ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 上

制作 : 山田 耕介  山田 侑平 
  • 文藝春秋
3.82
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レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163718101

作品紹介・あらすじ

クリスマスまでに戦争は終わるはずだった。中国軍は参戦しない。鴨緑江に北朝鮮軍を追い落とし戦争はクリスマスまでに終わる-。マッカーサーの言葉に、浮足だつ米兵たち。毛沢東が、大軍を朝鮮半島に潜入させて軽装の国連軍を待ち受けていたことも知らずに…。ハルバースタム、最後の作品。

感想・レビュー・書評

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  • ベトナム戦争を扱った「ベスト・アンド・ブライテスト」で有名な著者の朝鮮戦争についての著作。この著作のゲラ刷りに手を入れた後に交通事故で亡くなったという。最後の著作だ。雲山(운산)まで進出した米軍は、1950年11月に鴨緑江(압록강)を越えて攻撃してくる中国軍と衝突したとの記述で始まる。朝鮮戦争開始時点からの時系列ではなく、時期の前後があるので読んでいて戸惑うときもあるが、ワシントン、北京、モスクワ、東京などでの軍人、政治家達の立ち位置、考え、声も拾い、立体的に朝鮮戦争の流れを把握できるように記述している。

  • 積んでおいてずっと読んでいなかった本。ご時世もご時世なのでこの機会に読む。「あの」ハルバースタムの遺作である。さすがに重厚で、読み応えがある。ベトナム戦争についてはたくさん語られるが、朝鮮戦争についてはアメリカ人も多くを語らない。グラン・トリノでイーストウッドが朝鮮戦争を経験した元兵士を演じていたが、その体験は非常にネガティブなものであったようだ。いったいそれは、なんなのか。ハルバースタムの詳細な調査は詳細すぎて、マッカーサーの父親の来歴にまでおよぶ。マニアには楽しいだろうが、ちょっと脱線が過ぎるように僕には思える。なので、申し訳ないけど流し読みしています。

  • 20190601 下京図書館

  • 2017年10月2日読了

  • 原題:The Coldest Winter: America and the Korean War (2007)
    著者:David Halberstam (1934-2007) 元NYT記者
    訳者:山田侑平
    訳者:山田耕介
    装丁:石崎健太郎
    目次・各章扉デザイン:中川真吾

    【書誌情報】
    定価:本体1,900円+税
    発売日:2009年10月15日
    ページ数 528ページ
    判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
    初版奥付日 2009年10月15日
    ISBN 978-4-16-371810-1
    Cコード 0098

    [担当編集者より]
    徹底したインタビューを積み重ねる手法で、現代史の骨太のテーマをものにしてきたハルバースタムが最後に選んだテーマは朝鮮戦争でした。10年の歳月をかけて取材執筆、ゲラに最後のアカをいれ終わった翌週、不慮の事故によって逝去します。直後から文藝春秋が遺族と交渉、日本語版の版権を独占取得しました。最後にして最高。マッカーサーが、金日成が、トルーマンが、毛沢東が、スターリンが、そして凍土に消えた名もなき兵士たちが、血の肉声をもってあの戦争を語ります。(SS)
    [訳者による紹介]http://books.bunshun.jp/articles/-/1175

    上 <http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163718101
    下 <http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163718200


    【簡易目次  上巻】
    プロローグ 013
     第一部 雲山の警告
    第1章 クリスマスに戦争は終わらなかった 020
    第二部 暗い日々――北朝鮮人民軍が南進
    第2章 それぞれの事情 074
    第3章 強国に挟まれた国 092
    第4章 でっちあげられた抗日の英雄 106
    第5章 遅れた軍隊 121
     第三部 ワシントン、参戦へ
    第6章 ドミノの最初の一枚か 128
    第7章 父の怨念を受け継いだ男 147
    第8章 母親がマッカーサーを彫刻する 166
    第9章 政治への野心 175
    第10章 緒戦の敗北 200
    第11章 マッカーサーの玉座の下で 222
     第四部 欧州優先か、アジア優先か
    第12章 国務省の苦難 246
    第13章 冷戦を決定づけた政策NSC68 278
    第14章 遅咲きの大統領トルーマン 291
    第15章 朝鮮半島と中国大陸のリンク 310
    第16章 国民党政府の崩壊 336
    第17章 誰が中国を失ったのか 345
     第五部 詰めの一手になるか――北朝鮮軍、釜山へ
    第18章 釜山橋頭堡攻防戦 366
     第六部 マッカーサーが流れを変える――仁川上陸
    第19章 統合参謀本部を出し抜く 420
    第20章 仁川上陸作戦 436
    第21章 蒋介石という難題 452
     第七部 三十八度線の北へ
    第22章 三十八度線を越えるべきか 458
    第23章 毛沢東、参戦を決断 475

