渋沢栄一 2 論語篇

  • 文藝春秋 (2011年1月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784163735900

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    渋沢栄一Ⅱ論語

  • 渋沢栄一の実業家としての歩みに焦点が当てられていた1巻から変わって、この2巻は一個人としての渋沢栄一に焦点が当てられていた印象。読んでいるうちに各巻の副題「算盤篇」「論語篇」の言わんとすることがよくわかった。終盤で触れられていて納得したのが、彼の思考の中心に論語という核があるからこそ激動の時代に信念を貫き常に行動を起こし続けられたのだろうということ。全体を通じて読みごたえがある生き様だった。またいつか再読したい。

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000779736

  • <1>と同じです。

    論語に基礎を置く『算盤』主義……明治の精神を具現する渋沢栄一の本格的評伝


    近代日本・資本主義の父とよばれる渋沢栄一の最新の評伝を手に取ってみた。執筆が仏文学者の鹿島茂氏だから驚いたが、考えてみれば、鹿島氏は、先に『怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史』(講談社、2010年)を執筆しているから、驚くに値いしないか。

    対象に対する愛情と旺盛な好奇心が本書でもいかんなく発揮されている。

    本書は、渋沢の性格や経歴といった個別的な特性からその思想形成と経済社会への関わりを検討するところがひとつの特徴といってよい。上下二巻にわたり丹念に調査しており、本書で紹介された話題は実に豊富で多面的である。

    新撰組の土方歳三との関係や様々な逸話が幅広く渉猟・蒐集されており、鹿島氏の面目躍如といったところだろうか。

    「渋沢は、自己本位の利潤追求はかえって、自己の利益を妨げるという資本主義のパラドックスを十分に理解した上で、論語に基礎を置く『算盤』を主張しているのである」。

    さて渋沢が算盤と論語の「両刀遣い」だったことは有名だが、十分知識も経験、そして関心があるにもかかわらず、投機に走らなかったのは、「論語」に説かれる道徳倫理に基づく「自制心」がセーブしたのではないかという指摘は興味深い。

    合目的化していく人間の必然を絶えず相対化させて闘う、その足跡を辿ると、意外のようにみえる渋沢が宗教や道徳・倫理運動にも同じく力を注ぎ、支援した歴史にも頷くことができる。

    2冊で900ページ以上。読み応えがある。

  • どこまで、無私を貫けるか。
    感嘆。

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著者プロフィール

鹿島 茂(かしま・しげる):1949年、神奈川県横浜市生まれ。フランス文学者、評論家、作家。東京大学文学部仏文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。明治大学名誉教授。1991年『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞、1996年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、2000年『職業別パリ風俗』で読売文学賞を受賞。膨大な古書コレクションを有し、東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設。2017年、『神田神保町書肆街考』を刊行、同年、書評アーカイブサイトALL REVIEWSを開始。2022年、神田神保町に共同書店PASSAGEを開店、現在4店舗を構える。

「2026年 『『共同幻想論』に挑む 家族人類学的考察』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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