オシム 勝つ日本

  • 文藝春秋 (2010年4月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784163723600

感想・レビュー・書評

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  • オシムと言えばとかく格言やウィットにとんだコメントが取り上げられがちだが、この本は、オシムがああいったこういったという格言の切り貼りではなく、オシムの言葉がちゃんと文脈をもってまとめられているので、読み物としてもおもしろいし、彼がどの試合でどういうことを考えていたかというような具体的な思考がのぞける。
    日本人は技術があると言うが・・・という部分やフィジカルとはなにか勘違いしている人が多いようだ(走力といっても何キロ走りましたではない)、本当に必要なダッシュが何本うてるかが問題、そしてこれが俊介の課題として示唆されていたりする(多分)。
    この人はホントによく考えているな、と思うが、さて、オシムの言ってることがどれ位選手に伝わったのだろうか。いや、選手だけでなく周辺のコーチや監督がどれだけ彼から盗めたのか疑問になるが、『オシムの練習』という以上のもの、問題意識の持ち方や仮題設定の仕方・果てはサッカーの語り方、を選手、コーチ、フロント、協会関係者が受け取ったならば大きな財産だろう。優秀な監督は他にもたくさんいるがサッカーを語る言葉という「はかり」ではオシムの右に出る者はいないであろう。こっち側の者としては「サッカーの見方」をもっと教えて欲しい、と思う次第である。

    • hs19501112さん
      サッカーを語る言葉というはかりではオシムの右に出る者はいないであろう。


      に同感です。

      昨日から読み始めて、今、半分ぐらい...
      サッカーを語る言葉というはかりではオシムの右に出る者はいないであろう。


      に同感です。

      昨日から読み始めて、今、半分ぐらい・・・。
      2012/04/11
  • またまたサッカー本。サッカーファンならずとも、オシムの話すことは示唆に富んでいて面白いと思うのだけれども、この本は、インタビューをそのまま手を加えず(解説もなしに)に掲載している本なので、サッカーにあまり詳しくない人は、何を書いているのか分からない部分が多いと思う。

  • 2006-2007年に日本代表監督を務めたイビチャ・オシム氏の哲学が語られます。「水を運ぶ人=チームのために献身的に動く人」というオシムの名言は、サッカーだけでなく一般社会でも重要な考え方なので、サッカーをあまり知らない人にも読んでほしいです。
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    所在記号:783.47||オシ
    資料番号:20095878
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  • インタビュー
    スポーツ

  • オシム独特の言い回しが読んでいて楽しい。ところどころ分からないこともあるが、そこには補足が入る。オシムが4年続けていたらどんな結果になっていたのか、パラレルワールドがあったら見てみたいものだ。

  • オシムさんのサッカーの戦術などディティールに関しての本。

    その語りにはサッカーに対する強い意志があるものだった。

  • ☆☆$$オシムのサッカー理論が凝縮された1冊。$$思っていたよりは読みやすいが、結論が見えにくい場面もあった。$$やはりサッカーはチームプレーであると痛感した。

  • オシムの本
    オシムの考えは面白いし、興味を惹かれるが、このような本はタイムリーに読まないともったいないと痛感

  • サッカーの本ではなく、哲学の本として読むべし。

  • ライターの著者が、オシムへの50時間にわたるインタビューをまとめた本。

    オシムから日本サッカーへの提言等がまとまっている。オシムジャパンが気になる人は一読しておく本だと思う。

  • 相変わらず高いインテリジェンスのオシムさん。
    最近では、ボスニア・ヘルツェゴビナがFIFAから資格を剥奪されかけたところをまとめあげた、まさに生きるレジェンド。(資格を剥奪されると国際試合も全て参加できなくなる。その国のサッカーは死んだも同然。)

    えんえんと現代サッカーの金まみれな現状を憂える内容。
    頭の良い年寄りの説教は、教訓めいたものがあり大変興味深い。
    一サッカーファンとしては、このサッカーの良識にもっと目を傾けて欲しいと願うばかり。でも現実としては、そっちの方向には進まないんだろうなあ。ビジネスとして際限なく膨張しているもの。でも、サッカー選手一人に天文学的な値段がつく感覚はやはりまともじゃない。

  • 勇気を持つこと
    リスクを冒すこと

    自分たちの立ち位置を知り、
    何が必要か知ること。
    必要な努力(練習)をすること

    相手を知ること

    戦いの前に
    闘いは始まっている

    サッカーを通して見る
    オシムの考えは

    人生そのもの

    リーダー論、
    コミュニケーションなど

    多くを学べる一冊です。

  • かなり読み応えがある骨太の一冊だった。

  • 9月22日読了。

  • 日本サッカーへの提言かと思いきや、サッカーに関する提言やサッカーを超えたオシム哲学が詰まった本。この本をまとめられた著者に感謝します。

    日本のサッカーや世界のサッカーの問題点について、オシムさんの言葉で語られています。

    続きはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/2884752.html

  • どんなビジネス書より、具体的で実践的で、慈愛に満ちた厳しさがありました。

    サッカーへの想い、すごい!
    自分の道、というのを考えさせられる。


    【図書館】

  • ワールドカップ前に読み終わったほうが良かったかもです(各国代表の事情については、それなりに代わってしまうと思うのです)。でもオシムさんがどういうチームを作ろうとしていたのかとか、Jリーグも含めて日本のサッカーはどうしたほうがいいのか、色々示唆に富んだ1冊です。

  • イビチャ・オシムさんがサッカーについて語ったことをひたすら書き留めたような本。
    イキイキと話すオシムさんが目に浮かぶが、聞き語りの記述形式なので読みにくい部分があり、話が重複する部分も。
    何度か読めば、オシムサッカー哲学が見えてくるかも。
    よくありがちな、「人生とは~」的な部分がなく、ひたすらサッカーのことが書いてあるので、好感が持てる。

  • 最近サッカー本が多数刊行されてますが、その中でも上質の1冊。オシム好き、オシムの言葉でオシム哲学にハマった人は必読でしょう。

  • インタビューの聞き書きで、執筆でないことから、内容がしばしば繰り返されたり、矛盾したりしている。

    しかし、であるからこそ文章には、実際にオシムが話したコトバなのだというリアルにあふれている。

    読み難い箇所もないではなかったが、サッカーに対する生々しい情熱が伝わる本だと思う。

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著者プロフィール

フットボールアナリスト。1958年生まれ。千葉市出身。早稲田大学政治経済学部卒。同大学大学院経済学研究科(フランス経済史専攻)中退。91年よりサッカー取材を始める。スポーツ総合雑誌「スポーツ・グラフィック  ナンバー」(文藝春秋)やサッカー専門誌のほか、欧州で最も権威のあるサッカー誌「フランス・フットボール」などに寄稿する。著書に『オシム  勝つ日本』(文藝春秋)』『山本昌邦 勝って泣く』(同)『戦地へ:フィリップ・トルシエの1353日』(双葉社)『トルシエ革命』(新潮社)など。

「2021年 『凛凛烈烈 日本サッカーの30年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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