片山杜秀の「ヤブを睨む」コラム大全 ゴジラと日の丸

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163734903

作品紹介・あらすじ

『週刊SPA!』の片隅に、世紀をまたいで連載された硬軟自在のコラム「ヤブを睨む」が遂に一冊に。評論家や文化人百人分の咀嚼力。時代を透視し、いまを生き抜くヒント満載。四百本を超えるコラムはすべて知の洗礼です。「怪獣世代」の大器・片山杜秀の全貌が初めてこの本で明かされる。

感想・レビュー・書評

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  • ゴジラと日の丸―片山杜秀の「ヤブを睨む」コラム大全
    (和書)2012年09月25日 14:16
    片山 杜秀 文藝春秋 2010年12月


    片山杜秀さんの本は非常に刺激的です。特に右翼とか軍国主義など、僕にとって触れると頭がおかしくなりそうなものなどをしっかり思考していてしかも読みやすく面白いです。

    僕などは軍歌など聴くとなんだか頭にメロディーやフレーズがこびりつくような偏執狂的錯覚に襲われてどうしても拒絶感が出てしまいますが、片山さんはそういうものをしっかり鑑賞しそれを批判(吟味)することを徹底している。そういったものをするエネルギーと根気強さと、そして吟味する思考能力に敬服します。

    橋本大阪市長などについて考えることもできそうです。地方自治と言われていますが、それは地方政府である。自治とはクロポトキンや大杉栄、権藤成卿などを言うのだという部分も面白い。

    原発事故についての指摘も残念ながら当たってしまったようです。

    一通り、図書館で借りられる片山杜秀さんの本は読みました。『未完のファシズム』も良かったし、新刊が出るのが楽しみです。

  • 社会

  • 8年以上にわたって週刊誌に連載したコラムを一冊にまとめた本。
    上下2段組、550頁超の大著であるが、1本のコラムは短いので、枕元に置いて毎晩少しずつ読んでいた。
    話題は多岐に及んで飽きさせない。日本文化論として、たいへんにおもしろく読んだ。

  • 今、日本で一番熱い論客だと思います。
    しかも、只の右翼ではなく、政治、経済、文化問わず、あらゆるジャンルの情報を縦横無尽に取り上げて、それを消化し切って、新たな情報を創りあげる。
    きっと大学生にとっても為になると思います。

    【鹿児島大学】ペンネーム:附属中教員
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    鹿大図書館に所蔵がある本です。
    〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=11111051501
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  • こまめに映画を見ているのに感心した.視点のおもしろいコラムが満載だ.

  • ようやく読み終わったという感じです。とにかく文字が小さくて、分厚い。収録されているコラムは全部で400本を越えます。内容は百花繚乱、玉石混交・・・、思考の刺激にはなりますね。

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著者プロフィール

1963年生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。著書に『音盤考現学』『音盤博物誌』(いずれもアルテスパブリッシング、吉田秀和賞およびサントリー学芸賞)、『未完のファシズム』(新潮選書、司馬遼太郎賞)、『鬼子の歌』(講談社)、『尊皇攘夷』(新潮選書)ほかがある。

「2023年 『日本の作曲2010-2019』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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