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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784163759500
作品紹介・あらすじ
涙と笑いの未刊行エッセイ集、第二弾
三島自決に茫然とした雌伏の時代から、直木賞作家として世界を飛び回る雄飛の時代まで、「生きる作法」が満載の未刊行エッセイ集。
みんなの感想まとめ
多様なエッセイを通じて、著者の人生観や経験が色濃く反映された作品です。未刊行の散文を集めた本書は、著者が過去の回想や作家としての道のりを語り、読者に親しみやすい形で提供しています。特に「かっぱぎ権左」...
感想・レビュー・書評
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☆5つ
読み始めのっけの章は存外つまらなかった。
なんでも、今まであちこちの雑誌や機関誌などに起稿した書の内、単行本としては発行されていなかった散文を、天下の文藝春秋社が拾い上げて来てまとめあげた本だそうである。
なので、しばらく見向きもされなかった様な駄作の寄せ集めですかぁ?! と言う大いなる先入観がきっとわたしにはあったのだと思う。
でわなぜ読んだか。それは“まぼろしの小説「かっぱぎ権左」収録”という誠にうまい宣伝文句が書いてあったから。そう書かれると、出来るだけ人には知られたくない浅田次郎ファン! のわたしとしては読まないわけにはいけません。
で、結果はいきなり2章目からは面白くなってきて、当然「かっぱぎ権左」もおもしろく、とうとう☆5つという結論に行き付いてしまったのであった。
ああ、それにしても次の小説作品はいつなのだろうなあ。
浅田先生この本のなかで気になる事を書いていた。わたしなりに要約すると。
「元来書くのよりも読む方が好きで、最近は各種文学賞の選考委員を拝命したおかげで、それらの応募作品を読むことが俄然面白くなってしまい、ついつい書くことをおっぽり出し気味なのである」
おいおい浅田先生よ。チョッキ賞などの選考委員やぺんてるクラブの理事長役だけで食えてる作家なぞは居ないぞ。夢々忘れる事なかれ。
すまんこってす。すごすこ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほぼ過去のエッセイだが、やはり浅田次郎は面白い。言葉が結構難しくて読めない、理解できないものもあるが、文章は美しい。
「かっぱぎ権左」のような小説をまた読みたい。
タイトルの旅の話に賛同。私は国内だけだけれど、思いきってあちこち出かけたい。 -
エッセイとなると「オヤジ感」があらわになってしまう作家なんだと思った。
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雑誌によって、読者目線で読ませるための書き方の違いが見られる。
アサヒ芸能が顕著。
途中に、短編のかっぱぎ権左があったのは気分転換に良かった。
過去の作品についての解説、背景あり。
小説家になる土壌、経緯の話あり。
現代の男子!と説教じみたものあり。
世代が違うからか、昔な考えだなと思ってしまう。
父親像とは。
これも世代によるのか、自分の父親が、厳格な父ではなかったからか意見は合わない。
イラク支援否定や、原発問題(これは原発反対としてよいか?)には賛成。 -
浅田次郎さんのエッセイ集。
小説を読むことと書く事が好きで好きで、
小説家になるのが当たり前だった、
というのが印象的。 -
お年のせいもあるのでしょうが、考え方が古いのにびっくり。こんな年代のこんな考え方のおじさんが上司にいた日には産休も育休も取れないわ(>_<)と思いました。
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914.6
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【涙と笑いの未刊行エッセイ集、第二弾】三島自決に茫然とした雌伏の時代から、直木賞作家として世界を飛び回る雄飛の時代まで、「生きる作法」が満載の未刊行エッセイ集。
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浅田次郎の1996年頃からのエッセイを集めて一冊の本に。タイトルからも旅話が中心。途中に「かっぱぎ権左」という小説も収められています。
浅田さんのエッセイは、勇気凛々シリーズが抜群に面白いので、期待して読みました。勇気凛々のようなぶっ飛んだエッセイというよりは、大人の教訓といった落ち着いた感じの内容ですね。
改めて、海外が舞台の作品も多いんだなあ、と。まあ『蒼穹の昴』シリーズがその代表格ですが、『王妃の館』とか『カッシーノ』もですね。それらの舞台を描いたエッセイも多く収録されています。
個人的に、第6章の「父の不在」に心が痛みます。父は、いかに子供と共に過ごす時間を多くするかが大事。そばにいて安心感を与えるだけでいい、と。これは浅田さんの持論でかなり極論ではありますが、自分の考え方とは大きくはズレてはいないです。
いろんなことを考えての結果、今のところ自分の選択には自信を持っていますが、どういう形で「父」を全うしていくのか、これからも自問自答の日々は続きますね。 -
旅行記ばかりではない、浅田氏の思いが詰まったエッセイ集。
時代小説「かっぱぎ権左」も収録されて、お得感あり。
この人、小説が、というよりも言葉が、文字が、文章が、好きで好きで大好きで仕方がないんですね。その熱い想いが充分伝わってくる。小説家なのに、いまだに切実に「小説が書きたい」と思っているし、酔ってしまうと読み書きができなくなるという理由でお酒を飲まないし、だいたい、子供時代からしてむずかしい本を次々読破していき(本屋のはしごで小説を読んでしまう。)、中学生で漢文に出逢って、その美しさに魅了されるって…どんな子供?
