父と娘の往復書簡

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 65
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163707303

作品紹介・あらすじ

嫁ぐ日の父と娘がいる。幼い日の思い出、舞台にかける互いの情熱、そして娘の結婚-。心洗われる清冽で真摯な24通の手紙。

感想・レビュー・書評

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  • 幼い日の思い出、舞台にかける互いの情熱、そして娘の結婚-。梨園の親子が交わす、心洗われる清冽で真摯な24通の手紙。嫁ぐ日の父と娘が、ここにいる。『オール讀物』連載を単行本化。

  • 幸四郎さんの言葉がどっしりとくる。

    ダメ出しじゃなくて、直しとか。
    演じるんではなく、勤めるとかね。

    それなのに、茶目っ気たっぷりで。
    是非お舞台をみたい、な。

  • 父と娘の手紙のやり取りを書籍にした。
    公にさらすことは恥ずかしい部分も多いだろうが、
    お互いの素敵な関係が、尊重し合う姿がにじみ出ている
    そんな関係を気づけている姿は、羨ましいと思ってしまう

    名門の家庭に生まれた二人。
    一般人が経験できない恩恵と同時に重圧のを経て、今に至る。
    「自分のために」親が敷いたレール。
    だれもがそこに疑問/反発を覚えながらも走らざるを得ない状況がある。
    有名人、一般人問わず、子供のためを思う親の思いは、時に重荷に/束縛を感じてしまう

    「○○の子供だから・・・」と注目される部分が多いということは
    それだけ誹謗/中傷の対象にさらされやすい
    腐るに腐れなかったのか、それとも、腐らない芯の強さがあったのか

    理由はどちらか分からない
    ただ、唯一分かっていることは、今、見える二人の姿

    試練があったからこそ、今の二人の輝く姿があるのだろう

    そんな素敵な関係を読み取れる本
    興味本位で買った本ですが、ここまでがっつり読むコトになるとは思いませんでした

  • 心温まる本。
    松本幸四郎さんも「あさば」にいらしたみたい。

  • 松親子、ワールドすぎていまいち理解できず

  • 父と娘の手紙のやりとりなのに、どうしても仕事の話になってしまうんですね。自分の親子関係とは、まったく違うので、不思議な関係だなと思う。

  • 松本幸四郎さんと松たか子さんの往復書簡。
    染&松がかわるがわる新感線の舞台に立ったり
    斎くんの初お目見えや松さんの結婚などなかなかタイムリーな時期だけに面白い。
    幸四郎さんも新感線に出てくれないかしらん。

    【図書館・初読・12/2読了】

  • 幸四郎さんは「きみ」と、松さんは「あなた」と呼びかける微妙な距離感を保ちながら、父娘として、同業者として、ライバルとして、綴られる24通の手紙。
    語られる内容は、やはり芝居のことが多いけれど、普段は知ることが出来ない陰での努力や苦労話も書かれていて、華やかなばかりではない厳しい世界を垣間見ることができます。

    雑誌の連載で、2年間に亘って続いた往復書簡だけに、その時々の手紙の中で書かれてい舞台の話などは、読者としても思い出深いものとなっています。
    特に、ファンの人たちには・・・。

    幸四郎さんの舞台にかける情熱や、「ほんとの気持ち」のレコーディングの裏話も興味深いのですが、やはり松さんの結婚秘話に「父娘の心情」が満ち溢れていると思います。
    松さんからの最後の手紙で、何カ所か「お父さん」と書かれている部分があります。
    最後の最後で、「父と娘」の距離で語りかけることが出来たのかもしれません。

  • 松本幸四郎・松たか子親子の往復エッセイ。終盤で松たか子さんが結婚したが、その時の思いも率直に綴られている。

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著者プロフィール

松本幸四郎( まつもとこうしろう )
1973年1月8日東京生まれ。二代目松本白鸚長男。息子に八代目市川染五郎。6歳で三代目松本金太郎を名乗り初舞台、8歳で七代目市川染五郎を襲名。
2018年1月・2月、歌舞伎座にて『勧進帳』武蔵坊弁慶他で十代目松本幸四郎を襲名。
2019年6月、三谷幸喜作・演出の新作歌舞伎『月光露針路日本 風雲児たち』大黒屋光太夫役で主演。
映画『阿修羅城の瞳』『蝉しぐれ』など。日本舞踊松本流家元、日本舞踊協会理事。
著書に『染五郎の超訳的歌舞伎』、監修書に『歌舞伎のかわいい衣裳図鑑』『歌舞伎のびっくり満喫図鑑』(いずれも小学館)などがある。

「2019年 『歌舞伎はじめて案内手帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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