母・小川真由美との40年戦争 ポイズン・ママ

  • 文藝春秋 (2012年3月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163748405

みんなの感想まとめ

母親との複雑な関係を描いた本書は、著者が自身の人生を通じて経験した「毒親」との葛藤を赤裸々に綴っています。著者は大女優小川真由美の娘であり、幼少期から母の支配や奇行に振り回されながら成長しました。直接...

感想・レビュー・書評

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  •  著者は小川真由美と細川俊之という俳優夫婦の間に生まれた一人娘で、幼いころに両親が離婚し、真由美に育てられた。タイトルからわかるとおり、真由美はいわゆる「毒親」――子どもにとって毒になる親――の典型であったらしい。
     本書は、そんな母親と絶縁し、数年前から一度も会っていないという著者が、そこまでの母子の葛藤の軌跡を綴ったもの。

     読んでみると、殴る蹴るのような直接的暴力や性的虐待こそないものの、それ以外の虐待(ネグレクトや暴言など)は揃っている感じ。
     小川真由美は奔放でワガママで、奇行もくり返す(緑と紫をアンラッキーカラーとして極端に嫌い、家の中から徹底的に排除するなど)。著者はそんな母に振り回され、精神的に支配されて、苦しみながら成長する。
     
     母のアヤシイ占い師への傾倒などを経て、著者がようやく母親の呪縛から解かれたのは、中年にさしかかってからだった。

     本書について、「カネのために母親の恥を売り物にするこの娘も、どうかしている」などという批判も目にした。まあ、暴露本のたぐいであるのはたしかだし、本書を読むと著者自身にも相当エキセントリックな面があることは否めない。
     しかし、たんなる金儲けのために出した本だとは、私には思えなかった。むしろ、著者が母からの呪縛を完全に断ち切るためには、本書を書かずにはいられなかったのだろう。執筆のプロセスで“毒を吐ききる”ことは、著者にとって蘇生のためのイ二シエーションのようなものだったに違いない。

     印象的なエピソードを、メモ的に短く積み重ねるスタイルで書かれている。そのため、文学的な深みや重厚さはないものの、読み始めたら止まらない吸引力をもった本だ。

     本書にもチラッと言及されているが、大女優ジョーン・クロフォードの養女が書いた暴露本『親愛なるマミー(Mommie Dearest)』の日本版ともいうべき内容である。
     もっとも、私は『親愛なるマミー』を読んだことがなく、同書を原作とした映画『愛と憎しみの伝説』の内容を町山智浩の『トラウマ映画館』で知っただけだが……。

  • 昭和の大女優小川真由美さんの娘さんによる手記。
    副題は真由美さんの代表作「積木くずし ~親と子の200日戦争~」からとったものと思われます。

    真由美さんは毒親。
    そう思って読み始めましたが、さすが女優。
    その辺の毒親とはスケールが違います。

    彼女のお嬢さんである雅代さん。よくここまで生きて常識的な考えを持てるようになったと思います。
    辛かったことでしょう。
    二世タレントはたくさんいますが、彼女は新しいタイプの二世タレントだと思います。

    真由美さんがこんな風になってしまったのは、やはり女優としては素晴らしかったからでしょう。
    普通の人はこんなわがままでおかしなことをしていたら、誰からも相手にされなくなります。
    でも、だから、真由美さんには、お金とか名誉目当ての人たちばかりが寄ってきた。
    ある意味ではかわいそうな人なんですよね。

    この本が出る前に、真由美さんが自叙伝を書きたいと言っていたそうなので、ぜひ出版していただきたいです。

  • 作者は小川真由美の娘、小川雅代。

    内容は大女優で世間知らずで人間的に問題のある小川真由美に振り回され続ける娘の半生。
    もちろん、多少の恨み節は含まれているのだろうけど、大部分は本当のことなのだろう。

    辺見マリが『しくじり先生』で自らの拝み屋に振り回された過去について懺悔してたけど、こちらは現在進行形。
    しかも、小川真由美が今はまってるのも結構有名な霊能者(下ヨシ子)。
    何より怖いのが、親子関係というしがらみの中で、今も完全に関係を絶ち切ることができてないこと。
    なので最後もハッピーエンドではなく、著者は現在(2012年)も心身ともに苦しんでいるという、救われない結末。。

    しかしよく「お金があっても幸せになれない」って言うけど、これ読むと本当にそれを実感した。
    お金あっても変に使われたり、知り合いに裏切られたりすることを考えると、むしろお金なくても身近な人と楽しく暮らしてる方がよっぽど幸せだと感じた。

  • 778.2

  • この手の本を読む事はないのだが、今回は図書室の係の方に勧められて読んでみた。
    独りよがりの文章で、母親はもちろん自分の内面に触れる事もない。
    まるで作文みたい。

