- Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163713403
作品紹介・あらすじ
泥沼の労働争議、創業者の急死、銀行の見放し、公害批判、石油危機、円高、日米貿易摩擦、小糸製作所買い占め…。トヨタの歴史は実は危機の連続だった。問題論文「豊田章男体制の課題」を収録。
感想・レビュー・書評
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豊田家世襲前フリの提灯ノンフィクションの傑作。「映像メディアの世紀」に比べると若干落ちますが。
「史上最大のぼろ儲け」とかノンフィクションの多くは世評の反発を抑えるために上梓される訳ですが、そういうのを入れ込んでも面白いものは面白い。
成功するからにはそれなり以上の裏づけとロジックと努力がある訳ですので、「大政奉還という英語に無い言葉を使って揶揄するマスコミ」なんていうトヨタにすりよりまくった文章表現を無視すれば、取材の裏づけ・文章力・構成力どれをとっても一級品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トヨタって、日本代表するどころか世界を代表するグローバルカンパニー。でも、その歴史とか経営って、「かんばん方式」とかぐらいしかしらなかった。
トヨタのイメージは超優良企業。いわゆるエリート会社ってイメージでしたが、その歴史はピンチの連続。今は金融危機をトリガーにした世界恐慌の中で販売不振ですが、きっとこれまでのピンチを切り抜けてきたように、この危機ものりきっていけるんじゃなかろうか、そう思える本でした。
本の中で、仕手筋の一件がでています。
ちょうど、「カイジ」を書いた福本さんの「銀と金」(この本でも一部仕手について書かれています)を読み終わったところだったので、なんかイメージがだぶりました。
がんばれトヨタ!がんばれ日本! -
プリウスという切り札