙のFOXの傘。雨の降らない室内で閉じられている傘。昔傘を持つものは馬車を持たないものの象徴として誹りを受けていた傘。馬車はなくなり、傘は残る。雨を避ける機能を磨き上げたその存在は、使われない時間でも美しくあるためのデザインを身につけた。オンもオフも気を張る必要は無いが、いつも自分らしくあるために、何を選ぶかはとても重要なことだと思うのだ。

  • 光野桃さんのエッセイが好きでかなり読んでいる。ファッションジャーナリストで外国生活も経験されている光野さん(五十代かな)のおしゃれにまつわる端正なエッセイ。文章がうまいと思う。おしゃれに物語をこめるような美しい文章もとってもいいけど、友人や娘さんのエピソードがそこはかとなくユーモアがあってほのぼのしてすごく好き。 勝手な憶測だし、こんなこと言うのは失礼なんだが、彼女には、あれこれ考えすぎでくよくよして悩みがちで自分に自信がなくていつもこれでいいのかと思っていて、っていうところがある気がして、親近感を覚えるようなところがあるのだ。

  • ブランド学には興味ありません。

  • 読了

  • 表紙の傘に一目惚れした。

    『名画読本』赤瀬川源平

    早足で店を見て回る。
    デパートの上から下までを10分で。
    感覚がとぎすまされ、おしゃれの反射神経がからだの中で育っていく。

    止まったら、老ける。そうなんだ。

    紺色は日本人の肌を生かす最も美しい色

    自分スタンダード

    バレエシューズが履きたくなってきた。
    バレエシューズが似合うようになるには、どうしたらいいんだろう?

    いろんなものをたくさん見ないと、自分の好きなものさえわからない。
    必要な物なら、さっさと選べるんだけど。

    『SAYURI』
    チャン・ツィイー
    肉体に宿る根性
    肉体としての強さ

    服に体質はつくられる。

    ココ・シャネルは反逆者になれなければ生きられなかった。
    だから、そのように生きた。

    マリリン・モンローは、反逆者でいられなかったから早くに亡くなった。彼女は従順すぎた。

    シャネル・ネクサス・ホールhttp://www.chanel-ginza.com/nexushall/

  • こういう本ってどことなくいけ好かない雰囲気が漂いやすいけど、行き過ぎていない感じが好印象。

  • 読んでるうちに自分の中で欲しかったものがはっきりしてくる。
    装いについても知識は必要で真面目に学ぶ必要があるなと思いました。庶民でもね。

  • 等身大な言葉が好感を持てる。ただブランドに関しては、学生時代何も知らずに憧れて読んでいた部分は、「これは高い」「ここは値段が」と、金について考えながら読んでしまった。

  • 安いものが横行する世の中。もちろん安いものが悪いことはないけど、自分なりの着こなし・ベーシックを理解することが美人への近道なのかもしれない・・・

    いつか私もマルニのワンピースやフォックスの傘、マーガレットのストッキングを着ても似合うような女になりたいものです。

  • 鋭い視点、豊かな語彙、美しい文体。生き方と装うの関係。

  •  身なりに気を遣わなくっちゃな と思った。
     そして、お洒落は楽しむものだ とも。

  • 久しぶりに光野桃さんの文章を読んだがやはり好き。”おしゃれは反射神経””外見は思いやり”

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著者プロフィール

作家・エッセイスト。東京生まれ。小池一子氏に師事した後、女性誌編集者を経て、イタリア・ミラノに在住。帰国後、執筆活動を始める。1994年のデビュー作『おしゃれの視線』(婦人画報社)がベストセラーに。主な著書に『おしゃれのベーシック』(文春文庫)、『実りの庭』(文藝春秋)、『感じるからだ』(だいわ文庫)、『おしゃれの幸福論』(KADOKAWA)などがある。2008年より五感をひらく時空間をテーマにしたイベント『桃の庭』を主宰。

「2018年 『これからの私をつくる 29の美しいこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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