  • 女優、小川真由美さんの娘さんが長きにわたる母親との確執を書いた自伝。
    同じ経験をもつ私はとてもこの本に興味をもち、多分読み出したら自分と重ねて見て憤ったり涙が流れるだろうと思っていました。
    でも読んでいる途中でこれは違うな・・・と思い、全く心を揺さぶられることはありませんでした。

    生まれてからずっと、女優である母親の奇行に振り回された様子、物心ついた頃から叔母夫婦に育てられ、母には放っておかれた様子、そして憎みながらもずっと母親の側から離れられない、縛られている心の様子が描かれています。
    どこを切り取っても母親の悪口、自分の人生は母親によって狂わされた、そして離婚して再婚した父親も自分の事を分かってくれなかった、という不満や憤りがとりとめなく書き殴られた内容。

    占いにはまり、宗教にはまり、自分にお金をかけるが子供にはお金をかけない、そして後年はそのお金すらも宗教の教祖に騙し取られた母親を冷めた目で見下ろし、バカじゃないの?という文章で表現している。
    そう言いながらも、ずっと母親のつき人をしたり、モデルになったり、母と共演したり、母の立ち上げた会社の代表取締役になったり・・・母親の影のようにピッタリと寄り添っている。
    ずっと憎みながらも離れられない、経済的にも精神的にも自立できず偉大なる母に依存している様子がみてとれる。
    そして、どの文章からも母親をこきおろしながらも、「母に愛されたかった!」という叫びが聞こえてきた。

    そこに手放しで同情できなかったのは、これを書いた作者自身の甘えを同時に感じとれたから。
    これは自伝なので、もちろんこの作者の目線から全ての文章を書かれている訳だけど、そこに登場する実在の人々の彼女に対する対応、言動を見ていると、この人も母親ほどではないにしても十分に変わった人だ、と思った。
    「エキセントリックだ」と言われたという記述があったり、共演者に怖がられるという記述があったり、そこから読み取れるのは少し常識ハズレな様子。
    万引きをした時の記述でも、反省する様子が全くみてとれず、「初犯なのに」と心でつぶやいたりしている。
    そして母親から何かされたり、問題があると必ず周囲の人を巻き込んで同情を買っている。

    DV男に金を巻き上げられたり、SMショーの女王様になったり、鬱病になったり、それらにも母親の影響があったからというのは分からないでもないが、全てを母親のせいにするのは無理があると思う。
    これが10代、20代の書いたものなら分かるけど、作者のプロフィールを見ると、私よりたった2歳下という、もうイイ歳した大人中の大人。
    それなのに、これを読むとまるで子供の感覚だとしか思えない。

    今作者は母親と縁を切り丸5年会ってないらしい。
    それは正解だと思う。
    でもこの本のまえがき「この本をきっかけに母親と和解したい」などという言葉からもこの人はまだ母親の呪縛から完全に抜けられてないんだな・・・と感じた。
    甘ったれの愚痴を延々と聞かされた気分になる本で、読後感はタイトルの如く、毒をくらったような気分になった。

  • 10年ほど前、テレビで女性タレントが「私はアダルトチルドレンだった」と涙ながらに語っているのを見ながら、この人はメディアを使って芸能人でもない両親を追い詰める気なのだろうか…ご両親はどんな想いでいるのだろうか…と、ハラハラモヤモヤした記憶がある。
    確か母親は女性タレントと一緒にカウンセリングを受け、自分が娘を傷つけていたのだと自覚できたので親子関係が改善されつつあるという話だったのだけれど、それでも、女性タレントは親をそこまで貶めなければこれから先、楽しく生きていけないのだろうか…と思ったし、その疑念は実は今でも消えていない。
    「自分のように苦しんでいる人の助けになれば」と、極めてデリケートなプライベートの問題を公にする芸能人は居て、それで助かっている人もいるんだろうから、一から十まで全部を否定する気は全くない。
    ただどうしても、親が一般人であることや、多くの子どもが親に言われている言葉をその後に罹ったうつ病の一因としているところや、親と離れて生活ができる環境は十分整ったであろう年齢からの闘いであることなどから、「本当にこの方法が最善なのか?」という疑念を抱いてしまうのだ。

