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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784163690902
みんなの感想まとめ
復興に向けた街づくりのビジョンが描かれた本作は、女性の力を重視し、公共保育所の設立から始まる新しい環境づくりを提案しています。また、歴史的建造物や自然を大切にし、投機的な土地取引を禁じることで、持続可...
感想・レビュー・書評
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「四つの誓い」
(1)復興のためには女性の力が必要である。そこで女性が安心して働くことができるような環境をつくるために、まず公共保育所を建てることにしよう。それが街づくりの第一歩である。
(2)街の中心部の歴史的建造物と郊外の緑は、市の宝物である。この二つはあくまで保存し、維持しよう。
(3)「投機」を目的とした土地建物の売買は、お互いに禁じ合おう。
(4)市内の職人企業の工場については、業績がよくなっても増築しないようにしよう。どうしても増築したいときは、街の景観を守るために、熟練した職人による分社化を行おう。
商工会議所が取組んだ戦略手順
(1)商店街を専門店の有機的な集合体にするために改装費用を助ける。
(2)商工会議所に店員専門学校を設立してプロの店員を育てる。
(3)商店街の内部を改造して、学生や老夫婦の住居にする。
(4)中心市街地に映画館や劇場を増やすことによって、賑わいを創出し、街中の消費を促す。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イタリアを誤解していたかもしれない。特に イタリアとドイツとの関係について。
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「ボローニャ方式」発祥の地で
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=074241 -
ボローニャという都市が、イタリアが、とても好きに、なってしまった。考え方が、素晴らしい。古いものに対する思考が根本から違う。組合、国家と都市。考えさせられた。最古の大学。学生が管理するので教授の人選、学長の指名も学生がする。また、学生が増えてきたので二階を道路に突き出すように増築。それが屋根付きの歩道になった。大学の単位取得は、公開での口述と、筆記。討論しながら意見をまとめていく。すごい。ホームレスの劇団の創設。社会との接点を作る為。市内の清掃、夜間の見回り、廃品の再生もホームレスの仕事。また、映画好きがフィルムの再生をしたところ、世界から修復の依頼が来る。それが拡大して、映画の図書館や子供用、イタリア用、外国用の映画館が出来る。それで人が集まってくる。工業では、フェラーリ、ドゥカティ。親会社の技術は、持ち出してよいが、同じものを作ってはいけない。学生が管理する産業博物館。流行りがファッション、定着したのがモード。うーむ凄い。ムッソリーニがバシッと決めてヒットラーを見下してたとは、知らなんだ。また、ナチのデザインをボローニャに頼んでいたのも知らなかった。アルマーニのソフトスーツのアイデアは、日本の浴衣だとか。チップを払わないで良いようにしてサービス料金を貰う方式を発明したのが日本の帝国ホテルで、それが世界中に広まったとか。コロッセオは、五万人収容、そこで完成祝いが百昼夜あり、五千頭の猛獣が殺された。トラヤヌス帝の時に117日の闘技で、九千人の闘士が亡くなった。
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ロータリー財団の奨学生として留学していた町
”ボローニャ”について、本当に興味深い視点で書かれた本です
実際に、この本片手に、ボローニャを散策した思い出も! -
先月のイタリア旅行の際、フィレンツェからローマへのユーロスター道中で通過した街、ボローニャに関するあれこれ。この本は、その後イタリアからスペインへ飛びバルセロナで会った友人から貰い受けましたが、ようやく読み終わった今、ボローニャに立ち寄らなかったことを強く後悔。都市も人と同様「生きてる」ことを知りました。
ボローニャまちづくりの4つの誓いが素晴らしすぎる。
1,復興のためには女性の力が必要である。そこで女性が安心して働くことができるような環境をつくるために、まず公共保育所を建てることにしよう。それが街づくりの第一歩である。
2,街の中心部の歴史的建造物と郊外の緑は、市の宝物である。この二つはあくまで保存し、維持しよう。
3,「投機」を目的とした土地建物の売買は、お互いに禁じ合おう。
4,市内の職人企業の工場については、業績がよくなっても増築しないようにしよう。どうしても増築したいときは、街の景観を守るために、熟練した職人による分社化を行おう。
(文中から引用)
本当の「発展」とは「豊かさ」とはなにか、考えされられます。
ボローニャで生まれ、育ち、街と共に生きて、そしてそこで死んでいく覚悟の人たちだからこそ言えることなんだよなぁと思う。がむしゃらな経済成長は「国家」が目指すイデアにすぎず、それぞれの都市に帰属する人民にとっての豊かさとは「安心して暮らせる日常」であるという・・・。
ところでこの本はエッセイですが、まぁ井上ひさしさんの日本語の美しいこと、美しいこと。時々読み方のわからない言葉があったりして、自分の不勉強に猛省しました。 -
井上ひさしが伊太利亜に出会うのは、聖ドメニコの縁であることに驚かされました。
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ボローニャに行きたくなりました。観光したいというよりも、市民や中小企業のあり方について体験してみたいと感じています。精密機械のマーケティングの話、市長を育てる話など興味深く読ませていただきました。
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イタリアに関するエッセイはかなり読んできたが、
この著者ならではの視点からボローニャがみれだろうと思って手にした本。