    【簡易目次  下巻
    第24章 スターリンと毛沢東のポーカーゲーム 008
    第25章 忠臣ウィロビー 035
    第26章 国内政治が戦場を支配する 068
     第八部 中国の参戦
    第27章 殺戮の前奏曲〔オーバーチュア〕 082
    第28章 つのる不安 096
    第29章 中国軍の攻撃が始まる 101
    第30章 東京の命令に戦場の現実をあわせる 126
    第31章 狭すぎる脱出路 151
    第32章 西へ血路を開く 169
    第33章 それぞれの脱出行 177
    第34章 身代わりの山羊が必要だ 189
    第35章 マッカーサー、政府批判を始める 198
    第36章 リッジウェイの着任 216
    第37章 戦場の転換 229
     第九部 中国軍との戦い方を知る――双子トンネル、原州、砥平里
    第38章 杉徳懐の憂い 244
    第39章 原州で激突か 256
    第40章 双子トンネル前哨戦 264
    第41章 双子トンネルの戦いを制する 282
    第42章 砥平里の戦い その1 298
    第43章 アーモンドの戦場、原州 306
    第44章 砥平里の戦い その2  322
    第45章 自己の栄達か、部下の安全か 336
    第46章 砥平里の戦い その3 349
    第47章 砥平里と原州、勝利の意味 365
     第十部 マッカーサー対トルーマン
    第48章 マッカーサーは全面戦争へ突き進む 370
    第49章 解任 387
    第50章 議会公聴会での対決 395
     第十一部 結末
    第51章 歴史が評価を決める 414
    第52章 戦争の終結 418
    第53章 遥かなり朝鮮半島 428
    エピローグ なされなくてはならなかった仕事 450



    【詳細目次】
    上巻目次 [001-004]
    下巻目次 [005]
    献辞 [006]
    軍事用語集 [008-009]
    関連地図リスト [010]
    軍事用語の符号について [011]

    プロローグ 013

    第一部 雲山〔ウンサン〕の警告 A Warning at Unsan

    第1章 クリスマスに戦争は終わらなかった 020
    平壌への入城/中国は参戦しない/「わたしは中国人です」/冬服が届かない/動くのものはなにもいない/中佐の警告/上層部での論争/不気味な音色/役立たずの情報/部隊を指揮しているのは誰なのか/酸鼻きわめる大隊本部/万にひとつのチャンスもない/敵百人を倒しても故郷に帰れない/脱出/中国軍の捕虜になる/おびただしい数の中国兵/無視された警告


    第二部 暗い日々――北朝鮮人民軍が南進 Bleak Days: The In Min Gun Drives South

    第2章 それぞれの事情 074
    銃剣の先で南に触れてみたい/金日成は厚かましい/中国の影響をできるだけ排除する/Gー2に情報を独占させる/共産ブロックで何か重大なことが進行している/信用に値せず/UP通信が開戦をスクープ/ダレスの観察

    第3章 強国に挟まれた国 092
    マッカーサーは朝鮮に関心をもたず/地勢的要点朝鮮/日本人はほとんどアングロサクソンだった/アメリカに亡命した朝鮮人クリスチャン

    第4章 でっちあげられた抗日の英雄 106
    正統性を欠く人物/日本帝国主義とスターリニズムのキメラ/生い立ち/ソ連領に逃げる/スターリンは人形を好む/朝鮮民衆へのお披露目

    第5章 遅れた軍隊 121
    韓国軍が象徴するもの/米軍事顧問団の自己欺瞞/T-34戦車の威力


    第三部 ワシントン、参戦へ Washington Goes to War

    第6章 ドミノの最初の一枚か 128
    トルーマンの自信/互いを見誤る/クレムリンは何を考えているのか/異なった種類の共産主義/ケナンの忠告/国民党軍を投入すべきか/議会の決議をえず/地上軍投入の要請

