運命の子犬 いと

著者 :
  • 文藝春秋
3.53
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本棚登録 : 112
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163739205

作品紹介・あらすじ

介助犬にならなかった、いと。けれど、その笑顔でみんなに幸せを運んでくれた-『一分間だけ』の原田マハ(文)、『盲導犬クイールの一生』の秋元良平(写真)、珠玉のコンビが贈る奇跡の物語。

感想・レビュー・書評

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  • このつぶらな瞳にどんだけ慰められている人がいることか。

  • 介助犬という存在をこの本できちんと知ることが出来た。
    動物を飼うことをしたくない俺だけど、こうやって動物たちとともに生きていく人たちがいることを、しっかり認識して許容できるようになりたいと思う。

    写真が多いので、読み終わるのは早かった。が、中味は決して薄くない。介助犬だけでなく、そうなれなくてもキャリアチェンジで幸せに生きており、自分のいるべき場所、あるべき姿をきちんと確保できた「いと」の姿を観て読むと、我々にも、きっといるべきと場所あるべき姿があるんだと、勇気をもらえる。

  • 介助犬を目指すリトリバーの「いと」を育てるパピーホームとなった太田巧美さんの家族5人が一つになる感動的な物語り。そして、1年を経て「いと」との別れの日。その辛さへの予感が著者により巧みに描かれる。もう一つの逸話、介助犬「グミ」に肉体的にも精神的にも支えられている身体障碍者となった坂本さんの生き生きした生活ぶりも印象的。いずれもほのぼのとした写真入りだが、この写真家の秋元良平さんが「いと」のパピーホーム太田家と新しい飼い主・鹿内家を繋ぎ、2年を経て太田家の人たちが、鹿内家を訪問し、「いと」と対面する場面がまた感動的。心癒される1冊。

  • 2014.5.8

  • テレビでちらっと見たことがある程度の知識だった介助犬。車いす生活で落としたものを拾ってもらうのが負担になってしまうという事実に驚いた。そこまで考えたことがなかったので余計に介助犬の存在意義を知れた。時間も愛情も沢山かけてパートナーになっていく姿もよかったし、介助犬にならなかったいとも幸せな生活が出来ててよかった。

  • かわいい
    犬ものは読まない訳にはいかない
    (悲しい話じゃなくて良かった)

  • 介助犬の候補犬として生まれた、”いと”の犬生を追っている。

    写真家の秋元良平さんは、盲導犬クイールの一生の著者であり、介助犬の存在を知ってもらうための取材で”いと”と出会い辿る軌跡を記録に残した。
    文章は、原田マハさん。

    ”いと”と関わりを持った人々の、それぞれの事情&心情が描かれている。

    介助犬になるまでには、
    パピー時代を過ごすボランティアの家族があり、
    協会に戻って訓練する期間があり、
    その結果、”いと”は介助犬として生きるよりは、家庭犬として生きる道が合っていると判断される。
    出来が悪くて落ちこぼれたのではなくより幸せになれる相応しい犬生を、丁寧に見いだしてもらい、
    家庭犬として引取られた新家族の中で暮らす様子も心打たれる。

    パピー時代を過ごす家庭にとっても、
    キャリアチェンジとなり引取られた家にとっても、
    ”いと”との縁は、とてもドラマティックであり、
    やはり、
    人間と犬とは、運命の赤い糸があり出逢うのだな~。
    偶然ではない必然の繋がりがあることに感動を覚えた。

    介助犬の仕事内容も詳しく紹介されているので、
    介助犬の存在がとても身近に感じる。

  • 介助犬のなるために産まれてきた いと。
    1年間パピーホームと呼ばれる一般家庭で育てられ
    介助犬協会に戻り 訓練を受けた結果
    性格的に介助犬には向かないと判断される。
    そして また別の家族の家庭犬へとキャリアチェンジする。
    パピーホームの所へ戻ればいいのに!と思ってしまったが
    ボランティアでパピーホームを引き受けてくれる
    数少ない家庭を確保しておくためにも
    そうせざるを得ない現状。
    補助犬に関するさまざまな事を知れました。

  • 2013 7/18

  • ポピーハウスで育てられた「いと」が介助犬になる為に、訓練をするが、結果として介助犬には向かず、普通の犬として、飼われていくが、そこの奥様が病気になって、いとは心の介助犬となり生きて行く様を見つめた、心温まる作品

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著者プロフィール

原田マハ(はらだ まは)
1962年東京都生まれ。小6から高校卒業まで岡山で育つ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史学専修卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事株式会社、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て、2002年よりフリーのキュレーターとなる。2005年小説化デビュー作の『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞、『キネマの神様』で第8回酒飲み書店員大賞をそれぞれ受賞。2013年には『ジヴェルニーの食卓』で第149回直木賞候補、2016年『暗幕のゲルニカ』で第155回直木賞候補となる。2017年『リーチ先生』で第36回新田次郎文学賞受賞。2019年『美しき愚かものたちのタブロー』で第161回直木賞候補に。

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