おれ、バルサに入る!

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163752600

作品紹介・あらすじ

リオネル・メッシを擁し、世界最強とも称されるスペインのサッカークラブ、FCバルセロナ(略称バルサ)。その下部組織「カンテラ」は7歳以上の地元出身者が対象で、外国人の入団を認めても、原則13歳から。日本から初入団の快挙を成し遂げた久保建英君は、当時9歳。技術に加え、メンタルの強さや理解力・判断力が高く評価されたと言われる。「バルサに行きたければ、バルサの練習をしよう」と考えた親子の、9年間の試みを全公開。

感想・レビュー・書評

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  • 前々から読みたかったのですが、
    絶版で中々手に入らず、中古価格も高騰していて
    手に入りづらい中で、ようやく読むことができました。

    今や日本代表にまで登りつめた久保選手のお父さんが
    幼少期の久保選手をどのように育てたのかをまとめています。
    特に素晴らしいのが、
    ・久保選手の育成のPDCAがしっかり回っている点
    ・バルセロナに入るという明確な目標から
    バックキャストして必要なトレーニングが
    絞られている点
    ・お父さんご自身も相当に学ばれている点
    が印象的でした。

    他の本を読むと、CBAトレーニングをされていたりと、
    本に記載のなかったものもあるので、
    この本だけで全体感を感取ることはできないのですが、
    それでもサッカー育成本の中でイチ・ニを争う
    最高峰の出来の本だと個人的には思います。

    ※プロトレーナー木場克己のジュニアサッカーC・B・Aトレーニング
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4862554970#comment

  • 久保くんが類稀なサッカーの才能があることはもちろんだけれども、それを最大限に開花させたのはご両親のサポートによるものだと、この本を読んで心底思った。

    どのような教育方針をもって接すれば久保くんのような若くして活躍できる子どもになるのだろう、とご両親の教育方針が知りたくて、図書館で数ヶ月待ちして読んだこの本。

    内容の8割くらいはサッカーの具体的な練習方法やチームの内情なので、ほぼ飛ばして読んだけれど、第2章の幼少期の育て方はとても面白かった。

    まず、ご両親が子どもの能力や好きを伸ばすために全力で子育てしていること。言うのは簡単だけど、毎日目一杯外遊びをさせたり、ベビーカーを使わずにとにかく歩かせる、というのは本当に大変なこと。それを小さい時から意識してずっとされていたのは本当にすごい!

    そして、お父様も久保くんの壮大な夢が実現できるように、情報収集をし、戦略的に計画を立て、実行に移してるところが素晴らしい。

    なかなか真似できるものではないけれど、子どものためにいいマネージャーになれる親でいたいと思った。

  • * 素晴らしい本。著者に感謝したい。
    * まず純粋に、お父さんもお母さんも相当な努力をされていると思った
    * 親の言うことにちゃんと耳を傾け、意思表示できる建英くん本人ももちろん素晴らしい
    * ただ親の子供に対する観察力、課題提示力、目標を一緒に考える能力、一緒に練習できる能力、子供の気持ちへの寄り添い方、情報収集などあり気だと感じた
    * 子供を支える親の存在がどれほど大事か、すごく考えさせられる1冊だった
    * 子供の気持ちを常に優先し、意思決定させてきたというのが今の建英くんを見ていてもなるほどなと思うところがある。メディアへの受け答えは20歳とは思えないし、自己主張が強いであろう外国人へもきちんと自己主張できる。サッカー選手としてだけでなく、人間としても素晴らしいと感じる。
    * 練習の目的をきちんと伝えるのは本当に大事だと思う。これがないと練習にならない。伝えるだけでなく、子供に理解してもらうということが大事だろう。
    * 幼稚園時代のリフティングの実績は衝撃だった。努力も凄まじいが、才能も凄まじい。

  • 10歳でFCバルセロナと契約をしスペインに渡った久保くんのお父さんが書かれた本。

    すごいですね。
    私よりひとつ歳上ということですが、ものすごく子育てと言うことをよく考えていらっしゃる。
    目的を達成するためにストイックな感じなのかなと思いましたが、本人をその気にさせて自らの意思で取り組むようにされている。
    また無理強いはせず他のいろんな遊びも目一杯やらせてるという徹底ぶり。

    親御さんも大変だったでしょう。
    そこまでやれるから、世界で通用する選手に育ってきたのでしょう。
    天性の才能と言い切ることが出来ない後天的な部分が大きく作用している。

    たまたま息子が通っていたフットサルスクールに彼も来てて、一緒にプレーする機会があったので非常に関心度が高いのです。
    全く異なる次元の選手ですが、妙に親近感もあり応援をしたくなりますし、これから先がますます楽しみです。

  • 親の行動力がすごい
    同い年とは思えない
    畏敬するが、
    あ、これは俺には無理だなって思った覚えがある

  • 久保選手の今の強みは、バルセロナ仕込みと思ってた(もちろんそれも大きい)が、それよりもっと前から遊びの中で培ったものだったのが驚きだった。
    それにしてもご両親の教育というか戦略が凄まじい。これは中々真似できないと思う一方、真似できても第二の久保選手は作れないだろう。なぜならこの戦略を実施する前提として子供のやりたいことと親のやらせたいことが完全に一致している必要があると感じるから。一歩間違えたら親のエゴを押し付けることになる。
    久保家は教育方針が一貫していてコミュニケーションを凄くしっかりしていたからそこ、うまく行ったんだなーと感じる。

