「仮面を脱げない」新しい「心の病」がある。 会社でうつ 休むと元気ハツラツな人
- 文藝春秋 (2008年11月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163707808
感想・レビュー・書評
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理想と、こうあるべきであるという目標は持っていたが、そうなれないという挫折感を味わったこと。
挫折感をつらさを口に出す相手がいなかったこと。
自分の感情を抑圧をしたこと。
自分の感情を抑圧していい子の仮面をつけ自己コミュニケーション不全を起こしていたこと。
人は誰でも人とかかわる時には仮面をつける。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なるほど
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心の健康の問題です。
うつ病とうつ状態は違う。読んでみるとうつ病は毎日、一日中抑鬱状態で何をする気もおこらないのがずっと続くのだそうで、何とも辛そうです。
こういうのを気のせいといってはいけないのよね。
しかし、うつ病までは行かないが、仕事をするとうつ状態になるタイプというのも大きな問題。
単なるさぼりと誤解されることもある、弱さと誤解されることもある、これは違うという指摘は重要かも。
親の望んだコースを歩いたために自分に合わない仕事をしていたり、恋人や夫に求められる役割と一体化しているうちに、自分が何をしたいのか見失って、何もしたくなくなったり。
日本では子供を産んで一人前の女で、まずそれをしないと認められないという。
また、感情を抑えるのが美徳とされてきた面がある。これは男女共通。
確かにそういう点はあるかも。
コミュニケーションの壁というのがあって、思いこみの強い人には話しても理解して貰えない。
親や周りに理解して貰えないまま、感情を抑圧していると…
ボロが出ていればそれがガス抜きになって病までは至らない。まじめな人が完璧に演じすぎると生きる力を失う。
自分と対話し、とりもどしていくことができれば…!
著者は医学博士。1984年、日本初の女性クリニック開設。
1999年より歌手活動も。
2年間仕事を休んでいた経験からにじみ出る、本当にしたい仕事への思いが説得力あり。
2008年11月発行。 -
自己コミュニケーション障害という視点にたすけられた気がする。