村上かるた うさぎおいしーフランス人

  • 文藝春秋 (2007年3月29日発売)
3.18
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784163689401

みんなの感想まとめ

日常の中での気楽さとユーモアを楽しむことができる一冊で、村上春樹と安西水丸のコンビが生み出した「村上かるた」は、バカバカしくも心温まる言葉遊びが詰まっています。50音をテーマにした駄洒落的な短文が連な...

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹さんのこんな一面を見るとホッとする。
    親父ギャグを連発して、精神の安定を図っているらしい。安西水丸さんのイラストが、寄り添っていて救いになる。
    「脳減る賞」を狙っているだけある。

    ・無形文化財は透明人間
    ・暗いイラク、隣は夜だん
    ・背中にピアスじゃ、痛くて眠れない

    だいだいこんな感じである。
    『蹴りたい背中』と『蛇にピアス』が混じってるし、以前小学生が「昼なのにヨルダン」と言っていたが、村上春樹さんの脳内にも同じようなものがあって嬉しい。
    いい息抜きになった。

  •  前書きによると、村上春樹さんは「まったく世の中のためにはならないけれど、ときどき向こうから勝手に吹き出してくる、あまり知的とは言いがたい種類のへんてこな何か」を「ときに応じてきびきびと放出しておかないと脳内のバランスが乱れる」ということで、安西水丸さんと一緒にこの「村上かるた」を作ったとのこと。あ「アリの世界はなんでもありだ」い「いくら否認しても、妊娠八ヶ月なの」みたいなかるたとお遊び的な短文がただ並ぶ。二〇〇七年の本。家にあったので読んだ。

    ・気楽ではある
    ・ちょいエロ(エロじゃなくて「セクシー」と言ってほしいと村上さんどこかで書いてたような気がするがどうでもよくなってきた)を楽しむこの感じも、もうええわと思う
    ・ロックやジャズや映画や小説などの知識が求められる(と思われる)小ネタも、もうええわと思う
    ・つまりなんだか、乱暴に言えば、「おっさん趣味」をわかったような顔して笑うのはもうやめよう!みたいな気持ちになった(ロック等々を愛することを悪く言いたいのではなく、自分が知らない興味ないものに対して、別にすり寄って行かずに「知らんがな」でもいいんだなと思えるようになったというか…向学心が減った、むしろ自分がおばさんになったということか)
    ・こういう感想を抱くのも上野千鶴子の影響だろうか、上野千鶴子に続く次の世代の先生は誰なのだろうか、おっさんと一括りにして文句を言っているようでは私も進歩がないかもしれない、これはだんだん本の感想からずれて何らかの日常の愚痴になってきてしまっている
    ・私は「村上春樹の小説を読まずに小説でない著作を読む記録」を更新中(厳密な記録ではない)の身なので、小説を読んだらまた何か印象が変わるのかもしれないが、特に読む予定はない
    ・ちょいちょい面白かったかるたもあったのだが、今こうしてモヤモヤを言葉にした結果、前書きがいちばん面白かったのではという印象になってしまった
    ・でも、「うさぎおいしー」は好き。村上さんが壊してきた過去の何かも、あるんですよね。

  • 44冊目『村上かるた うさぎおいしーフランス人』(村上春樹 著、安西水丸 絵、2007年3月、文藝春秋)
    村上春樹×安西水丸というお馴染みのコンビが繰り広げる、どこまでもバカバカしくてゆるゆるな雑文集。
    「かるた」をモチーフにした、50音から始まる駄洒落的文章の連続に、脱力すること間違いなし。
    スパゲッティを茹でながら読むのに最適な一冊。
    「レノンに腕押し、ラブ・アンド・ピース」

  • まったく、村上さんの頭の中はどうなっているのか。
    大作をものしている間にも、いろんなベクトルのネタがどんどんあふれ出しているのですね。
    何でもかんでも生み出す頭脳というのはすごいものです。

