海軍の家族 山本五十六元帥と父三和義勇と私たち

  • 文藝春秋 (2011年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784163747507

みんなの感想まとめ

戦時下の家族の絆と歴史を描いた本書は、著者の長女が父である三和義勇氏との思い出を通じて、彼の人間性や家族の生活を鮮やかに伝えています。二部構成で、第一部では家族史を、第二部では義勇氏を通じた山本五十六...

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の新刊コーナーに置いてあったので、衝動的に借りた。山本五十六元帥の参謀を務めた三和義勇(よしたけ)氏(1899-1944)の長女、三和多美氏の著書である。義勇氏がなくなった時、長女は14歳だった。妻、子ども4人を残し、テニアン島に散った義勇氏。

    NHKの連続テレビ小説でたびたび戦時下の日本が描かれているが、本書もまた、戦時下の家族の証言の書である。

    二部構成になっており、第一部は家族史であり、第二部は義勇氏を通じた山本元帥像を描く。家族から見た海軍大佐・三和義勇氏、戦時下の家族の生活、そして義勇氏が書き残した山本五十六元帥の姿。三度、直属な部下となったこともあり、脚色されていない山本元帥の真の人物像が描かれている。

    本書で書かれている要旨
    ・恋愛の末、6年待たせて結婚した両親。
    ・長女の目から見た父・義勇氏
    ・子煩悩な一面を見せる義勇氏
    ・戦時下の家族、突然戦地から帰宅する父
    ・遠いテニアンで亡くなったため、実感しにくい父の戦死
    ・義勇氏が玉砕したテニアンから戻った部下たちの証言によって知る父の死。
    ・残された義勇氏の膨大な日記
    ・義勇氏の山本元帥への思い
    ・父と慕った山本元帥
    ・義勇氏の日記・追悼文に見られる山本元帥の人物
    ・海軍航空隊を作った山本元帥
    ・山本元帥の「自処厳他処寛」の精神
    ・リンカーンを尊敬する山本元帥

  • 私が心に残ってが言葉の1つは、父が「あの大勢の兵隊を収めではどうしたらよろしいのですか」と尋ねたとき、元帥は格別に手段は無い。ただ、上に立つものは、こうしたら部下はどう思うか、ああいったらどう取るか、ということをよく考えて、正しく喜ばすするにはどうしたらよいのだ」と言われた
    このときの感激は到底筆紙に尽くされぬ。噫ありがたい、副長は自分で言われた通りやっておられる。この人のためならば、この人の命とあらば、喜んで水火の中に飛び込んでいけると思った私はこの感激を折に触れて想起している。
    軍隊は階級社会。戦場においても恵まれているものと恵まれていないものに格差がある。ここに書かれている三和参謀の家族はある意味で恵まれている。

  • 三和氏がアメリカ駐在時、妻へ送った英文ラブレターに感動した。当時の男性でもこんな熱烈なラブレターを書くんだなと軽いカルチャーショック。芥川が文ちゃんに送った恋文にも負けないくらいの愛情表現には、読んでるこっちまで顔が赤くなりそうだった。

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