からだのままに

  • 文藝春秋 (2007年2月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784163689302

みんなの感想まとめ

心地よい立ち止まりを促すエッセイは、日常の喧騒に追われがちな私たちに、静かな安らぎを提供してくれます。著者の独特なトーンは、疲れた心に寄り添い、強い主張を避けたい時にぴったりです。作品の中では、信州の...

感想・レビュー・書評

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  •  むかしから花の名前を覚えるのが苦手だったけれど、数年前に始めた山歩きで目にする花々の名を少しずつ反芻できるようになった。(私は園芸を始めてから、同様にw) 理屈より義理を重んじる上州人の血が流れる南木佳士さん「からだのままに」、2007.2発行。日本の発展は寒い冬があるから。冬に備えて家を頑丈に作り、衣類を買い込み、食料を保存・・・。勤勉にならざるを得なかった。カンボジア(著者は難民の救援医療でタイの僻地に)など雨季と乾季しかない国では頑張る必要がない(きっと日本より住みやすい)。

  • この人のエッセイは、追われる自覚もないままに追われていた身をふと立ち止まらせてくれる。
    そして立ち止まってみれば、立ち止まることの心地よさにやすらぐ。

  • ナギケイシ

  • 図書館。お風呂本。阿弥陀堂だより、冬の水練に続いて3作目。
    この人の作品には独特のトーンがある。
    疲れていて強い主張のある本は読みたくないなぁという気分のときにちょうどいい。
    今回は信州の山々のことがたくさん描かれていた。
    この作者はうつ病だったのだけど、周りに山々があることに相当救われたに違いない。
    私も最近、山不足だな・・・。

  • h21.02.01

  • 2007年9月12日未明,不眠に悩まされながら読了。所有。

    最近眠れない日々が続いている。別に不規則な生活を送っているわけではないのだが,とにかく眠れない。今日もそうだった。

    仕方がないので,今朝Amazonから届いたばかりの南木の随筆を読む。50歳を超えた今,彼の言葉はどんどん静かになっていくのだけど,ここ数ヶ月憂鬱な気分でいる僕にはその静けさが丁度良い。冬物語のような話はあまり読む気にはならない。

    随筆なんてのは,その人の身の回りのことしか書かれないのだから,この一冊が死の実感と山登りと猫の死とから出来ていても驚くことはない。それだけ静かなのだ。

    Pizzaが焼けた。最近は殆ど運動していないので夜食はあまり食べないようにしているのだが,しかし食べることでしか自分の生を認識できないのだから仕方がない。

    結局の所,人間の世界は狭いのだ。僕の世界は彼よりも狭いはずだが,しかし半ば諦めながら,僕は明日も昼頃起きて群論と場の量子論をやって,そしてStarbucksに行って寝るのだろう。それでいいとおもう。

    <a href=http://www.misho-web.com/bookshelf/14>みしょのねこごや - Bookshelf No.14</a>

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著者プロフィール

南木佳士(なぎ けいし)
1951年、群馬県に生まれる。東京都立国立高等学校、秋田大学医学部卒業。佐久総合病院に勤務し、現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞を、翌年、同作品で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞する。ほか主な作品に『阿弥陀堂だより』、『医学生』、『山中静夫氏の尊厳死』、『海へ』、『冬物語』、『トラや』などがある。とりわけ『阿弥陀堂だより』は映画化され静かなブームを巻き起こしたが、『山中静夫氏の尊厳死』もまた映画化され、2020年2月より全国の映画館で上映中。

「2020年 『根に帰る落葉は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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