    第7章 父の怨念を受け継いだ男 147
    アンタッチャブル・マッカーサー/マッカーサーは語る。だが聞かない/父、アーサー・マッカーサー/辺境の指揮官/最初の植民地戦争/文官タフトを寄せつけず

    第8章 母親がマッカーサーを彫刻する 166
    いつもそこに彼女がいた/息子を売り込む

    第9章 政治への野心 175
    ダリウス大王以来の名将/忠誠心の二重基準/ボーナス軍弾圧/マッカーサーは使え、だが信用するな/バターン・ギャング/大統領選出馬に意欲/大統領と将軍/互いが互いを傷つけた

    第10章 緒戦の敗北 200
    貧弱な戦後の軍隊/北朝鮮軍は死を恐れない/これは軍隊ではない/ロボットのようだった/打ち砕かれた信仰/核は戦争を変えたか/ウォーカーは解任されるべきだ/本当の攻撃はヨーロッパで始まる

    第11章 マッカーサーの玉座の下で 222
    二線級を指揮しなければならなかった男/カリスマとは無縁/ヨーロッパ戦線で失敗した司令官/マッカーサーの代理人/仁川上陸作戦への忠誠度が勝敗を分ける


    第四部 欧州優先か、アジア優先か The Politics of Two Continents

    第12章 国務省の苦難 246
    ルーズヴェルトの力/分裂した共和党/共和党右派がもりかえす/急ぎ過ぎた動員解除/冷戦下の基本的戦略を創造する/ヨーロッパ主義の男アチソン/西欧以外の世界を理解していない/ヒス事件/アチソンの大失言

    第13章 冷戦を決定づけた政策NSC68 278
    ケナンの敗北/世界を歴史の力から見る/政治的要求にそぐわす/朝鮮戦争が正当化した政策

    第14章 遅咲きの大統領トルーマン 291
    偉大なルーズヴェルトの陰から/庶民的な人柄/ホワイトハウスは嫌いだ/ぼろぼろの民主党/デューイの氷のような流儀/追い詰められた共和党

    第15章 朝鮮半島と中国大陸のリンク 310
    マッカーサーの台湾視察/ハリマンを派遣/天才的作戦/演説を取り消せ!/ルイス・ジョンソン更迭/ふたつの中国/宣教師たちの中国/張り子の虎 蒋介石/新しい戦争を戦う毛

    第16章 国民党政府の崩壊 336
    非対称戦争/われわれは人民解放軍に援助しているのか/有力者たちの二枚舌/南京陥落

    第17章 誰が中国を失ったのか 345
    誰が中国を失ったか/チャイナロビー/宣教師の息子ハリー・ルース/宋一族の中国/アチソンを攻撃/中国専門家の受難/欧州援助と抱き合わせにする/ワシントンに影響力を保持


    第五部 詰めの一手になるか――北朝鮮軍、釜山〔プサン〕へ The Last Roll of the Dice: The North Koreans Push to Pusan

    第18章 釜山橋頭堡攻防戦 366
    洛東江で対峙/獅子奮迅ウォーカー/この防衛線は薄い/人民軍渡江開始/チャーリー中隊の崩壊/わたしは第八軍を救えない/寒村をめぐって/死闘/蚊の一刺/部下の犠牲に
    慎重な男/六割の部下を失う/戦況が好転し始める


    第六部 マッカーサーが流れを変える――仁川〔インチョン〕上陸 MacArthur Turns the Tide: The Inchon Landing

    第19章 統合参謀本部を出し抜く 420
    考えられないことを考える/統合参謀本部は慎重/海軍を説得/司令官にとりまきを起用

    第20章 仁川上陸作戦 436
    毛沢東は、仁川上陸を予想/アーモンドとスミスの確執/ソウル占領はPRにすぎない/陸路のほうが早かった/現場指揮権の分割

    第21章 蒋介石という難題 452
    ワシントンの国府大使館/国民党政府の狙い 


    第七部 三十八度線の北へ Crossing The Parallel and Heading North

    第22章 三十八度線を越えるべきか 458
    宥和主義者のレッテル/ラスク、ダレス、アリソンの三角同盟/アチソンもひきずられる/誰もマッカーサーを止められない

    第23章 毛沢東、参戦を決断 475
    インド大使の世界観/毛沢東ひとりが決める/戦争を政治的資産とみる

    (下巻の宣伝) [492-493]
    上巻ソースノート [494-522]


