子どもたちの放課後を救え!

  • 文藝春秋 (2011年1月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784163733104

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  • 放課後NPOアフタースクールの取り組みとこれまでの歩み。
    アメリカの放課後NPOの事例と共に、日本でどのように軌道にのってきたかを取り上げている。
    地域や学校と共に歩むのは容易ではなく、地道な歩みであり、その苦労話も多い。

    学童保育の不足や、塾通いの増加など、親が帰宅するまでの時間の軽犯罪の増加など、放課後をとりまく環境は変化してきている。
    子どもたちが地域でみんなで遊ぶという光景はなくなってきており、地域の人のまなざしも届かなくなっている。

    放課後を豊かにできないか、放課後を守れないか、放課後に遊びと学びをもたらすことができないか、といった視点からの取り組み。

    なかでも、子どもたちみんなで、ホンモノの家をつくろうという取り組みは心揺さぶられる。
    地域の人も、大工の棟梁も巻き込んで、木を切ったり、カンナをかけたり、釘を打ったり。
    放課後だから、途中参加も、途中で抜けるのもそこそこ自由で、安全を重視しながらも市民先生のもとで学びながら家をつくっていく。
    おとなの背中、高齢者の智恵なんかも活かしながら。

    放課後の取り組みはビジネスにはならないと言われながらも、
    継続的に取り組んできた方々の姿勢には心揺さぶられる。
    学校や地域との協力、安全面の確保、規模の拡大など、まだまだ課題も多いだろうが、こういった市民を巻き込んでの取り組みは楽しみである。

    “放課後の子どもたちの生活をどれだけ豊かなものにできるかという問題意識の中で、子どもたちに一年間かけて家を作ってもらうという発想自体が、とてもユニークだった。完成した小さな家というものが、造形的な面白さと同時に、生きていくことのメタファー(隠喩)としても感じられた。”

  • HOW TOではなく体験記。
    実際、NPO運営は大変だ。人集め(運営側も参加者側も)が大変だということは、よくわかった。このようなコネのある人たちでもこんなに苦戦しているのに、助成金も出たり出なかったりで、ほかのNPOはどのように運営されているのだろう。今回は体験記だったが、さらに広げたいという考えがあるようなので、HOW TOにも期待したい。
    気になったのは「一部のエリートは別にして」などの言葉。全ての子供に同じ機会を与えるというコンセプトではないのか?エリートとそれ以外と線引きして良いのだろうか?

  • 山口新聞2011.02.06。

    《学校の「放課後」は「課題から解放されて自由に仲間と遊べる時間と空間」だったはずである。》(以下、宮本まき子・文)

    《多感な少年期に他の世代の人たちと触れ合わず、社会経験が乏しいまま成長すると、コミュニケーション下手で自分の才能や夢にも気付かない人間になってしまう。》

    《テレビの報道ディレクターである著者は、2カ月にわたって米国各地で「放課後プログラム」を見聞し、「すきま時間のヒマつぶし」ではなく、「子どもの生きる力」を育てていることに感動。日本での放課後改革につなげたいと訴え、それに呼応した友人がNPO法人を立ち上げ独自のプログラムを展開した。本著はそれらをドキュメンタリ^タッチで追う。著者も起案者らも30代の「団塊ジュニア」。理屈よりまず実行という発想が爽やかでいい。》

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