運命の子犬 いと

  • 文藝春秋 (2011年3月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784163739205

みんなの感想まとめ

人と犬との絆を深く描いた物語が展開されます。介助犬として生まれた子犬「いと」は、パピーホームで愛情を受けながら成長し、最終的には介助犬になる運命を辿りますが、キャリアチェンジを経て再び一般家庭での生活...

感想・レビュー・書評

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  • 表紙のワンコの瞳から目が逸らせなくなって図書館で借りてきました。

    介助犬になるために生まれてきた子犬は生後2ヶ月で最初の旅立ちをし、パピーホームと呼ばれる一般家庭に預けられます。そして人間とともに暮らすことを学び、一歳になった時二度目の旅立ちをして、日本介助犬協会に入所してトレーニングを受けるのです。

    しかし全ての子犬が介助犬になるわけではなく介助犬に向かない子犬はキャリアチェンジをして家庭犬になる子犬もいるのです。

    本書はキャリアチェンジをした「いと」と介助犬になった「グミ」そして、その子犬たちに関わった家族のお話です。

    人と犬との絆は本当に素晴らしく、ワンコを飼っているので共感するばかり。表紙の写真を見てるだけでもあの笑顔が関わった人たちに幸せを運んだんだよね~とわかります。

    表紙と本の中に収められている秋元良平さんの写真がとても良かったです。


  • キャリアチェンジ犬

  • ラブラドールを15年飼っていたのでところどころで描かれる犬の表情や仕草に、愛犬のそれを思い出し、涙ぐみながら読みました。

    介助犬になるべく生まれ、パピーホームで愛情たっぷりに育てられ、けれどキャリアチェンジをし、再び一般家庭で生活する事になった「いと」。

    人と犬との心暖まるお話だけではなく、日本における介助犬を巡る過去と、現在の状況も知ることができる一冊。

    元々関心を 持っていましたが、盲導犬・聴導犬・介助犬への関心がますます高まりました。

    また、介助犬やラブラドールのような大型犬種に興味がなくても、今、犬をペットとして飼っている方、これから飼おうとしている方には是非読んでいただきたいと思いました。

    ペットはファッションでも、趣味でも、癒しグッズでもありません。

    命があり、感情があり、人間を愛してくれる犬と暮らすということをしっかり教えてくれます。

    2014年16冊目。

  • 本の題名通り、いとは運命の子犬である。

    パピーホームの家族、介助犬と共に生きる車椅子の男性、キャリアチェンジをした「いと」を愛玩犬として受け入れた家族。それぞれの立場で様々な思いがある。

    キャリアチェンジをした「いと」を家族として受け入れた鹿内さんがALSと診断された。「いと」のパピーホームの大田さん家族とお会いしている写真はとても素敵で温かい雰囲気なのが写真から伝わって来る。

  • 24/100
    介助犬になれなかった「いと」という名前の犬をめぐる家族の「縁」と介助犬「グミ」と毎日を過ごす障害者の三家族の物語
    実際に障害者の出来ないことを補う介助犬
    それだけでなく各家族のそれぞれの「こころ」を埋めてくれる「大切な存在」を忘れてはならない!

  • 訓練は受けたけど介助犬にならなかったいとと、介助犬として活躍するグミの物語。
    人間も犬も幸せな社会になりますように。
    我が家には元保護犬のゴールデンレトリバーがいます。犬は居るだけで十分にセラピー犬です。

  • いとの話は面白かった。

    文章があんまり合わなかったかな。

  • 穏やかに
    愛おしく
    限りない命に向かい
    癒された

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    介助犬にならなかった、いと。けれど、その笑顔でみんなに幸せを運んでくれた―『一分間だけ』の原田マハ(文)、『盲導犬クイールの一生』の秋元良平(写真)、珠玉のコンビが贈る奇跡の物語。

    小説と思ったらドキュメンタリーだった。
    ふんだんな写真、介助犬とは?パピーホームとは?
    想定外の切り口で驚いたけれど、色々理解し易く書いてあったのには好感が持てた。