    【目次  下巻】
    下巻目次 [001-004]
    上巻目次 [005]

    第七部 三十八度線の北へ(承前) 

    第24章 スターリンと毛沢東のポーカーゲーム 008
    一枚岩の向こうで/スターリンと毛沢東/わたしはスターリンに信頼されていない/個人崇拝/モスクワでの冷遇/政治局を説得/農民の将軍、彭徳懐/ソ連の上空掩護はあるか?/地獄の門

    第25章 忠臣ウィロビー 035
    ウェーク島の会談/両者の誤算/日本軍と同じだとあなどる/ウィロビーという災難/エセ貴族/アジアのマッカーシー/ウィロビーは知っている/下方修正される中国軍の数/数字をめぐる政治闘争

    第26章 国内政治が戦場を支配する 068
    マッカーシーの登場/第一生命ビルの陶酔感/クリスマスには帰れるだろう/情報操作の前例となる


    第八部 中国の参戦 The Chinese Strike

    第27章 殺戮の前奏曲〔オーバーチュア〕 082
    地図の上にしかない戦場/消えてしまった中国軍/殺戮の前奏曲/ついに中国軍が動く

    第28章 つのる不安 096
    妻への手紙

    第29章 中国軍の攻撃が始まる 101
    敵でいっぱいだ/日系二世の指揮官/中隊長との齟齬〔そご〕/崩壊/戦場は本性を裸にする/プロフェッショナルな軍隊/待ち伏せ攻撃/師団長は機能せず

    第30章 東京の命令に戦場の現実をあわせる 126
    戦場の現実と東京の幻想/第十軍団の場合には/逆命/中国軍は橋を爆破せず/もっとも不幸な作戦/アーモンドの乱心/東京での会議

    第31章 狭すぎる脱出路 151
    軍団長は現場から逃げる/脱出路は南か西か/残された時間はあまりない/問題は東京だ/狭い道で/鞭打ちの刑場

    第32章 西へ血路を開く 169
    人生における最悪の瞬間/自分の責任だった/ラヴ中隊は/フリーマンは西ルートへ

    第33章 それぞれの脱出行 177
    煉獄の魂のための祈り/中国軍に捕まる/尾根を進む/安州〔アンジュ〕組/生き残ったものは

    第34章 身代わりの山羊が必要だ 189
    海兵隊の長津〔チャンジン〕湖脱出/際限のない自己不信/身代わりの山羊

    第35章 マッカーサー、政府批判を始める 198
    マッカーサーの狂気/政府批判を始める/トルーマンの失言/マン・オブ・ザ・イヤー/マーシャルは機能せず/解任できるだろう/わが軍を恥じる

    第36章 リッジウェイの着任 216
    ウォーカーの事故死/冷徹な現実主義者のリッジウェイ/現場を一新する

    第37章 戦場の転換 229
    マッカーサーの凋落の始まり/アーモンドに思い知らせる/諜報を重視/ウルフハウンド作戦


    第九部 中国軍との戦い方を知る――双子トンネル、原州〔ウォンジュ〕、砥平里〔チピョンニ〕 Learning to Fight the Chinese: Twin Tunnels, Wonju, Chipyongni

