本の声を聴け ブックディレクター幅允孝の仕事

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 802
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163760308

感想・レビュー・書評

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  • すみだ

  • 一冊一冊が醸す本の雰囲気を組み合わせて空間デザインするような面白い仕事だと思ったが、書き方がイマイチ。仕事紹介文で終わってる。

  • 幅さんのおっかけ。インタビューとかではない。丁寧に仕事をおいかけ、そこから分析する。タイトルとかけていうなら、幅さんの本棚の声を聴いたような本。

  • 表紙買い

  • 2013年94冊目。

    本棚作りのスペシャリストのお話。
    書店のみならず、銀行、美容院、お土産ショップ、映画の撮影にも呼び出されるほどの腕の持ち主。
    本の内容だけでなく、見栄えなども考え抜かれた選書・配置をするのだが、決してアーティスティックな感覚だけで動いていないところが素晴らしい。
    クライアントやユーザーへのヒアリングやリサーチ、ペルソナマーケティングまで行う左脳的要素を持ち合わせている。
    ただオーダーされた分野に合う本を並べるのではなく、ユーザーに「幸福な事故」を起こすことを目差している。
    幅さんの選書・配置でなければ出会うことがなかったような本との巡り合わせを引き起こす。
    本と本とのリンクを見極め、棚全体でメッセージを発する手法には胸が躍った。
    本に対する想いや哲学も語られ、本好きにはたまらない一冊。
    幅さんが手がけた棚を実際に見てみたい。

  • 一見すると、
    無駄なように思えること。
    非効率に思えること。
    そういうことに、実は、大きな価値があるのかもしれません。

    「本の声を聴け ブックディレクター幅允孝の仕事」(文芸春秋)
    を読んでいて、そんなことを感じました。

    たとえば、1冊の本を買うとき、
    Amazonのようなサイトで検索して、購入する方法があります。
    効率的に本を見つけることができ、
    自宅まで届けてもらえて、とても便利です。

    しかし、ブックディレクターの幅さんは、
    こうした「ワカサギ釣り」のような本の購入方法では、
    本の本当の面白さ、本が持つ世界の広がりや奥深さに出会えない
    と考えているそうです。

    なんとなく本屋に入り、
    何を買うか目的もなく棚を眺めているうちに、
    自分では予想しなかった本のタイトルに出会い、
    自分の内側に眠っていた好奇心や、冒険心が刺激される。
    そのときに手が伸びた本が、その人にとって「ふさわしい」本である。

    本のいいところは、
    本との出会いにより、
    もやもやした気持ちに言葉が与えられたり、
    自分の心の置き所が見つかって、ホッとしたりする。

    幅さんは、
    「本は、あとからじわじわ効いてくる」
    「本は即効性ではなく、遅行性の道具」
    とお話されています。

    たしかに、
    なんとなく手にとった本のなかに、
    思いがけず、
    ずっと心の底にあった問題の答えを
    見つけることがあります。

    急がばまわれ。
    ということかな。

  • ブックコーディネーターの仕事に興味が湧いた。
    幅さんが手がけた店舗に行きたい。
    選り好みしないでいろんなジャンルの本を読もう。

  • ブックディレクター、幅さんの仕事の紹介。
    幅さんが選書して作った本棚、見に行きたいな!

  • 予想よりも多く東北大工学部の書籍部が扱われていた
    よくそこを利用するので読んでよかった

  • 本棚の編集をお仕事にしている、ブックディレクター幅允孝さんの仕事っぷりを書いた本。いろいろステキな言葉に出会いました。「語るべきことをもつ本は、かならず本のほうから語りかけてくると思う。(詩人・長田弘さん)」とか、「本は、あとからじわじわ効いてくる。~~本は即効性ではなく、明らかに遅効性の道具なんです。」とか。ますます本屋へ行くのが楽しみになりました。そして、いつか幅さんの編集した本棚も見てみたいな。きっと普段では手に取らないような本を発見させてくれるんだろうな。

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著者プロフィール

1955年長崎県生まれ、ジャーナリスト・ノンフィクション作家。ニッポン放送勤務時の1982年に日本民間放送連盟賞最優秀賞他受賞。著書『ブラボー 隠されたビキニ水爆実験の真実』他。

「2023年 『ニッポンの正体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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