- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163754703
作品紹介・あらすじ
冒険とは何なのか、角幡唯介は何者かを知れる、珠玉の8本の初エッセイ集。
感想・レビュー・書評
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探検家36歳、独身、合コンに行ってもその肩書だと「なんで?」と言われて全くモテない、という赤裸々な話から始まってシビアな話が満載。探検家で金持ちの人っていないそうです。★3つ
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「空白の五マイル」「雪男はむこうからやってきた」の著者による「探検家であるということ」をめぐるエッセイ。
前人未踏の冒険というものが成立しにくい現代に、なぜ自分は探検に駆り立てられるのかということを真正面から考えている。著者にとっては極めて切実な問いなのだろうが、その問題意識を共有できない人にとってはややくどい感じかもしれない。しかし、力のある文章でぐいぐい読ませる。面白く読んだ。
そうなんだけど…。冒頭のエッセイでいきなり「女々しい」とか「キャバクラに行ったり」とか、ちょっとちょっと!という発言が連発されて、あらま、という感じであった。どうしても比べたくなるワセダ探検部の先輩高野秀行さんとはずいぶん肌合いが違って、やっぱり高野さんはいいなあとまたまた思ってしまった。
「合コンの成功率」(ってなんですか?)が最近低いそうですが、「ワセダ三畳青春記」を読み直して考えてみたらどうでしょう?なんて意地悪なことをちょっと思いました。-
「空白の五マイル」を読んで、ちょっと注目していました、角幡さん。
でもこの本知りませんでした(ぜんぜん注目してない?)
早速チェックして...「空白の五マイル」を読んで、ちょっと注目していました、角幡さん。
でもこの本知りませんでした(ぜんぜん注目してない?)
早速チェックしてみます!2012/09/24 -
「五マイル」も「「雪男」もとても面白く読んだんですが、好きか?と聞かれるとちょっと…。
高野秀行さんは大ファンですが。比べるのは良くないか...「五マイル」も「「雪男」もとても面白く読んだんですが、好きか?と聞かれるとちょっと…。
高野秀行さんは大ファンですが。比べるのは良くないかな。2012/09/25
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文体から同じ早稲田の探検部出身でも高野さんと比べると大分固い人なのかなという、これまでの自分の勝手なイメージを崩すようなエッセイ集。
剱岳の標高を3,000mにしようとしたくだりは声出して笑った。 -
若干ネガティブなタイトルではあるが、本書で触れられているような探検家の究極の目的とか、探検家であることとノンフィクション作家であることの両立の難しさといったことを突き詰めて考えていて、著者は「思索する探検家」だとつくづく思った。本書は彼にとってはエッセイのようなものらしいが、エッセイストとしても一流であることを示していると思う。
最近、高野秀行も好きで読んでいるが、著者が早稲田の探検部で高野秀行の後輩だということも本書で知った。直接のつながりはないようだが、早大探検部の懐の深さを知ったような気がした。 -
自分でやる気はさらさらないのに、登山や探検の本をよく読む理由のひとつは、なぜそんなことをするのかよくわからないから。見たことのないものを見たい、やったことのないことをやってみたいという「アドベンチャー」に憧れる気持ちはよくわかるが、それに伴う「危険」がアドベンチャーを完遂するために乗り越えるべき壁というより、「危険」そのものが目的のように見える「冒険」がときどきある。それがよくわからない。
そういう点では、今まで読んだどの「冒険」の本より、近いところまで来ている一冊だった気がする。
本書は角幡唯介の探検の本ではなくて、エッセイだ。知らなかったがこの人、新聞記者として働いていたことがあるそうで、この文章力、というかぼんやりしたものを言語化する力は、その経験で培われたものなのだろうか? あるいはもともとそういう才能があったので記者を選んだのか?
いずれにしても、(一般化できるかどうかはともかく)冒険に惹きつけられる気持ちと理由を、正直に分析した文章というのは読んだことがなく、面白かった。 -
早稲田大探検部の凄さを感じる。破天荒さが高学歴の為、桁外れ。現在の探検部は、如何なるものか?
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探検家の考えを覗かせてもらうことで現代における探検とは何かを考えさせてもらうことができる一冊。
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読みやすかった。富士山と最後のグッバイ・バルーンが良かった。合間のブログも面白かった。