脳と日本人

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163697109

感想・レビュー・書評

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  • 頭がいい二人の対談は
    理解するのか難しい


    松岡正剛いわく

    編集とは新しい関係性を発見していくこと

    不完全な完成しないものを
    想像力をもって補う

    あるものが出来て、
    それに何かが加わって、
    たとえば、個人とか場が変わる

    2つ以上の物事や
    人間や世界観を
    さまざまな角度や意味合いから見て
    そこから新しい関係を発見すること


    茂木健一郎いわく

    「クオリオ」という概念
    脳の中の編集プロセス

    脳の空(カラ)
    何もない状態ではなく
    スキマがあり
    そのスキマを埋める

    人生は一回性



    生きることは
    社会的にも
    生物的にも
    編集と感じた

  • 第一章
    世界知を引き受ける
    第二章
    異質性礼賛
    第三章
    科学はなぜあきらめないか
    第四章
    普遍性をめぐって
    第五章
    日本という方法
    第六章
    毒と闇
    第七章
    国家とは何ものか
    第八章
    ダーウィニズムと伊勢神宮
    第九章
    新しい関係の発見へ

    本対談は、二〇〇〇年七月十五日、MCプランニング主宰の「匙塾」で行われた対談を受けるかたちで、二〇〇六年十一月十二日と十三日の二日間にわたって二期倶楽部(栃木県那須郡那須町)にて行われたものをもとに構成されました。

  • 【要約】


    【ノート】

  • セイゴウ先生の繰り出す 『対話』の視点は・・・
    大きな編集術の中にある・・竹林の賢者のようで、
    山水画のように どっしりとしている。
    それに立ち向かう 
    血気盛んな憂学の徒 茂木健一郎 という感じで・・・

    遊学とは、セイゴウ先生のとりくんできた・・・
    編集術の由来のようなものであるが・・・
    茂木健一郎が、セイゴウ先生に問いかけているものは
    まさに、学問と科学を 憂えいているようで・・・
    『憂国』ではなく、『憂学』ともいえる。

    ミメロギアするならば
    『遊学の松岡正剛 憂学の茂木健一郎』

    先ず命題として
    セイゴウ先生が言う
    『20世紀は主題の時代で 21世紀は方法の時代だ』
    ということを語り合う・・・

    主題とは 『平和、環境、民主主義、多様性、共生・・・』
    しかし、それは、新しい世紀21世紀に入っても
    いまだに解決しているわけではない。

    方法とは・・・編集であり・・編集することが
    イマ求められている ことを 時代の枠の中に定着させる。

    セイゴウ先生は言う
    『なんらかの出来事や対象から情報を得たときに、
     その情報を受けとめる方法のすべてを編集』とよぶ。

    茂木氏は
    『「編集」という方法が、考えたり、書いたりという
    人間の知覚や思考、表現のすべてにかかわっている』とまとめる。

    賢者の対話のキャッチボールが スリリングである。

    憂学の徒 茂木氏は
    『多様さ 豊穣さを真剣に引き受けることは、
    ある原理によって割り切り、世界がわかった気になるという
    学問のメソッドをとっている人たちにとっては
    非常に厄介なものに映る』・・・と切り込む。

    セイゴウ先生は・・・
    『あのね。物理法則にする前に、世界観が必要なんですよ。』
    という・・・

    この対話は たのしい・・・
    疾風怒濤のような展開が楽しめそうだ・・・。

    ミメロギア
    『大局の松岡正剛 対局の茂木健一郎』

    この対話に きちんと 言葉の脚注があるとうれしいのであるが。
    『11次元のM理論』『クォークの理論』
    自分で調べていくしかないか
    この高質な対話が 自分のものにするには・・・
    ずいぶんと、苦闘しそうだと思われる。
    『対話』からうまれる 知恵 を感じたい。

  • 相手の話を聞く 対談でなく、
    相手の話に共感する 対談でなく、
    相手の話が自分の中のどこに結びついたか を対談。

    智識・造詣のぶつかり合いと連鎖。
    話題が次から次へ枝葉のように分岐し膨らんで、かと思ったら別の根っこに繋がってた感覚。

  • ちょっと内容が中途半端。

    時間がとれなかったか?
    期待値の割に…

  • 私達が何者なのかを探すというのは、他人が作ったシステムの中の設定を調べるようなもの?設定がわかったとしてもその理由や過程は見えない。
    システムの背景を文章にし、それを適宜更新するのが正しいとしたら、人間の歴史でもそんなことはできるのだろうか

    なんて、久しぶりに脳みそを動かして、とても楽しかった。
    全然やる気のない仕事に占められる私の日々を、刺激的な驚きと興奮で包んだ、救世主的な一冊

  • 知的状況がどういうものか別として、そこに埋没してしまったらダメでしょう。埋没しそうになったら脱出する。
    孔子の世界では、法の基礎は仁。
    中国の社会や文化こそが正統でフォーマルなもので、日本の社会や文化は仮のものであるという通年がだんだん定着し、その考え方が江戸時代まで続いた。

  • かなり二人の間で前提になっている専門的な話の説明がはしょられてたりするので、面白いところも多々あるのですが、ちょっと疎外感を持つ難しさがありましたね。

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著者プロフィール

一九四四年、京都府生まれ。編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。一九七〇年代、工作舎を設立し『遊』を創刊。一九八〇年代、人間の思想や創造性に関わる総合的な方法論として″編集工学〟を提唱し、現在まで、日本・経済・物語文化、自然・生命科学、宇宙物理、デザイン、意匠図像、文字世界等の研究を深め、その成果をプロジェクトの監修や総合演出、企画構成、メディアプロデュース等で展開。二〇〇〇年、ブックアーカイブ「千夜千冊」の執筆をスタート、古今東西の知を紹介する。同時に、編集工学をカリキュラム化した「イシス編集学校」を創設。二〇〇九~一二年、丸善店内にショップ・イン・ショップ「松丸本舗」をプロデュース、読者体験の可能性を広げる″ブックウエア構想〟を実践する。近著に『松丸本舗主義』『連塾方法日本1~3』『意身伝心』。

「2016年 『アートエリアB1 5周年記念記録集 上方遊歩46景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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