    「すっごくくだらないけど、けっこう面白いじゃん」と思ってもらえたら嬉しい、と前書きにありましたが、
    「けっこうくだらないけど、すっごく面白いじゃん」と思いました。

    3つばかりあげてしまうと、知恵の輪ブラジャーとか、タコに道を尋ねたらとか、鷹を産んだらトンビが性格変わっちゃってとか…

    それはそうと、けっこうハリウッドの大スターとか、外国のミュージシャンの名前をネタに使っていますが、各方面からのお叱りは大丈夫なのでしょうか?
    村上さんくらいになると、オールOKなんですかね。

  • これが、日本語のわびさび、えすぷり。
    どうだ、日本語以外に翻訳してみやがれ!!と思う本。
    あと海外に住んでいるお友達には、
    ぜひプレゼントしたい本。

  • 『村上さん、こんなことをしてていいんですか?』

    だじゃれ・下ネタ・おやじギャグ・くだらない発想から出来上がったあいうえおカルタ

    あほっぽい文章と、安西水丸さんのイラストのかけあいが(o^-’)bグッ

  • 大昔の糸井重里との「夢で会いましょう」テイストを期待してたけど、それは叶わず。終始雑多で取り留めなく。笑えぬものも多く。どうしたのかな、と。読み手の問題か、書き手の問題か。徹底的なナンセンスを突き詰めたかったのかな。この本とりあげた論文とか研究あれば読んでみたいかも。

  • うさぎおいしーフランス人
    村上かるた

    村上春樹と安西水丸絵師によるチョー脱力系カルタとエッセーです。
    基本的には、カルタです。その中にダジャレや語呂合わせが入っています。そして、解説ともコメントとも超ショートショートともとれるエッセイが付いています。
    ダジャレの中にはジャズメンや昔の映画俳優などの名前があったりして、ちょっと渋めの選定が光ります。
    竹蔵もたまに頭の中で語呂合わせが単発的に発生してしまって、その後その語呂合わせが頭の中でぐるぐると回ってしまい困ってしまうことがあります。
    村上氏も、そういった特異体質のため、それを何らかの形ではき出さないと困ってしまうのだそうです。(前書きによる)
    ちなみにうちのかみさんは、あまりのばかばかしさに途中で投げ出してしまいました。
    世の中、辛抱も大切です。最後まで読み終わった竹蔵は、とても辛抱強いのか、よほど閑なのか、村上教に感化されてしまっているのかわかりませんが、とにかく最後まで読んだことを褒めてあげたいと思います。
    やれやれ。

    竹蔵

  • 面白いなー。途中理解できないところもあったのだけど笑。絵も可愛い。

  • ・何だこのタイトルはふざけてるのかと言われそうだが、その通り、正真正銘おふざけ全開の本である。分量少なめだし、気軽に読めて笑えるなんて最高。

    ・ただ、洋楽系など元ネタがわからないものもしばしばで案外エスプリを必要とされる。

    ・中日ファンとしては「ドラゴンズ、またエビフライをあげてしまう」は印象深かった。落合さん、荒木、井端などの懐かしい面々。まあエビフライだのきしめんだの味噌カツだのの名古屋ネタを擦られまくっていて正直飽き飽きしてるけど。エビフライは完全にタモさんのせい。

    ・あの時代の落合さんが落合さんが絶対言わなさそうなセリフなのも笑えちゃう。「お前らの頭は味噌カツか!」は天ぷらとかけてるのかな。いつも試合前球場のうどん食べてたらしいから、荒木がきしめん食べてるのは部分的に正解かも。

