ルリボシカミキリの青

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163724300

感想・レビュー・書評

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  • 著者である福岡ハカセの気づきや思い出が綴られる、エッセイ集。
    相変わらず文書がとても感動的で、美しい。
    動的平衡、センス・オブ・ワンダーという著者のメッセージはこの本でもブレない。
    特に、最後の、初めて著者が本物のルリボシカミキリに出逢えた時の文章は心動かされる。著者を突き動かすものは、今も昔もセンス・オブ・ワンダーであるという思いが強く伝わってくる。

    心に留めておきたい言葉は、
    Think globally,act locally
    -微生物学者で抗生物質を発明し、その後地球思想家になったルネ・デュポスの言葉。

    また、ほかの本にも載っていたが、プロフェッショナルと呼ばれる人たちに必ず共通する「1万時間」の話は、いつも考えさせられる。

  • 雑誌に連載された短いエッセイ集で読みやすかった。
    文章が上手なので小さな感動が連続して味わえる。
    知的好奇心や雑学も得る事が出来、著者の本が売れるのも納得。

  • 好きなことがあって、それに没頭できることって幸せだよね。人それぞれに、それは違うだろうけど。

    どんなにつらいことがあっても、”好きなこと”があればね。耐えられるよ。なんてこととないよ。

    プロローグ、あるいはエピローグを読むだけでも価値あり。

  • 読者に気付きを与えたい、身近なところから「面白い」と感じさせる学びのきっかけを紹介したいという(裏の)狙いを込めて書かれたエッセイ集。
    ・何かを始めた時のこと
    ・学問の考え方
    ・理科的解釈
    など
    自分がどきどきするまでには至らなかったけど、福岡さんの狙いは分かった。

  • 読んだあとなら、ルリボシカミキリで画像検索しても割と平気!!

  • 楽しく興味深く 読みました。

  • 福岡伸一はベストセラーとなった「生物と無生物のあいだ」の作者。本書は週刊文春に連載のエッセイを集めたものであるが、正直な感想で言えば、福岡伸一はあまりエッセイはうまくないかな、と。

  •  本著は、週刊文春のコラムをまとめたもの。初めての読者には動的平衡何とやらで、読むのには良い。ただ、いかんせん紙幅のために消化不良、中途半端な印象は拭えない。
     そして内容に比して、カバーはすばらしいから、そのアンバランスが・・・著者の考え方のポイントをつかむつもりで読むつもりなら、おすすめ。

  • 直球の科学エッセイ。「動的平衡」の連呼は連載だからしょうがないか。
    執筆、出演が多すぎて研究を辞めないよう願う。

  • 分子生物学者のエッセイ。まるで小説家のような文体。的確でわかりやすい、そしてユーモアに溢れている。言葉が輝いているのだ。惚れ惚れしながら福岡ハカセのエッセイを読み耽ったのである。

著者プロフィール

福岡伸一 (ふくおか・しんいち)
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2013年4月よりロックフェラー大学客員教授としてNYに赴任。サントリー学芸賞を受賞し、ベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。ほかに『できそこないの男たち』(光文社新書)、『生命と食』(岩波ブックレット)、『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、『せいめいのはなし』(新潮社)、『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』(文藝春秋)、『福岡ハカセの本棚』(メディアファクトリー)、『生命の逆襲』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『フェルメール 隠された次元』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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