世の中には小説家になりたい人はゴマンといて、そのうちのごく一握りだけが世に名が知れる小説家になり、そしてその中でもごくごく数人だけが、一生小説だけで食っていける物書きになれるんでしょうね。それはやっぱり浅田氏のように、好きで好きで、寝ても覚めても文字の中に浸っていたいと思っているような、ある種キチガイとも言えるような人が、その権利を持っているんでしょうね。
文字が書きたくて、人の文章も丸写ししてみたりもするんですって。どんだけ~? -
真に美しいものは一瞬にして見る者に力を与える。あるいは眠れる力を喚起させる。感動とはそういうものに違いない ふるさとはありがたい。帰れずとも帰るべきところがあるだけで、人は苦難に耐えることができる 私は感動を求めて旅にでる。いや、あえて求めずとも旅は必ず感動を与えてくれる いずれにせよ、銀色にかがやきつつ、夏の白雲のように大きくふくらんでゆくイメージがあり、人はみな異風で、ときに怪奇にさえ見えたが、動きは敏捷で、鳥の影のように片時もとどまらない。しかもかれらはいさぎよかった
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旅、歴史、文学、そして短編に説教集とバラエティに富んだ浅田次郎のびっくり箱。どの話も面白く読みました。
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浅田次郎氏の単行本未収録エッセイ集。タイトル通り旅にまつわるエッセイが多く収録されているが、テーマは旅以外にも中国清王朝の歴史について、三島由紀夫について、東日本大震災のことなどなど。エッセイ以外に短篇小説も収録されており、盛りだくさんの内容となっている。
小説家らしく言葉や文字への強いこだわりが随所に見られるが、浅田氏の書斎にある三つの文机のうち一つが辞書専用なのだそうだ。
エッセイ執筆の時にも辞書を片手に、小説と同じテンションで挑む浅田氏の後ろ姿が見えるようである。 -
エッセイの中に入っている短編は面白かった。
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タイトルが、いいですね。
私も自分のことと重ね合わせて納得したのですが、
中身は、旅を中心とした浅田次郎さんの随筆集でした。
第一章 帰れずともかえるべき町
第二章 パリからのラブレター
第三章 かっぱぎ権左
第四章 下戸の福音
第五章 回天の一日
第六章 男の不在
第七章 灰色のマトリョーシカ
7つの章には、浅田さんの子供の頃の回想や
作家を目指した頃に読みだした本の話、
取材をかねて訪れたパリや中国のエピソード、
元自衛官としての想いなどが、
読みやすい文章で、たっぷり書かれています。
作家志望なのに自衛官になった理由や
近年の作家活動に至るまで、
興味津津な内容が述べられていました。
浅田さんの作品の根底に流れる人生観や浪漫などを、
ひしひしと感じ取れる随筆集でした。
随筆集を読み終わったら、
『蒼穹のすばる』など、浅田さんの代表作を
もう一度、読んでみたくなりました。 -
1/14大雪が降った日に、三越前のタロー書房で購入。
わたしは浅田次郎も新田次郎も区別がつかない人間だったけれども、これで大丈夫。中国史に詳しいのがこの浅田次郎。ラスベガスでギャンブルするのが浅田次郎。
清王朝の「愛新覚羅」ってへんな名前、中国っぽくないって思っていたけど、謎がとけました(満州族は元々文字をもたない、表音)。ありがとうございます。『蒼穹の昴』読んでみたい。 -
単行本未収録のエッセイを集めたもので、執筆年代に幅がある。
全体として浅田次郎が自分を語る作品になっていて、含蓄も深い。
今まで知らなかったエピソードもあって面白い。
「かっぱぎ権左」という短編小説も収録されている。
甲府勤番組頭二百俵取りの旗本が、家族のために開城後上野の
戦に行かず、禄も失って、かっぱぎ(追いはぎ)を働こうとするが、
狙いを定めたたばこ問屋の商人は剣の心得があって果たせず、
かえって面倒を見られて江戸へ帰り着いてみれば、家族は死のう
とするところだった。
招かれるままたばこ問屋に行った権左右衛門が見たものは。。。
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