- 文藝春秋 (2012年1月20日発売)
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感想 : 103件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163751900
みんなの感想まとめ
父と子の複雑な関係を通じて、北朝鮮の内情やその未来に対する深い洞察が描かれています。著者とのメールやインタビューを通じて、金正男が反体制的な姿勢を鮮明にしつつも、巧妙に立ち回る様子が伝わってきます。彼...
感想・レビュー・書評
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-2012/02/12 金正男の言葉から、父正日が北朝鮮の行く末に心を砕きながら、正に最高権力者=最高責任者として苦悩して決断しているのが伝わってくる。三代世襲を否定しながら、結局そうしなければ国体が維持できなかったのだ。
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まさお氏は、メールの内容(や場合によってはインタビューの一言一句まで)が北朝鮮や中国(あるいはアメリカ)当局に筒抜けになっていることを前提として、自分は北朝鮮の政治とは関係ないというエクスキューズを上手いこと使って、言いたいことだけを言っており、なかなかにしたたかです。
それに、自分の女性遍歴などについては隠そうとしないなど、サービス精神もあるようです。
メールのやりとりは敢えて直訳調にしているようですが、朝鮮語学習者としては、かえって細かいニュアンスや生々しさが伝わってきました。
例えば、まさお氏が朝鮮半島や北朝鮮を指して言う、「韓半島」「北韓」という言い方。北朝鮮関係者としてはそのような呼称は有り得ないと思われ、読んでいて、これは大変なことだと思いました。
また、メールのやりとりをそのままコピペしたような作りですが、手練の新聞記者としたたかなまさお氏の駆け引きがストレートに現れていて、読んでいてスリリングで、本の構成としても上手くできていると思いました。
本書の出版にまさお氏がゴーサインを出したのかよく分からず、まさお氏の今後が心配なので、マイナス1。
まあ、中国が悪いようにはしないと思いますが。 -
著者の丹念な努力が実を結んだ結果のスクープ。金正男の人柄や思想を窺い知ることができ興味深い。日本では当たり前な思想も、北朝鮮という国においては命をも狙われなかねない危険思想か。事実をそのまま伝えようとしたためだろうか、メールをそのまま引用した箇所が相当のページ数を占める。どういうやり取りがされたのかそのまま知りたいと思うのはもちろんだが、他方で、どきどきわくわくを期待する気持ちがあった身としては、単調にも思われる。よって☆4つ。
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事の真相は不明だが、興味深い。
北京でたまたまお会いして名刺を渡しただけで、金正男から本当にメールが来るのだろうか。
なかなか彼に人間味を感じるね。 -
ミサイル発射で話題の北朝鮮。でもなんとなく、恐い国というイメージしかないんじゃない?金正日のもう一人の息子に日本の記者が直接取材したすごい本だ。
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著者の五味さんは、北朝鮮の高官を取材に行った成田空港で、偶然金正男を見つけ、名刺を渡したことからメール交換を始め、何回ものメール交換、あげくはマカオでの単独インタビューに成功した東京新聞の記者である。メール交換ができたのは五味さんが朝鮮語ができたからである。こういうとき、ことばの威力は偉大だ。(日本語訳は時にぎこちなさを感じさせるが)本書は、その何度もにわたるメールと単独インタビューの記事をもとに金正男像を組み立てたものである。金正男と言えば、あの成田空港で、偽造パスポートがばれ、つかまったへぼな男というイメージがあるのだが、本書を読むと、スイスに留学しているだけあって、自分の国を見る目も冷静だ。正男さんは、親子三代の世襲に反対であったが、親が正恩に位を譲ったのは、国の安定を保つためにはしかたなかったと親の立場を擁護する。この点だけではないが、正男さんは中国の改革開放を見て、自分の国もそうしないとどうしようもないと思い、金正日さんにも直言するが受け入れられなかった。だからと言って親を非難するわけでもなく、ひたすら北京で自分の出番を待っている。本書には人間ぽい正男さんの素顔の一面が描かれているが、正男さんはどこまでも国の利益に忠実で、めったやたらに国の恥を暴こうとはしない。少々じれったさも感じる本である。
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金正男は、この著者とのメールのやりとりやインタビューの中で、
北朝鮮の体制に真っ向から歯向かう発言を連ねている。
亡き最高指導者金正日の長男と言えども、
許されないレベルの反体制的な立場を鮮明にしている。
この態度の裏側には、金正男に対する
中国公安部の後ろ盾がしっかりしていることが想定できる。
世界の中での自分の立ち位置をちゃんと理解して発言・行動しているところに、
彼のクレバーなバランス感覚が伝わってくる。
マスコミのプロパガンダに隠れて見えない、
金正日が北朝鮮の行く末に本当に熟慮し、
苦悩して決断しているのが伝わってくるのがいい。
三代世襲を否定しながら、
結局そうしなければ国体が維持できなかったという金正日の無念さが。
金正恩という最高指導者をトップにすえた北朝鮮の未来の行く末は。 -
これまで北朝鮮に関するマスコミの記事を鵜呑みにしていたけれど、やはり全てが真実だということではないと分かった。閉鎖的な国だから、デマだと判断できる根拠が少ないように思う。金正男の話も刺激的で、今後北朝鮮が良い方向に向かって欲しいと思った。長い間、金正男に根気良くアプローチしている著者も印象的だった。ここまで諦めずによくやったな、と思う。
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日本人のほとんどが持っていると思う、「ディズニーランドに行く為に、日本に密航した太った北朝鮮のボンボン」という金正男のイメージは、読了後、良い意味で変りました。
社交的で紳士的、政治思想は開放的で、この男が国交交渉窓口に立っていれば、どんなに世の中平和になるか!
