ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163686806

感想・レビュー・書評

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  •  図書館でふと手にした一冊。立花隆という名前は知っていたが、本は読んだことがなかった。本を読まない、いや、読めないというのがこれまでの私であった。読み物といえば、漫画、音楽雑誌、そして仕事の本くらい・・・。子どもの頃の読む習慣のなさ、また読書感想文からの逃避がツケとして回ってきたのである。

     しかし、この本を読んで、本がいかにおもしろいものか、また読まないと損かということを示してくれたと言っても過言ではない。読みたい衝動に駆られる、そんな経験を初めてした。紹介された本を今すぐ読みたいと、図書館で予約までしてしまった。

     立花隆のフィールドは、自分の興味の分野とリンクしている。政治・経済・サイエンス・宇宙・死生・文明・文化・生物・環境そしてオカルトなどなど。その好奇心たるや恐れ多い。尋常ではない読書量に裏付けされた氏の発言は重みもあるし、ひきつけられるものがある。

     記念すべき一回目の感想文?になるのかな。読んだ本をこうして記録しておくことは後に残るし、自分の励みにもなる。未熟もの故評価はできないが、ちょっと続けてみよう。

  • 前半は立花隆へのインタビュー。後半は「私の読書日記」。

    「アウトプットとして本を1冊書くには、インプットとして本を100冊読む必要がある」という持論がすごい。

    100冊の本を書くには1万冊の読書が必要。1日1冊読むなら10年で3,650冊、大体30年...。

    「半可通」で通用する週刊誌記者の感覚で、一流の科学者に取材したところ、不勉強であることを叱られ、それを恥じて科学の問題については基礎の基礎まで勉強するようになったくだりには頭が下がる。

    マスゴミが重宝するコメンテーターや「ワンフレーズ」について批判的なスタンスは好感が持てる。
    思想そのものには賛同できないが。

    「私の読書日記」は面白い本、堅い本、くだらない本が取り上げられ、どれも読んでみたくなる紹介文はさすがである。
    読みにくい本について「基礎知識のない人は第三章から読むほうがよい」とか書いてあり親切。

    キリスト教や日本の古代史についての本が読みたくなった。

    420ページにちょっとした間違い発見。

    以下、気になった本。
    「天才たちの誤算」ロジャー・ローウェンスタイン
    「ローマ文化王国-新羅」由水常雄
    「世紀末宗教戦争マップ」ジェイムズ・A・ホート
    「朝鮮戦争の謎と真実」A・V・トルクノフ
    「やがて中国の崩壊がはじまる」ゴードン・チャン
    「死海文書の謎を解く」ロバート・フェザー
    「ケルズの書」バーナード・ミーハン
    「行動ファイナンス」ヨアヒム・ゴールドベルグ、リュディガー・フォン・ニーチュ
    「魔術的芸術」アンドレ・ブルトン
    「敗戦真相記」永野護
    「日本経済 不作為の罪」滝田洋一
    「脳が殺す」ジョナサン・H・ピンカス
    「アボリジニの世界 ドリームタイムと始まりの日の声」ロバート・ローラー
    「新ネットワーク思考」アルバート=ラズロ・バラバシ
    「すべては傍受されている」ジェイムズ・バムフォード
    「ネオコンの論理」ロバート・ケーガン
    「映画はやくざなり」笠原和夫
    「問題はグローバル化ではないのだよ、愚か者」J・F・リシャール
    「ドキュメント 聖地エルサレム」NHK出版
    「中国正史 倭人・倭国伝全釈」鳥越憲三郎
    「「心理テスト」はウソでした」村上宜寛
    「大和朝廷の起源」安本美典
    「尾形光琳 江戸の天才絵師」飛鳥井頼道
    「王たちのセックス」エレノア・ハーマン
    「国宝・百済観音は誰なのか?」倉西裕子
    「失敗百選」中尾正之
    「イエスの王朝」ジェイムズ・D・テイバー

  • 立花隆といえば、日本でもトップクラスの読書量を誇る。昔は文学作品を読んでいたらしいが、今はフィクションの「底の浅さ」に興味をなくしノンフィクションしか読まないらしい。そこが立花隆の「底の浅さ」と言えなくもない。ノンフィクションはアリストテレス風に言えば世の中の形相であって、質料ではない。ノンフィクションの背後にある本質をフィクションという「記号」「レトリック」で表す可能性を考慮しない姿勢に、立花隆の著作における迫力の無さに繋がっているように思う。

  • 教養書を読むにあたって参考になればと読み始めたものの、随所に垣間見える著者の思想と著者の歩みに興味や共感を覚えられず、序盤で挫折。

    また興味を持てるようになったら再チャレンジしてみよう。

  • 1

  • 特になにもない。本の書評が少しだけ書いてある本。
    あとは作者が本が好きだと言ってるだけ。
    100冊側ですら無く記憶に残らない本。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA80858497

  • まさにmaking of 立花隆。これだけの冊数を読んで、良くここまで詳細な評論が書けるなー、頭のつくりが根本的に違うなーというイメージ。さすがです。そのうち読む本がなくなったら、この本に紹介されている本を読んでみるつもりです。読書家必読。

  • "立花隆さんの本。
    1つのアウトプットを出すためには100のインプットが必要という著者のインプットの数々が紹介されている本だ。
    ぜひ読んでみたいと思った本を下記に列挙しておく。
    ・「真説バブル」日経ビジネス編 1400税
    ・「円の支配者」草思社 2000税
    ・田邊敬貴「痴呆の症候学」医学書房 4300税
    ・牧野信也訳「ハーディス」中公文庫全六巻 計9239税
    ・キッシンジャー「外交」上下 日本経済新聞社
    ・ジェーイムズ・A・ホート「世紀末宗教戦争マップ」時事通信社 1845税
    ・河合忠編「基準値と異常値の間」中外医学者 1300税
    ・マニヌ・モレリ「戦争プロパガンダ10の法則」草思社 1500税
    ・山田風太郎「戦中派焼け跡日記」小学館 2095税
    ・永野護「敗戦真相記」バジリコ株式会社 1000税
    ・ロバート・ローラー「アボリジニの世界ドリームタイムと始まりの日の声」青工社 5800税
    ・ジェイムズ・バムフォード「すべては傍受されている」角川 3333税
    ・ロバート・ケーガン「ネオコンの論理」光文社 1500税
    ・松岡環編「南京戦切り裂かれた受難の魂」社会評論社 3800税
    ・門田隆将「裁判官が日本を滅ぼす」新潮社 1500税
    ・フリーマン・ダイソン「ガイアの素顔」工作舎 2500税
    ・ブライアン・フェイガン「古代文明と気候大変動」河出書房新社 2400税
    ・牛尾政之「失敗百選」森北出版 3600税"

  • 2007年刊行。

     著者の蔵書の説明や書評が中心である。それゆえ、個人的にはブックガイドとして利用している。
     が、とても追いつけそうもない。まぁ、当然か!

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著者プロフィール

1940年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、文藝春秋入社。66年退社し、東京大学文学部哲学科に学士入学。その後ジャーナリストとして活躍。
74年、『文藝春秋』誌に「田中角栄研究 その金脈と人脈」を発表。79年『日本共産党の研究』で第1回講談社ノンフィクション賞受賞。83年、第31回菊池寛賞、98年第1回司馬遼太郎賞を受賞。
著書に『中核vs革マル』『宇宙からの帰還』『「知」のソフトウェア』『サル学の現在』『臨死体験』『ぼくはこんな本を読んできた』『天皇と東大』など多数。

「2020年 『自分史の書き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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