'76生まれ、ライフネット生命を立ち上げる ネットで生保を売ろう!
- 文藝春秋 (2011年3月25日発売)


- 本 ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163738901
感想・レビュー・書評
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読む前から「この本は絶対に面白い!」と
「ビビっ!!」とくる本に年に数冊出会うことがあります。
そんな1冊に今年も出会いました。
そして、予想通り文句なしの★5つ本でした。
東大→司法試験合格→BCG→→
ハーバードで日本人4人目のベイカー・スカラーと
エリート中のエリート街道を進んでいる著者が、
ハーバード卒業後に仲間と起業したネット生保誕生物語。
少し驚きだったのが、
ライフネット生命が最初から決してうまくいった訳ではなく、
もがき苦しみながら試行錯誤を続け、できることをやって、
今の姿にまで発展させたということ。
著者の熱い気持ちが伝わってきて、
読み人に勇気を与える本だと思います。
是非、読んで欲しい今年イチオシの一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ベンチャー企業が立ち上がる時はこのような人々の活躍と情熱があるんだと納得。創業者2人がお互いを補完し合う絶妙のコンビだったというのは運命的としか言いようがない。強運な会社だ。
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岩瀬氏3冊目。今ではメジャーなライフネット生命の起業の話。
とにかくすごい経歴の著者なので、順風満帆に起業されたのかと思っていたが、様々な苦労をされたのがよく分かった。例えば生命保険免許の交付。最後の交付が昭和9年らしく、そこに挑むのがまずすごい。金融庁の人との面談も相当な苦労があっただろう。ただ、必ず成功すると信じて取り組み、実際成功されている。また、周りの人もとにかくすごい。どこどこの社長だったり、投資家だったり。すごい人の周りにはそれに見合う人が集まる。それがよくわかる話で、とても面白かった。 -
ライフネット生命副社長、岩瀬大輔さんによる起業物語。出口社長とともに二人で、ネットで生保を売るという新しいビジネスの立ち上げに奮闘する。疾走感がたまらない。著書からだけではなかなかわからない、出口さん、岩瀬さんの人となりが伝わってくる。
そして企業・起業は人だということを改めて感じる。出口社長のスケールの大きさ、岩瀬副社長の優秀な頭脳・実行力は言うまでもないが、彼らを応援する人たちがどんどん集まってくる。本の中にもあるように、「相手の優秀さを認め、それをリスペクトし、相手を好きになる力」が岩瀬さんの最高の才能だと言われたとのことだが、それが文章からも伝わってくる。 -
ライフネット副社長が、会社立ち上げからの成功を語った本。東大法学部、ハーバード大学院を優秀な成績で卒業した若手エリートが、その高い能力と熱意と豊富な人脈を駆使して、困難を乗り越えていく姿は頼もしく、若い日本人も見習うべきであろう。優秀な人の周りには、優秀な人々が集うことがよくわかった。印象的な記述を記す。
「よいアイデアというものは、考えに考え、頭がすり切れるまで考えないと出てこないし、それを仲間と侃々諤々の議論をしている中で、初めて出てくる」p111
「世界の保険市場について情報を集めたかったら、いちばんよい方法は、コンサルティング会社に高い報酬を払って市場調査するのではなく、こちらから皆が興味を持つ情報を発信することだ。情報は、発信している人のところに集まる。刺激的な内容で発表を行えば、こちらから情報を取りに行くまでもなく、向こうから集まってくる」p272 -
TVとか雑誌のスマートなイメージよりも、たぶん実体に近い。創業期の紆余曲折を伺い知れる。
気になる会社です・・ -
2016.5.3読了。
生命保険業界のしくみや取組みを写真業界に落とし込まないかと思い、参考とした。 -
【100億円を資金調達して設立されたライフネットに迫る】
生命保険をインターネット上で購入できるようにしたライフネット生命。その創業ストーリーを知ることができる一冊。
2006年に設立されたので、10年経った2016年の今年には黒字化をなんとか達成しなければいけないことになる。
「ネット生保に加入する人に対しての、プレーヤーが多すぎる」
と声を漏らす会長の出口氏だが、独立系の生保は本当に大変な手続きがあっての創業なのだというのが分かる。
一方で、どんなにスマートな経営者やTeamを持ってしても、市場が応えてくれないという面白さも垣間見ることができる。そこにビジネスの面白さがあるのだと再度感じた。
こういった本は、自分が起業をしなければ、さらっと読んでしまう本であろう。きっと再度読みなおすなんてことはしないはずだ。
自分の立場、境遇が変わることによって同じ文章であっても心に響く度合いが違うというのはなんとも面白い。
同じ起業家として、ライフネット生命は応援したい。 -
ライフネット生成の創業に谷家衛さんが絡んでいたが、本の中で取り上げられていた小林りんさんも谷家衛さんの提案でISAKを始めたことをカンブリア宮殿で知り、
・社会を変革する人はつながっていること
・そのつながりが大きな財産であること
を実感した。 -
新規保険会社の立ち上げまでを書いた、本人によるドキュメント。
決して背伸びをしていない記述に共感が持てる。また、同世代ということもあり、新規事業の困難に対する乗り越え方についても、参考となるところが多い。
仕事でしんどくなった時に、何度でも読み返したいと思う。
著者プロフィール
岩瀬大輔の作品





