家計簿の中の昭和

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 30
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163690001

作品紹介・あらすじ

つましく暮らし、よく働き-わたしの昭和はゆたかだった。敗戦、高度成長からバブル崩壊まで-著者自身の出納記録帳の行間に過ぎ去りし日々の面影をさぐる、珠玉のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 満州引揚げからバブルまで、様々な家計簿(決して澤地さん自身の家計簿だけの話ではありません)の中から、過ぎ去りし昭和の面影を探り出して綴ったエッセイです。
    転変めまぐるしい戦後の日々、ひたむきだった高度成長期、買いだめに走ったオイルショックの頃、不用意に借金を重ねたバブル時代...健気に働き、つましく暮らした日々に思いを馳せながら、「わたしの人生はゆたかだったのだ」 という著者。そう、確かに決してつましい暮らしとは思えない、むしろ豪胆で強靭な生命力がそこにはあります。

    比べる意味もないことだけど、澤地さんの1年前に建てた私の家は1260万円、澤地さんの家の半分にもならない。いつものことながら出版社の紹介は言葉足らずおかしいです。内容は、今となっては納得いかなかったり、隔靴掻痒のところが間々あります。きものぐるいであったり、タクシーの常用、棄民といいながら見え隠れする "国" に守ってもらおうという姿勢等。

  • ましく暮らし、よく働き―わたしの昭和はゆたかだった。敗戦、高度成長からバブル崩壊まで―著者自身の出納記録帳の行間に過ぎ去りし日々の面影をさぐる、珠玉のエッセイ集。
    ______

    まさに題名のとおり、戦後から平成までのもろもろ家計簿。
    単位が銭とか厘とか出てくるのでピンとこないが
    筆者が丁寧に文章をつづっていて、時代の生活の様子がよくわかる。
    お金に関することより、
    昭和の女性は強いなぁという印象が。
    生き抜くために必死で、余計な雑念は考える余裕もなかったんだろうなぁ。時代の空気に触れた本でした。

  • 本屋さんでなんとなく手にとってしまいました。初めて読む作家さんですが、初めてのような気がしません。

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著者プロフィール

澤地久枝(さわち・ひさえ)
1930年、東京生まれ。幼少期を旧満洲(現中国東北地方)で過ごし、そこで敗戦を迎える。中央公論社で働きながら早稲田大学を卒業。1972年に発表した『妻たちの二・二六事件』でデビューし、本格的な執筆活動に入る。『火はわが胸中にあり』で日本ノンフィクション賞、『記録ミッドウェー海戦』で菊池寛賞を受賞。太平洋戦争やそこに至る昭和史に焦点を当てた多数の著作がある。

「2013年 『未来は過去のなかにある─歴史を見つめ、新時代をひらく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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