  • このつぶらな瞳にどんだけ慰められている人がいることか。

  • 介助犬という存在をこの本できちんと知ることが出来た。
    動物を飼うことをしたくない俺だけど、こうやって動物たちとともに生きていく人たちがいることを、しっかり認識して許容できるようになりたいと思う。

    写真が多いので、読み終わるのは早かった。が、中味は決して薄くない。介助犬だけでなく、そうなれなくてもキャリアチェンジで幸せに生きており、自分のいるべき場所、あるべき姿をきちんと確保できた「いと」の姿を観て読むと、我々にも、きっといるべきと場所あるべき姿があるんだと、勇気をもらえる。

  • 介助犬を目指すリトリバーの「いと」を育てるパピーホームとなった太田巧美さんの家族5人が一つになる感動的な物語り。そして、1年を経て「いと」との別れの日。その辛さへの予感が著者により巧みに描かれる。もう一つの逸話、介助犬「グミ」に肉体的にも精神的にも支えられている身体障碍者となった坂本さんの生き生きした生活ぶりも印象的。いずれもほのぼのとした写真入りだが、この写真家の秋元良平さんが「いと」のパピーホーム太田家と新しい飼い主・鹿内家を繋ぎ、2年を経て太田家の人たちが、鹿内家を訪問し、「いと」と対面する場面がまた感動的。心癒される1冊。

  • 2014.5.8

  • テレビでちらっと見たことがある程度の知識だった介助犬。車いす生活で落としたものを拾ってもらうのが負担になってしまうという事実に驚いた。そこまで考えたことがなかったので余計に介助犬の存在意義を知れた。時間も愛情も沢山かけてパートナーになっていく姿もよかったし、介助犬にならなかったいとも幸せな生活が出来ててよかった。

  • かわいい
    犬ものは読まない訳にはいかない
    (悲しい話じゃなくて良かった)

  • 介助犬の候補犬として生まれた、”いと”の犬生を追っている。

    写真家の秋元良平さんは、盲導犬クイールの一生の著者であり、介助犬の存在を知ってもらうための取材で”いと”と出会い辿る軌跡を記録に残した。
    文章は、原田マハさん。

    ”いと”と関わりを持った人々の、それぞれの事情&心情が描かれている。

    介助犬になるまでには、
    パピー時代を過ごすボランティアの家族があり、
    協会に戻って訓練する期間があり、
    その結果、”いと”は介助犬として生きるよりは、家庭犬として生きる道が合っていると判断される。
    出来が悪くて落ちこぼれたのではなくより幸せになれる相応しい犬生を、丁寧に見いだしてもらい、
    家庭犬として引取られた新家族の中で暮らす様子も心打たれる。

    パピー時代を過ごす家庭にとっても、
    キャリアチェンジとなり引取られた家にとっても、
    ”いと”との縁は、とてもドラマティックであり、
    やはり、
    人間と犬とは、運命の赤い糸があり出逢うのだな~。
    偶然ではない必然の繋がりがあることに感動を覚えた。

    介助犬の仕事内容も詳しく紹介されているので、
    介助犬の存在がとても身近に感じる。

  • 介助犬のなるために産まれてきた いと。
    1年間パピーホームと呼ばれる一般家庭で育てられ
    介助犬協会に戻り 訓練を受けた結果
    性格的に介助犬には向かないと判断される。
    そして また別の家族の家庭犬へとキャリアチェンジする。
    パピーホームの所へ戻ればいいのに!と思ってしまったが
    ボランティアでパピーホームを引き受けてくれる
    数少ない家庭を確保しておくためにも
    そうせざるを得ない現状。
    補助犬に関するさまざまな事を知れました。

  • 2013 7/18

  • ポピーハウスで育てられた「いと」が介助犬になる為に、訓練をするが、結果として介助犬には向かず、普通の犬として、飼われていくが、そこの奥様が病気になって、いとは心の介助犬となり生きて行く様を見つめた、心温まる作品

  • うちの事務所に来ていた介助犬くんが亡くなって、もうしばらく。いまいちばんお気に入りの作家さんが、こういうマイナーテーマを書いてくれているのが嬉しい。
    介助犬って何をするのか。私も良く聞かれる。聞かれない世の中が早くきますように。
    2013/3/10読了

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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