- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163690001
作品紹介・あらすじ
つましく暮らし、よく働き-わたしの昭和はゆたかだった。敗戦、高度成長からバブル崩壊まで-著者自身の出納記録帳の行間に過ぎ去りし日々の面影をさぐる、珠玉のエッセイ集。
感想・レビュー・書評
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戦後の苦学生時代、バブル期の借金、返済の辺りはドキドキしながら読んだ。著者の資料は一級品
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満州引揚げからバブルまで、様々な家計簿(決して澤地さん自身の家計簿だけの話ではありません)の中から、過ぎ去りし昭和の面影を探り出して綴ったエッセイです。
転変めまぐるしい戦後の日々、ひたむきだった高度成長期、買いだめに走ったオイルショックの頃、不用意に借金を重ねたバブル時代...健気に働き、つましく暮らした日々に思いを馳せながら、「わたしの人生はゆたかだったのだ」 という著者。そう、確かに決してつましい暮らしとは思えない、むしろ豪胆で強靭な生命力がそこにはあります。
比べる意味もないことだけど、澤地さんの1年前に建てた私の家は1260万円、澤地さんの家の半分にもならない。いつものことながら出版社の紹介は言葉足らずおかしいです。内容は、今となっては納得いかなかったり、隔靴掻痒のところが間々あります。きものぐるいであったり、タクシーの常用、棄民といいながら見え隠れする "国" に守ってもらおうという姿勢等。 -
ましく暮らし、よく働き―わたしの昭和はゆたかだった。敗戦、高度成長からバブル崩壊まで―著者自身の出納記録帳の行間に過ぎ去りし日々の面影をさぐる、珠玉のエッセイ集。
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まさに題名のとおり、戦後から平成までのもろもろ家計簿。
単位が銭とか厘とか出てくるのでピンとこないが
筆者が丁寧に文章をつづっていて、時代の生活の様子がよくわかる。
お金に関することより、
昭和の女性は強いなぁという印象が。
生き抜くために必死で、余計な雑念は考える余裕もなかったんだろうなぁ。時代の空気に触れた本でした。 -
本屋さんでなんとなく手にとってしまいました。初めて読む作家さんですが、初めてのような気がしません。