あの戦争と日本人

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163735108

作品紹介・あらすじ

『昭和史』『幕末史』に続き半藤一利が語りおろした「戦争史」決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 学校の授業では中学、高校とも江戸時代で時間切れ。この本に書いてあるように単なる時間切れというより「いいかげん」なのかも。今の学校はよく知りませんが縄文時代からやったってしょうがないんですよねー、ほんと。もっと真剣に幕末以降の歴史を勉強するべきです。あと夏目漱石の作品引用がありました。時代背景がわかってないと何のこと?ってなります。もう1回読んでみようかな。もう一つ面白かったのは日本人は「四文字七音」に乗せられやすいのではってとこ。「尊王攘夷」「公武合体」「大政奉還」「王政復古」最近では「郵政改革」「政権交代」などなど。そう言われてみればですね!

  • 半藤さんの描く歴史は、とてもバランスが取れていて、良識がある。

  • SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/55880

  • 章立てになっているので、読みやすい。
    また、流石元新聞記者。難しい言葉は使ってないので、すごく読みやすいのによく調べられてる。すこーしだけ半藤さんの意見も入るけど、嫌味じゃない。こんな文書がかけることが凄い。
    実際にその時代を生きた人の意見はとても大事ね。

  • 日本人が幼少時に丁寧に教わっていない近現代史に関する貴重な示唆が多々含まれている。
    太平洋戦争の敗因(というか原因)は日露戦争で勝利し勘違いした日本人にあることは肝に命じるべき。経済的にも苦しい現在は戦後の復興後に同じ轍を踏んだ印象。
    歴史から学び、熱狂や体制を健全なる批判的精神で見つめ行動することが大切なことを教えてくれる一冊。別の本だが、 悪とはシステムに対し盲目的に従うこと という言葉とも一致する

  • 歴史

  • 日本人として、過去の惨禍を学び、これからに生かすためにも読むべき一冊。

    また日本人は同じ過ちを繰り返すのか。

    戦争で解決するものなんてない。戦争するなら国のトップが勝手に武器を持ってやってくれ。

    秘密裏に動いているんだろうから、国民に迷惑をかけないでくれ。

  • 日本人必読の書。戦前の軍人や政治家が如何に愚かだったことが良く理解できる。戦場や空襲で死んだ人々が浮かばれない。戦争指導者が戦後生き残り、のうのうと政治家として地位を築き、あの戦争を正しい戦争だったなどとほざく、政治家や日本人を許せない。

  • あの戦争とは、太平洋戦争のこと。太平洋戦争は、軍部の力が強かったけれど、それよりも、その時代の日本の空気感の方が強烈。

    お国のために死ぬ。

    というのが美学になっていたとも言うし、今考えてみると、一種の洗脳状態にも近いかもしれない。

    政府を批判しようとする新聞は、経営的な打撃を受けて存続できなくなったというし、だから政府肯定派の新聞しか存続できず、そのような中で手に入れる情報によってしか判断できず、日本の空気感ができた。
    情報が偏ると客観的な判断ができなくなってくるというのは、歴史から学ぶことの一つであると思う。


    最後に
    石原莞爾の言葉が載っていたが、

    平和の国の先頭を行く

    というような言葉。

    石原莞爾が言うと、深い。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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