明治宮殿のさんざめき

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  • 文藝春秋 (2011年3月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784163739007

みんなの感想まとめ

江戸から明治へと移り変わる時代背景の中、宮中での人々の生活を描いた一冊です。著者は時代考証の専門家であり、豊富な資料をもとに、宮中の行事や侍従、女官たちの証言を交えながら、明治天皇や皇后の人となりを生...

感想・レビュー・書評

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  • 時代は江戸から明治へ。天皇は住み慣れた京都御所を離れ、東京へ。その変わり目に宮中の人々はどんな生活を送ったのか。1年の行事にスポットを当て、当時の侍従や女官などの証言を交えながら紹介している。鴨居と床は、身分が高ければ高く、順に低くなる。効率を無視した身分秩序優先の生活スタイルに驚く。

  • w

  • 優雅に消えていった世界。

  • NHKドラマ「坂の上の雲」の時代考証をなさった方が、明治の宮中の
    暮らしぶりや明治天皇・皇后美子様などのご生活、人となりを資料を
    もとにして、歳時記風に描いた一書です。

    口絵写真も美麗で見ごたえがありました。
    明治天皇というと、口ひげも厳しい軍服姿のお写真が思い浮かびます。

    でも実際には、ご夫婦仲もお睦まじく、臣下思いの帝であられたことが
    この本によって解りました。

    今の今上陛下のお暮らしぶりですら、私どもには大変なことと
    ご推察申し上げるのですが、この当時は宮中儀礼も今より形式を
    守るのが大変でしたでしょう。

    でも、明治宮殿にお仕えする方も、帝や皇后さまも、とっても人間らしい。
    心弾みのあるご生活をなさっておいでだったことが分かって、面白い。
    私たちとは全然違う季節の行事があったりして。

    「梅放り」なんて何かと思うでしょう?

    当時は颯爽たる皇子であられた昭和天皇のことも記されていて
    遠い明治の世が、今につながっていた過去であることが実感されます。

    とても平明に、生き生きと書かれたご本なので、歴史のお好きな方や
    明治以降の文化史などにご興味のある方にお勧めします。

  • NHKドラマ「坂の上の雲」の宮廷時代考証の方の本。ドラマで使われたセットの写真が載っていたけど、忠実に再現した美術さんすごいなあと。というかセットだって言われなければ気付かないよ!
    内容は明治宮殿の一年の行事を中心に書かれている。お武家とはまた違うお公家様の慣習には所々驚かされる。
    椅子に座らず、立ったまま執務室で仕事をするのを日課としていた明治天皇。仕事の合間に駄菓子のせんべいを食べたり、皇后様の事を「天狗さん」とあだ名で呼んだりと、微笑ましいエピソードが書かれていて興味深い。

  • 優雅です。美子皇后が可愛らしい。

  • 舞台裏を知る面白さ。

  • 明治年間の宮中のありさまを、歳時記風に綴った書。

    華麗なマント・ド・クールをあしらった装丁や、本文のややレトロな明朝体、章題に源氏物語の巻名を用いるといった仕掛けでムードは満点。著者は時代ものTVドラマのセット考証に携わる人とかで、それだけに無味乾燥な史料から建物の息づかいまで復元するような手腕は抜群である。
    平易な文体に引き込まれ、読者は知らず知らずのうちに、百年前の禁裏を生きる。終章「雲隠」は、涙なくしては読めないだろう。

    近現代を扱った本を読んでいると、「明治大帝は偉大なお方だった」といった記述にしばしばぶつかる。それが初めて、すとんと腑に落ちたような読後感だった。

    2011/9/4~9/5読了

  • 私にとってほとんど馴染みのなかった明治天皇とその皇后の知られざる姿を描いており,非常に興味深かったです。
    写真がところどころにあるのも秀逸。
    皇室が連綿と続いてきた秘訣を垣間見たように思いました。

  • なかなかお目にかからない、明治の宮廷での内情。
    明治天皇の人柄って素晴らしかったのね。
    近代化されつつある伝統というのが面白かったな。
    冒頭の儀式につれてこられた男の子の話がくすりと笑えた。かざり用の剣を持たされて、大人の目がないところでチャンバラばかりやってるとか。

  • 明治時代の宮中の様子、しきたりの解説。読みやすい。
    宮廷の雅な雰囲気が伝わってくる。

  • 明治天皇はじめ、皇后美子(はるこ)の知られざる日常生活が生き生きと描かれている.。宮殿内で小姓役を務める学習院の生徒たち。いたずら盛りの男の子たちは、池の鯉をつかまえようとして、びしょ濡れになったり、ちゃんばらを始めたり、ピアノをめちゃくちゃに弾いて調律を狂わせたりと目が離せない。格式、身分を重んじる明治天皇であったが、彼等をそっと優しく見守っておられる様子がほほえましい。

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