- 文藝春秋 (2012年6月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784163753607
作品紹介・あらすじ
三度のオリンピック出場。アテネでは金。2011年の世界選手権でも金メダルを獲得し、今夏、ロンドンオリンピックでの金メダル最有力候補と言われている室伏広治。まさに“成熟”の期を迎えている彼が、これまでのハンマー人生を語り尽くしました。
第1章、2章では、これまであまり深く語られてこなかった、オリンピックや世界選手権での一投、一投について。その準備と結果。第3章では、常につきまとうドーピング問題。現役アスリートがここまで詳細に語ったのは初めてでしょう。そして第4章では、偉大なる父とともに歩んできたアスリートとしての道。第5章では、中京大学准教授として続ける、ハンマー投の研究と、後輩アスリートへの助言。「世界でもまれることが大事だ」と彼は言います。すべての言葉が、王者ならではの説得力を持って語られています。
幼少の頃からを単に追ったストーリー本ではありません。「大人のアスリート本」が出来上がりました。「室伏広治」に出会えます。
感想・レビュー・書評
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室伏広治という1人の人の当時の考えがそのコンテキストとともに叙述されている。
やはりただの強い選手ではない人としての凄さを感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
室伏広治というアスリートを良く理解する為に、彼のハンマー投に対する考え方、研究、周りとの関わり方を読み解けました。
アジアの鉄人である父や、世界のライバル、異分野の専門家達に囲まれ、自らを磨き続けたことがわかります。
アンチドーピングを掲げ、選手のセカンドキャリア対策も考えるために、IOC委員になろうとする姿。
年々、表情も発言も異次元なレベルまで高まっているように感じます。でも、親しみやすい印象が変わらないのは、謙虚さゆえでしょう。
彼を高校2年のインターハイ南関東大会で見かけたことを思い出します。ここまで、凄いアスリートになるとは思いませんでした。 -
完璧すぎる人間!
驚異的な身体能力は言わずと知れた事だが一方でスポーツ科学者という知的な一面も持ち合わせている。
ハンマー投げを極めていく中で得た知見が書かれており、トップになる人の考え方は違うなと感嘆させられた。
驚異的な身体能力をもっていて頭もいいなんて、、、 -
世界トップクラスを維持している室伏氏の著書。トレーニングは厳しいが、諦めずに、世界視点で取り組んでいることが素晴らしい。努力する才能を持続する才能があるのだろう。見習いたいものである。
また、自身の成長だけでなく、後進を育てることにも考えが及んでおり、思考の奥行が深い。自身を超える選手を育ててはじめて父を超える、という考え方は素晴らしい。 -
知っている人の話は面白い。面白く話せる人の話は面白い。競技に対しても室伏選手に対してもアスリートに対しても研究内容についても、簡潔な文章なのに熱量が高くて、もゆる思いを受け止めるような気持ちで読み進める。
ものすごく実直で真面目、聖人君子かと思わせるのに第6章の関係者たちの証言によって人間らしさがほころんで愛すべきキャラクターをのぞかせる。そつない、人当たりのよい感じでいてこう、みんな「ちょっとアツい」って感じで受け止めてるのがいい。周りの人との関わり合いの中での彼がとても魅力的でちょっと好きになってしまった~。好感~。 -
本を読むまでのイメージとは異なり、様々な分野に挑戦されている方なんだと知りました。スポーツの超一流であることは有名ですが、研究者、オリンピック委員、福祉活動など、幅広く活動されていることを初めて知りました。
人への感謝が強い事。自己の目標を明確にして疑問、解決。自分の決めたことに対して貪欲であること。更に、忙しい中でも研究をしながらアスリートもこなす、時間の作り方が非常にうまい。と、超人の異名に違わない完璧な人間であるような印象を受けました。ただ読み進めていくと、悩みながら一つ一つ解決していく事を継続されていること、挑戦し続けている事、明確な戦略のもとに動いている事などがわかってきます。社会人として尊敬でき、参考にしたいと思う、自己啓発とは違う本でとても刺激になりました。 -
「何を言うかではなく、何を言わないかという言葉の真意はコーチが何を言うかではなく、本人が自分で気づくまては身につくものも身につかない」
自分にも人にも厳しい考え方で、真似はできないけどここまでじゃないと世界で通用しないんだろうな
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アスリートの本って、基本的な流れはどれも似ていますね。
過去の自分を超えるために様々な工夫、トレーニングを行い、実際に超えて行く。
そして、それの繰り返し。
本書もまさにそのような流れです。
とはいえ、本ごとに個性があるのも事実。
それにしても、室伏広治はすごいですね。
単にアスリートとして優れているだけでなく、人間としての総合力で評価しても、現在、日本最強かもしれません。 -
ハンマー投げの実力者による自分語り。チームコウジが支えるほどの人徳と練習に対する意識は尊敬します。なにより初代鉄人の育て方というか距離感が絶妙。
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肉体のピークは過ぎているはずなのに、今なお記録を残し続ける筆者の強さの秘密を覗けた気がした。
それにしても、室伏選手は陸上以外のスポーツの選手としても、研究者としても一人間としても素晴らしい。天は一体彼に何物を与えたのだろうか、溜息を禁じ得ない。 -
38歳にしてなお世界のトップに居続けるって考えられない。その年でさらに進化し続けるのはもっと信じられない。なんかすご過ぎて参考にならないんじゃないかとも思えるくらい。だけど、その文面から伝わってくる人格は本当に素晴らしい。こういう方がIOC委員やらないのは大いなる損失だと思う。
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室伏広治さん本人よりお父さんの指導方法が印象に残りました。『何を言うかでなく、何を言わないか』だそうです。
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いままさにロンドンオリンピックの真っ最中。折りしも室伏選手は余裕で決勝進出でした。金メダル・・・とは言いません、御自身が納得の投擲であれば自ずと結果はついてくるでしょう。
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世界チャンプにしては、言っていることが、しごくまっとうな印象を受けます。凡人を超越した感覚や価値観を期待している私には物足りないかもね。
非常に科学的にハンマー投げと向き合って成長してきたのが良く伝わる。
それとお父様のコーチとしての冷静な教育方針に感心しました。 -
詳細なレビューはこちら↓
http://maemuki-blog.com/?p=9745
著者プロフィール
室伏広治の作品
