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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784163747408
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ネット世論の実態を冷静に分析した本書は、著者の転向を通じて、中国におけるネット民の影響力や実情を明らかにします。著者は、ネット世論が中国を変えるという誤解を解き、実際には中央政府に対しての批判が限られ...
感想・レビュー・書評
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なんつうか,手のひら返しというか,マッチポンプ?中国ネットウォッチャー出身の著者が,「ネット世論で中国は変わる」という流布した自説を撤回する転向の書。でも面白い。
アニメとかドラマ・アイドル等,日本文化を堪能する中国ネット民が多いからってそれが即親日に結びつくわけではない。中国でもネットで体制批判が盛り上がるといっても,その矛先は地方政府の末端とかで,中央は痛くもかゆくもない。
それよりなにより,中国でもネット民は特殊な階層で,絶対数も少ないし,影響力も高が知れている。リアルの中国では,人々は高速鉄道事故なんかよりもっと身近な交通機関のスト問題とかに注目している。運が悪けりゃ鉄道事故で死ぬなんて,当たり前でしょ,みたいな雰囲気。
ネット民も,民主化推進,一党独裁打破なんて大それたことは唱えない。権力の末端の不祥事をシニカルな冗談のネタにするくらいで,グレートファイアーウォールを乗り越えてツイッターをやってる人でも本当にの反体制運動をやろうなんて気合の入ったのは殆どいない。
冷静に考えれば分かりそうなものだけど,日本にはびこるネット世論重視の風潮はどうしたことか。それは日本の中国理解に関する伝統的な「カン違いの歴史」の延長なのだと著者は言う。辛亥革命や文化大革命に,日本の知識人層が一方的に期待していた,あの不思議現象の再来なのだ。 -
「ネットで「目覚める」人たちなんて少数な上に、中国の文人の伝統に絡め取られている。しかしそれはある文化の内在的論理であって、外国人がとやかくいうことではない」
全くその通りだと思う。自己反省を込めてそれを書いているこの本は良著だと思います。
しかし2点ほど批判を。
一点目は、この理論を成り立たせるために、「海外情報に触れることによる民主主義への目覚め」とかジャスミン革命(を期待する人)を過大評価しているように思う。
二点目は、ポジショントーク(とその反動)への反省が底にある割には、このタイトルと表紙はどうにかならなかったものかな。著者をブログで事前にしっていなければ読んでなかった。 -
吹けば飛ぶような草の根交流よりも、影響力のある人物へのロビイングのほうが日中関係に重要との指摘、まさにその通りだと思う。
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中国のネット世論?ネット上の情報だけではかなりバイアスがかかる,ということが,まあどこの国でもそうだろうが,よく分かった。
単なる外国として付き合うのがいいらしい。
2012/02/25図書館から借用; 2/28朝の通勤電車から読み始め
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