    第38章 彭徳懐の憂い 244
    今度は毛沢東が成功に酔う/リッジウェイと同じ男/悪夢の補給/中国軍ソウルを奪還

    第39章 原州で激突か 256
    対峙/原州で激突か/アーモンドの下のフリーマン

    第40章 双子トンネル前哨戦 264
    偵察隊を送る/誕生日を迎えた新兵/みんな死んだ/勇敢なBAR手/救出

    第41章 双子トンネルの戦いを制する 282
    無意味な大胆さ/戦場が彼らを鍛えた/板挟みになるスチュアート/フランス外人部隊/第四二軍に勝つ

    第42章 砥平里の戦い その1 298
    フリーマンの陣地形成/撤退の許可を求める

    第43章 アーモンドの戦場、原州 306
    アーモンドの人種的偏見/国連軍は再びワナにおちる/一個大隊全部に相当する戦力を喪失/逆転

    第44章 砥平里の戦い その2 322
    朝鮮を志願した男/神も見捨てた場所での困難な戦い/ポール・フリーマンの解任

    第45章 自己の栄達か、部下の安全か 336
    出世の遅れた連隊長/目的のために部下を見殺しにする/クロンベズの奇手/トレーシーの悲劇

    第46章 砥平里の戦い その3 349
    マギーの陣地/最後の最後まで/フリーマン、戦場を離れる/中国軍の弱点を習得する/包囲突破/汚れた勲章

    第47章 砥平里と原州、勝利の意味 365
    戦場は変化する/中国軍への警告


    第十部 マッカーサー対トルーマン The General and The President

    第48章 マッカーサーは全面戦争へ突き進む 370
    墜ちた偶像/リッジウェイの人気/ソ連に対する態度の変節/ワシントンを挑発する/ぶち壊された和平への端緒

    第49章 解任 387
    これはあからさまな反逆だ/統合参謀本部も解任でまとまる/それぞれの瞬間

    第50章 議会公聴会での対決 395
    マッカーサーを熱狂的に迎える/マッカーサーの嘘が暴かれる/雄弁から守勢へ/複雑な冷戦構造をわからせる教育の場


    第十一部 結末 The Consequences

    第51章 歴史が評価を決める 414

    第52章 戦争の終結 418
    消耗戦に/大統領アイゼンハワーの誕生/休戦の条件がととのう/戦いのための戦い

    第53章 遥かなり朝鮮半島 428
    それぞれの誤算/中国はもはや弱小国ではない/新しい皇帝の誕生/彭徳懐の悲劇/金日成の荒野/韓国は力強く飛翔する/国を愛しながらも抗議をすることができる/兵士たちは再びその地を訪れる

    エピローグ なされなくてはならなかった仕事 450
    政治的争点としての冷戦/中国での失敗がベトナムを生んだ/合理的人間の非合理的政策/ジョンソンが介入をエスカレートさせた三つの理由/絆

    著者あとがき 五十五年目の来訪 [468-471]
    謝辞 [472-478]
    解説 その1 歴史における人間の力を信じた男( ラッセル・ベーカー) [479-483]
    解説 その2 最後にして最高(二〇〇九年八月 訳者記す) [484-494]
    下巻 ソースノート [495-518]
    参考文献 [519-524]

  • 疲れました

  • 津市津図書館--芸濃図書館。

  • ハルバースタムの最後の仕事、Coldest Winter

    それは、なされなくてはならない仕事であった。
    あたかも、私の来訪を55年間にわたって待っていたようだった。

    忘れられた戦争、
    始まりは、国務長官アチソンンの大きな過ち。
    金日成は、3週間で勝利を目指すが、3年にわたる戦争となった。

    アメリカはフランスの轍を踏んでいる、ただし、別の夢をみながら。
    そして、アメリカは、中国を失う。

    改めて知る、1950年代の戦い@韓半島

  • 個々の人物の持つ背景まで丁寧に描写され、挟み込まれるエピソードはインタビューに基づき非常に生々しい。かつ語り口はくどくなく、極めて理解しやすい。外交/政治ゲームの様相を強めるワシントンと、実際に現地で戦う男たちが交互に展開され、それぞれが全く異なる温度差で進行する。

  • アメリカ現代史を書かせたら右に出るもののいないデイヴィッド・ハルバースタムの遺作。この人は徹底的な関係者へのインタビューとエピソードの積み重ねで物事を書き進めていくのが特徴で、どの作品も引き込む力が抜群です。

    あまり内実を知らない朝鮮戦争。日本を打ちのめした後のマッカーサーが米軍の総司令官ですが、序盤は東京に居座って北朝鮮と中国をなめきっていた彼と彼の取り巻きの意に反し、周到な準備をしていた北朝鮮軍の圧倒的な攻勢から始まります。

    第一章は、いったん米軍が盛り返した後、中国軍が参戦し、もう朝鮮戦争は終わったも同然だと油断していた司令部のために、現場の部隊が壊滅する場面から。

    現場は何かがおかしいと気づいていたのですが、都合の悪い情報は信じたくない上層部が「中国は絶対に参戦しない」と北進を強行してしまいます。いつの時代も現場と会議室の溝は永遠のテーマですね。

    著者はベトナム戦争の報道で名を上げたジャーナリスト。一人ひとりの兵士のエピソードを積み重ねるので、単なる歴史記述よりずっと生々しく伝わります。

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