  •  久保君が、どのようにして「バルセロナに入団するという夢」をかなえていったか、興味があり、本書を手にした。
     才能があるから、その夢はさほど難しくなく、かなえられたと思っていたが、両親の子育ての明確な哲学とそれを実践したエネルギーがあったからこそということが分かった。
     教育者にとって、とても参考になる本だった。

  • サッカーをいかに子供(久保選手)に教えていったのか、が詳細に記載されています。が、個人的には子供にどのように接していったのか、声かけや子供にやる気を出させる方法など、子育ての参考になる点が非常に多いと感じました。もちろんサッカーの指導については参考になりましたが。

  • 【「サッカーでなくとも、何かのスポーツが上手な子になってほしい」・
    「自分で考えて話す、判断することができる子になってほしい」なら、
    子どもの目的設定方法・練習サポート方法のヒントがもらえる本】


    特にサッカープロ級でもなかった著者が、後にバルサ下部組織に9才で入団した久保建英と、毎日どのように考えて練習を設定し、親子で楽しんで上達していったかが綴られています。

    感心するのは、どうしたらできるようになるのか・どうしてそれをするのかを何事にも考えてから行われていることです。
    例えば、普段の会話でも、"考えて話す習慣をつけてほしかったから"、一方向ではない質問をするよう心がけていたり。練習の細部でも、"周りを見ながらドリブルができるようにさせたいから"、親が挙げてる指の本数を数えさせながらドリブルする練習をしていたり。

    「練習をするとき、『どういうときに使う技か』『何のためにやるのか』をよく話し、納得してから始めるようにした。その方が早く身につくため。」
    という、一つ一つの練習や声かけに目的や意義を明確に持たせることなどは、ほとんどの人が案外できていないのではないでしょうか?

    スポーツだけでなくいろんなところで、目的とそのための最適なステップを考えてからサポートできれば、、それができたらグンと子供の才能を後押しできそうな気がします。


  • 思ったよりサッカーの練習方法に関する内容が多かったので、まさに子供がサッカーをしているという熱心な親にとっては充実した内容の本だと思う。やはり一流選手となるには、親の関与がかなり重要なんだなあと再認識した。

  • 子育ての考え方に関して参考になった。
    特に、絵本による教育、外遊びによる教育、に関しては共感し、実践しようと思った。

  • とても魅力的な本だと思います。
    現に息子さんはしっかり活躍していますし…

    でも、そんなに小さい頃からやらないといけないのかなぁ…

    と個人的は思いますが…

  • 才能は特別でないというが育て方が普通ではない。サッカーに限らず真剣にこどもを育てるということを考えさせられる。

  • 久保建英くんのお父さんの素晴らしいコーチングに敬意を感じた。久保建英くんのスキルは才能によるものもあると思うが、
    お父さんのサッカーの感性
    きめ細かいトレーニング手法
    子供のやる気を引き出す接し方
    素晴らしい限り。

  • 2015年度1冊目。
    スキル面もすごく載っていたけれど、父親目線の子どもの育て方の本。
    スクリーンタイムをいかに減らすか、外遊びで何を大切にするかなど、親として参考にできるところが多かったです。

  • バルセロナのカンテラに9歳で入ることになった久保君のお父さんによる息子がカンテラに入るまでの記録。

    カンテラに合格するまでのドキュメンタリーもあるが、素入れ上に発達段階に応じて、サッカーだけではなく好きなことを体系的に自発的にさせていく姿が参考になった。毎朝、出勤前にこどもと1時間サッカーの練習するだけで頭が下がります。

    絵本を読むことや自分の考えを伝えること、コミュニケーション能力もあったうえに、サッカーの技術を幼年期、年中・年長期、小学生時代と磨き、親の心得まで問いています。

    もちろん、この後、「あの選手は今」なんていう紹介をされる可能性もありますが、それ以上にバルサで成功してほしいなあと思いました。いろいろな意味で子育てについて学ぶことが多い本です。

  • サッカーに限った話ではない。子育てのエッセンシャルな部分に通ずる。読書やテレビ視聴に対する全うな取り組み、試合後の親子でのPDCA、感想を通しての、率直な気持ちの捉え方伝え方の訓練が徹底していて感心した。子どもへの接し方、向き合い方を学ばされる。

  • 一時期ニュースになった9歳でバルサにはいった久保建英君の話。著者は久保君のお父さん。

    目的を定めてすべてをかける姿勢と行動はすごいなと思った。ここまでするかーという感じではあった。
    でも、イチローもこんな感じで幼少から鍛えられてたんだろうなと。このまま順調に育って日本代表のエースになってほしいなと思った。
    小学校くらいに天才と言われてたサッカー選手は意外と大成しない印象なので特にそう思った。

  • 目標へのアプローチが素晴らしい
    子育への情熱 とても参考になりました

  • 10歳にしてバルセロナのカンテラに入団できた久保くんも凄いが、それ以上に両親の育成方法が凄かった。

    カンテラに入るためには「何歳までに必要な技術を覚えさせるか?」

    明確な目標を持ち、それを実行させた両親の育児方法にはビックリ。

    「孟母三遷」という言葉があるが、天才は環境から生まれるのかも知れない。

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