オトことば。

著者 :
  • 文藝春秋
4.00
  • (30)
  • (32)
  • (24)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 222
感想 : 38
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163747101

作品紹介・あらすじ

『五体不満足』から13年。スポーツライター、小学校教師、保育園経営と精力的に活動を続ける乙武さんのツイッターは34万人のフォロワーに読まれています。教育現場の現実、障害者や差別語をめぐる状況、震災で感じた無力感と希望、人生相談的なやりとりを収録した「生きるヒント」満載の一冊です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『五体不満足』の著者として有名な乙武洋匡さんのツイッターでのやり取りをそのまま本にしたような一冊。

    個人的な乙武さんのイメージは、本の中、メディアの中でしか知らなかったので、目指している世界、考え方、世間からの捉えられ方、不道徳さ(いい意味で)が新鮮に感じられた。

    乙武さんの言うように、障害をもった人や社会全体が、その障害のことをひとつの特徴として捉えるようになれば、究極のバリアフリーとなる。ここで、個性と言わずに特徴という言葉を使ったのは、『個性』という言葉は、日本ではいい意味で捉えられることが多いから。障害はその人の特徴のひとつではあるけど、誰かに憧れられるような個性ではないから。

    また、『障害』のことを『障がい』と書いたり、別の言葉にしたりする人もいる。『障害』と書かれることで傷つく人がいるのだから、『障がい』と書いたほうがいいと考えることは、その通りだと思う。しかし、その書いている人の心のどこかに、差別や偏見があるとしたら、文字を変えたからって社会が変わるわけではない。

    乙武さんは、言葉や文字よりも社会が『障害』をもった人がいることが当たり前、なんならその障害をネタにして笑いをとるくらいの社会を目指している。

    自分もそれをネタに笑いとまではいかないけど、障害者だからどうとかではなく、ひとつの特徴として捉えている。
    なにも障害者だから手をかそうとか、かわいそうとか、目を背けようとか考えていないということ。

    将来の夢のひとつに、障害者雇用も入れているけど、それはそんな社会を目指すため、幼稚園に取り入れたいのは、子どもにも自然とそんな社会に触れてほしいから!

    夢の志がまた一段と堅くなった(*^^*)

  • 偏見のない社会にする、というのがぶれなくて良い。
    障害者の代表になるつもりはない。
    考え方がシンプルで勉強になる。

  • 乙武さんのtwitter上(https://twitter.com/h_ototake)のつぶやきを本にしたもの。震災、教育、障害など乙武さんの素直なつぶやきとそれに対するリツイートが楽しめる。

  • ツイッターのやりとりを本にするっておもしろい発想。

    乙武さんの自虐ネタと言われるネタ?が普通にすっと
    心に入ってくるので,すごいと思います。

  • Twitterで乙武さんをフォローしているところから知ったこの本。
    フォロワーの何人かが読んで素晴らしいと言っている所から
    私も買ってみました。

    twitterでの彼のつぶやきをまとめた本なのですが、
    色々と考えさせられる内容もあり、アホな話もあり、
    とても面白く、そして人についての視野が広がる一冊といえます。

    twitterで彼をフォローしている人は彼の人柄をよく知っている
    かと思いますが、そうでない方は、意外と彼が不真面目でいい加減な
    男だと知ることでしょう(笑) しかし、「障害者」という言葉に対し、
    どう向き合っていくのか。 個人もそうですし、社会としてどう向き合って
    いくのか、を考え直す良いきっかけとなることでしょう。

    思わずハッとされられながらも、クスっと笑ってしまう一冊です。

  • ツイートによる質問に回答した内容を本にしたもの 人生相談にも淡々と答えている 身体障害をものともせず、個性としてとらえている著者に脱帽 自分を隠さないこと

  • 2013/11/29 ぬまはら

  • 乙武さんの考え方好きだ〜。
    14/05/22

  • 914.6
    ツイッターのやりとり

  • 自分なりの答えでいいといってくれる人は少ない気がする。
    障害や病気をどう捉えるか。
    経験上、エネルギーになる時もあれば重しにしかならない時もあって定まらない。不意打ちを食らえば揺らいでしまう。

    だけど乙武さんならきっとそれでいいといってくれそう。
    自分の持つ条件と、まるっきり同じ組み合わせを持つ人間はそうそういない。
    だから本人にしか分からない。
    答えは自分で見つけるものってやつだ。

全38件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1976年東京都生まれ。早稲田大学在学中に出版した『五体不満足』(講談社)が600万部のベストセラーに。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、教育に強い関心を抱き、新宿区教育委員会非常勤職員「子どもの生き方パートナー」、杉並区立杉並第四小学校教諭を経て、2013年2月には東京都教育委員に就任。教員時代の経験をもとに書いた初の小説『だいじょうぶ3組』(講談社)は映画化され、自身も出演。現在は、執筆、講演活動のほか、インターネットテレビ「AbemaTV」の報道番組『AbemaPrime』の水曜MCとしても活躍している。『自分を愛する力』、『車輪の上』(以上、講談社)、『ただいま、日本』(扶桑社)、『ヒゲとナプキン』(小学館)など著書多数。

「2021年 『だから、みんなちがっていい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乙武洋匡の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×