柔らかな犀の角―山崎努の読書日記

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 167
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163749709

作品紹介・あらすじ

読書の歓びから演技論、生と死の「かたち」まで、「本」から広がる名優の随想ノート、待望の単行本化。「週刊文春」好評連載「私の読書日記」6年分を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 俳優、山﨑努さんの週刊誌連載6年分の読書日記。



    山﨑さんの役はセリフが少なく、その芝居を引き締め、かつ個性的で難しい役をこなせる数少ない素晴らしい役者さんです。


    その少ないセリフをどう人間くささや、深みを与えるのか、想像ですが言葉というものをとても大事にされているのではと、常々感じておりました。



    この本で興味深い点は、通常は、読者と本が向かいあう姿ですが、俳優・読者・本というトライアングルの視点なことです。


    俳優が脚本として作品を読み「こういう役をしてみたい」

    そんなことは一般読者には、感じる機会はないので新鮮です。


    日記ですので、山﨑さんの「役を待つ」時間、河川敷でさまざまな人たちと気さくに交流するのも

    ドラマのワンシーンのようです。


    そんな日常も俳優としての大事な骨格づくりなのでしょう。


    紹介している本は知らない本ばかりで、読みたいワクワク感が湧き上がると同時に、そのセリフひとつひとつに、これだけ数えきれない本が山﨑さんの役者としての勉強量に敬服します。

  • *ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、は井上ひさしの金言、及ばずながらこれでいきたい。276ページ
    *捨てることが魔術のコツ。僕はまだまだ何かに縋っているな。「私」に倣って捨てる勇気を持とう。もっと身軽になろう。未だ経験したことのない解放のときがやってくるぞ。28ページ
    「週刊文春」好評連載「私の読書日記」6年分を収録」からの本。
    読書好きな山﨑氏がうかがえて、役者としての顔に重みを感じます。
    最近、書評本との出会いを感じていましたが、この本からまた、読みたい本が、つながっていくようです。

  • 山崎努さんの読書日記。
    あの名優がどのような本をどのように読むか。面白くない訳がない。
    やっぱり俳優さんは人間が好きなんだなぁ。そして引き出しに、いっぱいしまっとくんだ。

    そして本の内容の描写も上手いので、この中で出てきた何冊も読みたくなった。

    蛇足ですがフリスクがスナック菓子に想像されていてちょっと笑いました。

  • 山崎さんの読書の幅広さにびっくりした。だって、本が好きですっていう人が何を読んでるかって、結構みんなそれぞれで、ただ大抵が小説だけしか読んでなかったりするものだから。生きることと本を読むこと、考えることがつながっていることがわかる文章は、読んでいて心地よかった。「心を開いて自由に読めばいいのだ」というのに、共感。

  • 「「週刊文春」好評連載「私の読書日記」6年分を収録」ですって。。。
    山崎努って本好きなんだ~

  • 本の本

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  • 県立。

  • 俳優なのに,書き言葉の輪郭が2Bの鉛筆で原稿用紙に太くしっかりと筆跡をのこしているような,そんな文章を書かれるところに惹かれて,いまリア王の公演日記も読んでいます.

    考える人でもあり,感じる人でもあり,そのバランスがなんとも.お酒飲まないけど,バーのカウンターでふと隣り合わせになって,最近読んだ本の話などしてみたくなる.

  • 実感と信じられることに重きを置く読書。それに潔さ。
    気負いのない文章で軽いものも重たいものも扱うが、あくまで明るい。読んでいて、声を出して笑う。
    「ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに」をそのままに。

    所々で語られる著者の役者観も素敵。
    一節に紹介される三作品のゆるやかな繋がりと流れ。

    ・不在によって成立する手紙、葉書のオープン性と二重の秘匿性
    ・賢者に人間性が加わると信じられる
    ・やわらかい約束にしよう
    ・私は命を惜しまない
    ・もうろくは素晴らしいのだよ
    ・「佐藤さん、やってます」に対する反応
    ・息、どうするんだっけ?

    ◯次の歌には素直に感動した。
    雨だから迎えに来てって言ったのに傘も差さずに裸足で来やがって

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