パナソニック・ショック

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163759609

感想・レビュー・書評

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  • 著者の立石泰則氏のことは、コンピューターの発展の歴史を描いた「覇者の誤算」を読んで知り、緻密な取材に基づいたドキュメンタリー作品に強く惹かれた。
    今回、同氏がパナソニックについて執筆された本書を読み、期待を裏切らず、新たに気づかされたことが多い。

    ソニーとパナソニックの違いは、ソニーが技術志向の会社である一方、パナソニックはもともとは市場志向で成長した会社であるということ。なるほど、あまり意識していなかったが、その原点とかけ離れて行ったことが、現在の状況をもたらしているかもしれない。

    また、松下中興の祖と呼ばれる山下俊彦氏のことも、本書からその挑戦の数々がよく分かった。その中の一つ、デジタル家電への取り組みとして、昭和60年に本社技術本部に半導体開発センターを、松下電子工業に京都研究所を設立したことを知る。それから30年近くが経ち、半導体事業を縮小しようとしている昨今、一つの時代が終わろうとしていることを改めて実感する。

    山下氏の考え方は、今の時代にも活かせるものは多い。山下氏が経営企画室の佐久間氏に読むことを勧めたと言われる、塩野七生氏の「海の都の物語」を、私も読んでみようと思う。

  • 二年連続の巨額赤字を出したPanasonicの現状を長年のPanasonicウオッチャーである著者が、創業の歴史から解き明かしていく。
    可愛さ余って憎さ百倍というか、途中から非難と批判が止まらなくなり「お前に言われたかないよ」とツッコミたくもなるが、大筋の論旨と大坪時代のPanasonicが何をしたかったかわからなかったというのはほぼ同意。はたから見てても間違った方向に全力疾走していたもんな。

  • 地元の図書館で読む。特に、目新しい部分はありません。

  • 和図書 542.09/Ta94
    資料ID 2013101100

  • 松下電器とNationalの繁栄から、現在のパナソニックの凋落まで
    松下幸之助を中心に語られる序盤は多くの大企業の中での特別性を教えてくれる
    そして、一族経営とそれに反する者たちとの抗争が、パナソニックを狂わせていくように感じる。なぜパナソニックはこんなになってしまったか?
    読み終わればその理由の多くが理解できるのではなかろうか。

  • 肯定的な松下幸之助を本という媒体で見てきたが、初めて良し悪しをしっかり書いた本だなと感じた。

  •  戦後日本を代表するような企業であるパナソニックが巨額の赤字に沈む姿には驚いたが、本書はその理由を、「創業家との確執」や「企業理念」に焦点をあてている。
     しかし、ソニーやシャープも同じように苦しんでいることを思うと、確かにパナソニックにおいては、それらも理由の一つとしてはあるのかもしれないが、むしろ日本の製造業が置かれている諸条件がグローバル経済のもとで変化し、それに適応しきれていない企業が脱落しつつあることによるのではないのだろうかと思った。
     ホンダの本田宗一郎と共に、戦後日本の「カリスマ経営者」として君臨した「松下幸之助」は多くの語録と理念を残したが、それも時代の産物であり、ましてや、それを「パナソニックの凋落」の理由とするのは、ちょっとピンボケなのではないだろうか。
     すでに製造業は、一国で製品が完結する段階ではなく、アジア全域に工場が最適を求めて広がっている。
     かつてアメリカにおいてテレビ事業がアメリカ企業から日本企業に駆逐されたように、グローバル経済の現在では、事業をアジア全域に最適配置できないビジネスモデルでは、もう戦えない段階に家電事業全体がなっているのではないだろうか。
     本書の、「パナソニックショック」の原因を「創業家」や「人事」、「企業理念」に求める内容に説得力は感じない。
     本書は残念な本であると思う。

  • 外から見るとこんな感じなのか~と思う本。

    パナソニックの歴史をダイジェストで振り返る前半は悪くない。

    後半はやや著者の主観が強いように思うが、歴史の教科書で現代史が薄くなるのと同じようなもので、その結果はまだ誰にも分からないからでしょう。

    しかし、因果とは分からないもので、その分根は深いかもしれない。。。

  • パナソニックって

  • 松下電器=パナソニックの創業から現在までが、わかりやすくまとまった一冊。浮沈は世の習い。パナソニックは今、進化する時期を迎えているのでは。危機を好機に。復活に期待します。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家、ジャーナリスト
 1950年、福岡県北九州市生まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了。経済誌編集者や週刊誌記者を経て、1988年独立。
 92年に『覇者の誤算─日米コンピュータ戦争の40年』(日本経済新聞社)で第15回講談社ノンフィクション賞を、2000年に『魔術師─三原脩を西鉄ライオンズ』(文藝春秋)で99年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞する。
 著書に、『ソニーと松下』(講談社)、『さよなら! 僕らのソニー』(文春新書)など多数。

「2017年 『日本企業が社員に「希望」を与えた時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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