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Amazon.co.jp ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784163756905
作品紹介・あらすじ
いまのゴーンCEO率いる日産は知っていても、かつて日本の名門企業だったころの日産を知るひとも少なくなりました。「スカイライン」「サニー」「フェアレディZ」と名車を次々と世に出し、企業人気ランキングでも必ず上位に入っていたほどの優良企業でした。その栄光ある日産が潰れてしまったのはなぜなのか。その「消されてしまった歴史」を当事者取材を丹念に重ね、まさに屈辱の歴史、「消せない過去」を掘り起こしたのが本書です。それはたった一人の経営者の戦略ミスでした。彼の名は石原俊。190センチ近くの巨漢で容貌するどく、メディアに人気の経営者でした。トヨタを追い越せと大号令を掛け、手当たり次第に海外進出を繰り広げ、英国への工場進出を図ります。その豪腕経営者に待ったをかけたのが、川又克二会長と労組トップの塩路一郎でした。英国に進出すれば日産は経営危機に陥る、この強い危機感で二人は石原社長と対峙します。両者は血みどろの激突を繰り返し、時の総理側近をも巻き込むかたちで、一大スキャンダルへと発展していきます。結果,石原が勝ち、塩路は会社を去ります。アメリカ進出こそ急務であったはずが、なぜ英国に進出してしまったのか。我々はその後に日産がどうなったか、すでに知っていますが、当時メディアはこぞって石原体制を賛美していたのです。ひとりの経営者が戦略を誤り、独裁体制を敷いて暴走したら、どんな優良企業も潰れてしまう、かつての日産は経営の「失敗の本質」を示す格好の教材となるでしょう。そして、いかにルノーに呑み込まれたのか、その海外での舞台裏を明らかにするともに、ゴーンの経営手腕の限界を見抜いていきます。本書は、ホンダ、トヨタに続く著者の自動車三部作の完結編となります。
みんなの感想まとめ
企業の栄光と凋落を描いた本書は、日産自動車の歴史を掘り下げ、特に石原俊社長と塩路一郎労働組合会長の対立を中心に展開します。石原社長の経営戦略が失敗し、日産がどのようにして経営危機に陥ったのかを、当事者...
感想・レビュー・書評
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保身に走ると会社がどうなるか?という教訓
ドメスティック思考がグローバル戦略を学ばないとどうなるか?という教訓
事実は双方からのインタビューで構成したいところだった
歴史が石原氏の無能ぶりを語るものの、描写の偏りは否めない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
石原=悪、塩路=善という図式は気になるなぁ。日産没落の一因となった高杉良と「FOCUS」の罪は重い。
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日産の石原社長↔︎塩路労働組合会長の確執を中心に日産の凋落→ルノー買収を描いたノンフィクション。
塩路会長寄りで書かれており、石原社長が無能者扱いになっているけど、結果を見ればその通りなんでしょう。でも理由はともあれ豪華ヨットを所有したり、料亭通いをするようでは「労働貴族」呼ばわりされるのはしょうがないよな、と。
労働組合の上層部はある程度清貧じゃないといかんし、清貧が嫌ならどこかの時点で経営側に鞍替えすべきなのかと。
日産経営側のあまりに悪辣というか低レベルな組合潰しと並べると瑕疵があるというのはオカシイんだろうけど、塩路天皇と呼ばれるのもしょうがない感じはする。
しかし、労働組合や労使協調のありかたというのは難しい。UAWのような既得権益団体化するリスクもあるし、日本のように正社員の既得権団体のケースもありつつ、経営の人事権に縛られないチェック機能として欠かすわけにはいかない訳で。大手メーカー社員としては必須存在なのですが、これでいい訳でもなく、困ったもんです。 -
どこまでが真実なのか、という点はあまり論点にせずに、こういう見方もできるという前提に立てば、外部情報と内部情報をリンクさせることで、日産の歴史を正しく認識するための良いツールであると思う。
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地元の図書館で読む。
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テレビドラマみたいな話。
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独裁者になる事を目的とし、邪魔者はどんな手を使ってでも消していくという人を本当にトップにまで登りつめさせてしまうという実例は、割合よくみられる。企業であれ、国家であれ、このような独裁者を生み出すメカニズムを解明してほせいと思う。
なお、文法や年号の間違いが目立つ。校正をしっかりやって欲しい。
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