期待を裏切らない内容だった。
自分は日帰りで訪れただけなので、
ボローニャの本当のよさはわかってないなぁ
と感じた。
自分の故郷をこよなく愛するイタリア人でも、
住んでみたい街 にボローニャをあげる人が多いと聞く。
なるほどぉ~ と思える本だった。
が、月刊連載物をそのまんま一冊にまとめた
って感じなので重複する部分が多く、
一冊の本としては、、、
ということでマイナス星1つ。
でも、いつかもう一度、この本に出てるところをゆっくり訪れてみたいです。 -
著者の本は何冊も読んでいるが、イタリア通だとはついぞ知らなかった。
ボローニャも含むイタリアという国は、いいかげんな国民性で社会はぐちゃぐちゃ、いいのは芸術・デザイン系だけなのかと勝手に誤解していたが(それは、ずっと以前に読んだ平凡社新書のイタリア本の影響だろう)、実はそれは一側面にすぎず、すぐれた社会システムを持っているのだということを初めて知って、大いに勉強になりました。
ボローニャという都市にも、深い興味を持った。
何年か前にここの歌劇場が引っ越し公演をしていたような・・・。次にチャンスがあったら、行きたいですね。
[08.5.16] -
2010.03.28 朝日経済新聞に紹介されました。
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ボローニャの旅のエッセイというだけではなくて、ボローニャの人々の考え方、政治まで非常に読みやすい、文章とユーモアで紹介されている。
ボローニャに対するあこがれがますます高まった! -
井上ひさしさんは言う。「なるほど。たしかにわたしもイタリアを美しく誤解していた口かもしれません」本書は、井上さんのボローニャ見聞記。愛してやまないボローニャながらも、30年間勉強してきた机上の街にすぎなかった。ところが、NHKからの依頼が入り、めでたくボローニャ行きとなったそうだ。多くの人がイタリアと聞いてイメージするのは、明るく楽しいものではないだろうか。具体的には、世界史的遺産だらけの観光名所の多い国、最先端のファッションとモードの国、オペラ・演劇・映画を代表とした芸術の国、素材を生かした料理のおいしい国、陽気な人たちの多い国、サッカーを愛する国などだ。しかしながら、それらは上っ面のこと。残念だが、実態は違うようだ。ひと言でいえば、イタリアも日本が抱えている問題を同じように抱えているらしいのだ。たとえば、格差社会。終身雇用から短期雇用への移行。未婚率の高まり、少子化。そんなイタリアの中にありながらも、ボローニャには特筆すべき手法があるという。井上さんは、現地取材を通して、その手法の概要をわかり易く語ってくれている。その手法は、とても人間の心情に沿ったものであり、やさしさや思いやりを感じさせる。「ボローニャ方式」の一例を拾っておく。車を追い出して、都心全体に41の劇場と50の映画館の網をかける。旧い家畜市場を老人と学生と幼児とが終日一緒にすごすことのできる施設に改造する。旧い証券取引所を座席数900席の図書館に改造する。女子修道院を女性図書館に改造し、さらにそこをヨーロッパの女性問題研究センターにする。旧い煙草工場を世界一の映像センターやフィルム改修センターに仕立てあげる。歴史的建造物の外観は修復保存して、その内部を学生と老人のための住まいにする。ホームレスの人たちに市営バスの車庫を与え、そこを街の清掃センターにしてモノと人との再生を図る。旧い農園を障害児たちに与えて自立を試みさせる。車や絵本の見本市や子ども音楽祭を催して国の内外から人を集めて街の名を知ってもらう。いずれの場合も住民と大学が発案し、憲法で保障された社会的労働組合という制度を使いながら行政に協力させる。そんなボローニャは都市再生の世界的なモデルになっているとのこと。過去と現在とは一本の糸のようにつながっている。現在を懸命に生きて未来を拓くには、過去に学ぶべきだ。ボローニャの人たちは、それを自分たちサイズに落として実践してきた。「自分がいま生きている場所を大事にしよう。この場所さえしっかりしていれば、人はなんとかしあわせに生きていくことができる」と。
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イタリアの方が日本よりずっと豊かな暮らしが送れそう。地域が元気でその町を好きな人がたくさんいるからと知りました。
住民が自分たちの地域を好きになって、もっと知恵を出し、地域で働く人が増えれば、日本も変わるかな?などと考えました。
イタリアに対する認識がすっかり変わりました。
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ボローニャ。中田のいたサッカーチームとヨーロッパでも最も古い大学のある街。私の知っているのはそれだけ。そのボローニャを、著者は「30年間の机上の勉強で恋人より慕わしい存在となった」といいます。いそいそと出かけたボローニャ紀行。「ボローニャ方式」の報告書です。
著者は蓄積した知識を基に、現地を訪ね、関係者のインタビューに加えて、興味深いエピソード、ゴシップ、引用、喩え、硬軟新旧、一つ一つ色形の違うピースを繋ぎあわせて立体的にボローニャそして「ボローニャ方式」の姿・形を描いていきます。
人口38万、日本でいえば宮崎市くらいのこの都市に、美術館や博物館、陳列館が37もあり、さらに映画館が50、劇場が41、図書館が73もあるのか。なぜ世界一の映像センターができたのか。なぜ50もの包装機械メーカーができたのか。ボローニャ方式なるものが、読むにつれていつのまにか鮮やかに見えてきます。
今住む町の、地方の、国の、世界の在り方を考え、学べるヒントが充ちているように思えます。ムカシと同じように著者からも刺激を受けて、半分以上眠っていた脳ミソがもそもそと動き出しました。心地よい目覚めです。(H) -
「ボローニャ」と聞くと「ミートソース」しか思い浮かばない私にも非常に興味深く、楽しく読める紀行文でした。
それにしても井上ひさし氏の著書は読みやすい♪
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
井上ひさしの作品
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