    ・まあ荒木は早うちだが現実にこんなこと一度でもあったら即二軍だな笑

    ・最後の「中日ドラゴンズ、強いですね」が今では胸に痛い言葉。。

  • 時々無性に村上春樹のエッセイを読みたくなる。小説にはないおもしろ要素がふんだんにあるやつが良い。何気なく手にとったこの本は、エッセイではないけど、終始笑わされて大満足だった。もっとこういう本を出して欲しい。「ときどき」ではなくたくさん出して欲しい。
    特に気に入ったものをひとつだけ。「猫にジェームス・コバーン、豚に牧伸二」なんのこっちゃ、ですよねー。

  • 村上×水丸というネームバリューがなければどうなの?て内容ではある。「飼い犬に手を握られる」は好きだけど。

  • ゆるゆるな本が定期的に読みたくなる〜

  • (2020/6/26読了)

    「またたび浴びたタマ」同様、五十音で書かれてます。第一章は絵付き。まさしくカルタですね。
    第二章には、ひとつの文字について、複数の文章が書かれていてお得!と思えるはずが、なんだか、だらだら読んでしまいます。苦笑しながら。
    意味不明なダジャレが多いのが理由のひとつかな。
    それが良くないってわけではないので悪しからず。
    私は「またたび…」の方が、回文を作る姿勢(上から目線すみません)が感じられて、面白かったです。

    前書きが面白かったので、かいつまんでご紹介します。文章を抜粋(→『』内)

    村上さんの脳の中には、
    『まったく世のためにはならないけれど、ときどき向こうから勝手に吹き出してくる、あまり知的とは言いがたい種類のへんてこな何か』
    が眠ってる、精神領域があるらしく。
    ときとしてこのような『脳減る賞』方向に物ごとが勝手に流れてしまうのだそうです。
    小説とはまったく異なる方向性だけど、文章の建て方とか、正しく村上春樹!
    コロナ渦中での息抜きにぴったりでした。
    『すっごくくだらないけど、けっこう面白いじゃん』
    と、読者が思えば、それにまさる喜びはないそう。
    『ぜんぜん世の中のためにならないものって、ときどきは必要ですよね(と同意を求める)。ですよね』

  • ギリギリアウトののオヤジギャグの連投。ジャズメンの名前だったりするところがわずかにスノッブだが、いや駄洒落だからそれ。村上春樹もくだらないことしたかったんだ、という安堵が得られる。

  • ほんとになーんの役にもたたないけど、あほらしいて面白い。『見るとジャクソンだった』なんて本文読む前に笑いました。
    楽しい本でした。水丸さんの絵も楽しかった。

  • 2015/12/15
    かるた

  • ★2015年5月31日読了「村上かるた うさぎおいしーフランス人」村上春樹著 安西水丸絵 評価B
    今や大作家となった村上氏が時々出す息抜きの冗談本の一つ。かるたよろしく「あ」から始まって、おやじギャグ的な短文が連なる。毎日連載でこういうネタを書け、と言われると大変だけど、駄文を書き溜めておいてまとめて出版となれば、いいのかも。肩ひじ張らず、恰好もつけない自然体で、バカバカしいところがいい。安西水丸さんの挿絵がやっぱり秀逸。この絵がなかったら、たしかに魅力半減です。
    水丸さんが亡くなられた後、今後はどうするのかしら?

  • 安西水丸との気楽なエッセイ集。だじゃれとちょっとクスリと笑ってしまういろはかるた。小説よりエッセイが好きという女性ファンも 多いです。

  • く…くだらねぇ…笑 このくだらなさがたまらなく好きだけども笑 装丁の気の抜けたうさぎがたまらなくいい味出してる! 春樹が嫌いな人にも読んでほしい一冊。春樹さんにもこんな一面があるんだから!とハルキストの私が言ってみる。2011/290

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。『風の歌を聴け』(1979年)で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。『羊をめぐる冒険』(1982年)で野間文芸新人賞受賞。『ノルウェイの森』(1987年)がベストセラーとなる。海外でも高く評価され、2006年フランツ・カフカ賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。その他受賞多数。

「2016年 『村上春樹とイラストレーター 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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