    が、本書はそういうたぐいのAC本とは随分印象が違う。
    とりわけ本書が読み易いのは、最大の被害者である著者が過剰に被害者ぶっていないせいだろう。
    印象深い出来事を、時々母親にツッコミを入れながら飄々と書いているだけで、じぶんを可哀そうな子にしていない。
    渦中にいる時は自分がそうだと気づかないのがACの特徴でもあるが、ACだと気づいてから書いてこのトーンは、なかなか難しいと思う。
    だから却って著者に対しては、「よく生き伸びたよ、この子…」と親戚のおばちゃん的な想いも抱くし、手放しで応援できるし、これを書くに至るまで回復し成長したのであろうことを心から祝福できる。
    一方、小川真由美については、常軌の逸し方たるや、「不器用な人」だとか「愛情表現が下手なだけ」とかいうレベルを軽々と超えていて、しかもその言動がいちいち奇妙奇天烈で面白すぎるし、著者の冷めたツッコミもいい感じなので、"ポイズン・ママ"エピソードをもっと読みたくなる。

    それにしても、小川真由美の言動は " 自己愛性パーソナリティ障害 " じゃないのかしら。ら。
    Wikipedia > 自己愛性パーソナリティ障害:http://bit.ly/yhmQg9

  • これは…、まさに典型的な毒母とその娘。

    そして、その母は超有名芸能人であることが輪をかけて、毒を強めている…。

    小川雅代さんが、「目覚めて」この本を書いたこと自体がセラピーだったんだろうなぁ。

    こんな状況からでも這い出ることができるんだ、
    ということを読者に教えてくれるだろう。心強い。

  • 毒母の芸能人版。

  • 有名人の娘である大変さや、新興宗教や占いの恐ろしさも描けている一冊です。

    そんな中、ネグレクトなどを受けた雅代さん

    決まって言われる言葉は、たった一人の親なんだから

    この風潮に苦しめられる人も少なくないと思う。

  • 母親である 女優・小川真由美さんが
    自由奔放すぎ 且つ占いを軸に生活することによって
    娘に その弊害が伴うことは理解できるが
    この本は 支離滅裂、全く共感できませんでした

  • 美しく華のある女優さん。その人が自分の娘をこんなにも苦しめていたのかと思うと、悲しい。最後までは読み切れない。子どもを持ってはいけない人がいる。雅代さん、この本を書く事でそれまでのい自分とそして両親と、精神的な決別を果たしてください。そしてどうぞこれからは幸せになってねと願っています。

  • 小川真由美さんといえば、独特の個性を持った大女優であり、母としての彼女のイメージなど想像もしたことがなかったのだが、娘への愛情を感じられる部分を微塵も見出すことができず残念である。
    感情に任せて周りを振り回し、娘への育児に至っては、気まぐれも甚だしく、何日も食事を与えなかったり、住む場所さえも取り上げるなど犯罪といってもおかしくはない。
    本人に自覚もないので救いようもなく、ずっとこのまま変わることもないのだろう。
    子どもは親を選んで生まれてくることができないとはまさににこの事である。

  • 《図書館》文章に重みはない。感情移入はできなかった。母、小川真由美。独特な毒特な女優さん。父、細川俊之。独特な渋い俳優さん。。ザ芸能人。その娘雅代さん。普通の家庭でない、普通でない環境。母は、愛があっても子育てなんて出来ない人だったんだろう。本能のまま。信じられないから信じられる占い師や、宗教に走りエキセントリックに拍車がかかるんだろか、それで本人は幸せだから、いいのだが周りはたまらないのだろう。 もう少し文章がしっかりしてたら、もう少し面白かったかも。というか、これは暴露本なのか?母に啓発?(2012.5.21月)

  • 女優小川真由美さんの娘であるMAHさんが書かれた事実に基づいた自伝です。あまりこの手の本は読まないのですが....。女優という特別な職業であるが故のわがまま、奔放さ、奇異な部分は小川さんにはあると思います。娘さんがその被害にあって来たことは十分理解できました。しかしながら、作者であるMAHさんはあまりにも自分が被害者であり小川真由美さんが彼女にかなりひどい仕打ちをして来た事を強調しすぎてる感が前半は特に気になりました。前半読んでも残念ながら彼女の苦労やつらい想いが伝わらずかえってありがちな暴露本にとられてしまうのと、「あの小川真由美さんが…」とか「細川俊之さんが...」などと興味を煽るくらいの重みのない文章に思えてならない。有名人の子供に生まれ私生活で苦労している人は少なくないと思う。たまに娘であるMAHさんが母親に冷静にアドバイスや説教的な事をいったりしているし、全て彼女に支配されているわけではなかったのでよかった。占い師に半ば洗脳されている彼女を娘である作者がなんとかできたかもしれないと考えたりもしました。
    もう少し客観的な目線で書けていたらとか母親の悪いところばかりでなく女優としての素晴らしさも入っていれば違って来たのかもしれないとも考えさせられました....が結局何度同じ失敗をしても懲りない母親につき合わされる作者はやはり書くことでけりをつけたのだなと最後の方を読んでよく分かりました。小川真由美さんの行動はかなり...きてましたね^^;今芸能ネタで騒がれているマインドコントロールのはしりですね。

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