今迄、よく見えなかった北朝鮮の内部事情が、信頼に値する彼からの情報を持って、少し見えてきたのではないか。
この本が出版されたことにより、金正男とその家族の安否、また著者との友好がとても気になります。 -
この方 見た目よりずいぶんまともです。自分の立場をよく考え、自国を冷静に見ています。
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弟が友人から貰った本を私が貰いました。まあまあ面白かったです。ここに発表されてないやり取りがきっと他にも有るのでしょう。
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時事ネタ。
金正日の長男、金正男と150通ものメール、2度のインタビューに基づきほぼ真実が述べられているであろうノンフィクション本。今まで持っていた金正男氏の印象とは大きく違っていた。北朝鮮は資本主義へ国家開放をすべきだと随所で語っている。見た目で損してるな。 -
誠実な取材に基づく執筆と考える。浮ついた時事ネタという感じも受けず好感がもてる。
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数時間であっという間に読み終えた。
ネット掲示板上などでは、正男氏は他の兄弟の比べても機知に富み、国際感覚を身に付けた上で客観的に北朝鮮や諸外国を評価することのできるクマのようなかわいい人物、ということになっている。本書を読めばそれがいくぶんか現実味を帯びてくる。
率直に感じたことは大きく二つだった。
1、実父、金正日は心から北朝鮮の将来を考えている愛情に溢れた人だと、正男氏がはっきり言葉にしていること。
2、拉致問題に関して、正男氏もやはり踏み込んだ発言はせず、進展は難しいとまで言い切ってしまっていること。
特に2が、個人的には残念でたまらなかった。被害者家族のことを考えると、どうにか解決のきっかけをつかんで欲しいと北朝鮮絡みのニュースを見るたびに思っているから、とても歯がゆい気持ちになった。 -
なんだか日本の報道では不法入国の時の映像ばかりで、ダメな息子的な感じで語られてたのが多かったせいか(自分の情報収集が悪いかもだが)すっかりそう思い込んでたけど、この本読むと印象は変わる。
開放路線を主張し、経済にも明るいということが伝わってくる。また、大げさには行動できないところも考慮してて、そこら辺も非常に知的な人なんだなというのがわかる。 -
著者と金正男とのメールでのやり取りがメインで特に新しい情報や暴露があるわけでない。でも、北朝鮮の中枢に近い人物の生の声は貴重かも。正男をサポートしてると思われる中国のしたたかさ。そして、近くに情勢不安定な国が存在するのは怖い。
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不法入国しようとして捕まって、「ディズニーに行きたくて」という理由に、「残念なオトナ」なイメージを持ってしまっていた正男氏。
最近は、実は全うな感覚を持つ、彼の国にはなかなかいないタイプで、未来を担うのはむしろ彼でないと!的な評価も聞く。
この本は記者と正男氏の探り探りから、たわいないやりとりまで、メールと対談が記事になったもので、正男氏へのイメージががらっとかわる1冊だった。 -
極めて面白い内容。10年ほど前の日本から強制退去された頃のふてぶてしいイメージが残っていたが,すごく優しくて誠実な方だったんだ。作り上げられるイメージというのは怖い。
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買ってしまった。金正男、気になる男。友達になりたい雰囲気だ。
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