生きてるかい?

  • 文藝春秋 (2011年6月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784163741406

みんなの感想まとめ

テーマは生きることの葛藤や自己との向き合いであり、著者の個人的な体験が色濃く反映されています。特に、うつ病やパニック障害を抱える中での生活や思考が描かれ、読者は著者に親近感を覚えます。自ら髪を切ること...

感想・レビュー・書評

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  • この作品が書かれた時の著者の年齢は、59歳位になります。
    著者は、42歳になる少し前に、うつ病を発症したことを公表されています。
    私の場合は、安定剤を服薬しながら、仕事を続けています。
    よって、「うつ状態」で、「うつ病」ではないというところでしょうか。
    いずれにせよ、著者には親近感を覚えます。

    79頁。
    まず全体を九ミリの長さで刈り込み、周囲を六ミリにし、すそは三ミリで仕上げる、右手に電気バリカン、左手に鏡を持ってひとりでやる。すそを刈るときは鏡を置き、左手の人さし指を後頭部に水平にあて、切りすぎを抑止する。

    82頁。
    床屋へはもう二十年以上、一度も行っていない。

    82頁。
    ひとりで床屋にいけないままもうすぐ還暦を迎える。


    79~82頁に、著者が床屋に行かずに、自分で髪を切っていることが書かれています。
    この辺りは、私と同じで、すごい親近感!

    私の場合は、20代前半に床屋で貧血を起こしたのが切っ掛けで、恐怖症になりまして、その後しばらくは、気合いを入れて床屋に行ってましたが、苦痛でしたね。
    結局、自分でやれば、節約にもなるというので、20年位前から自分でやっており、床屋には行っていませんね。

    最近になり、この恐怖症は、「広場恐怖症」という病だと知りました。

  • お若い頃は海外派遣の医師として活動、作家活動そして医師としての日常・・。私の好きな作家です。パニック障害に罹患した自身を観る目も、[生きる」ことに真摯に向き合う姿勢に共感してます。

    雑誌でのエッセイを読むのならいい。しかし単行本で続けて読むと、「老成」「たそがれ」が目に付いて、辛くなっていく自分がいる。

    パラッと開けたページだけ読むのがいいかもしれない。

  •  「わたし」は不特定多数から認証されるのではなく、目の前の、呼びかければ答える「あなた」がいるからかろうじてその存在を実感できるだけのはかないものだと明確に自覚できる歳になった。1951年上州に生まれ、信州佐久平に在住の南木佳士さんのエッセイ集。四季折々の52編のエッセイです。「生きてるかい?」、2011.6発行。

  • 読むと佐久の空気を感じる。

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著者プロフィール

南木佳士(なぎ けいし)
1951年、群馬県に生まれる。東京都立国立高等学校、秋田大学医学部卒業。佐久総合病院に勤務し、現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞を、翌年、同作品で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞する。ほか主な作品に『阿弥陀堂だより』、『医学生』、『山中静夫氏の尊厳死』、『海へ』、『冬物語』、『トラや』などがある。とりわけ『阿弥陀堂だより』は映画化され静かなブームを巻き起こしたが、『山中静夫氏の尊厳死』もまた映画化され、2020年2月より全国の映画館で上映中。

「2020年 『根に帰る落葉は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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