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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163760605
作品紹介・あらすじ
理性的な若者をカルトに引き込み、テロリストに変貌させるマインド・コントロール。
その技術は彼ら反社会的集団だけのものではない。心を操る技術は、国家的な規模で研究されてきた長い歴史を持つのだ。
パブロフが先鞭をつけ、CIAも追随した、行動を操る技術。人をある種の極限状態に置き、意のままに動かすこの技術は、反体制的な人物をコントロールするため、かつて東側諸国の国家機関が利用した。
一方、フロイトに代表される心理療法は、その後、天才催眠療法家ミルトン・エリクソンがその技術を大きく発展させた。心を気づかれないうちにある方向へと誘導する「イエス・セット」や「ダブルバインド」などの技法は、エリクソンが考案したものだ。
これらの技術の集大成は今、広告戦略や怪しげな人心誘導術として、盛んに〝民間活用〟されている。
著者は、医療少年院で実際にマインド・コントロールの事例を扱うこともある精神科医。本書では古今東西の事例を辿りながら、その正しい原理と解毒法、そして人の心を支配するタイプ、されやすいタイプなどについても分析を試みる。
人を操る技法は、悪用も善用も可能だ。まずはその存在を知ることが、あなたの心を守るワクチンとなるだろう。
みんなの感想まとめ
心を操る技術についての深い洞察が得られる一冊で、洗脳やマインド・コントロールの歴史、手法、さらにはそれらからの脱却方法まで幅広く扱われています。著者は精神科医としての実体験を交えながら、心理操作のメカ...
感想・レビュー・書評
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マインド・コントロールという自発的な心理変化・行動を促すことよりも強制的に心を操る洗脳の話がメイン
洗脳の歴史や手法が面白くて参考文献も読もうと思った
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マインド・コントロールの歴史、手法、更には脱却と、このテーマに関してあらゆる側面から記載されていて、この一冊だけでも本テーマに関する知識を沢山仕入れることが出来ました。マインド・コントロールと聞かされると悪いことに使われるイメージが強いですが、使い方によっては仕事の成績を上げることも出来るのではないかと思えるようになりました。
実際、この本に書いてある技術を使えば本当にマインド・コントロール出来るようになるのではないかとも思われます。それだけ、人の心理を操作するのは簡単なことなのかもしれません。 -
読書録「マインド・コントロール」3
著者 岡田尊司
出版 文藝春秋
p24より引用
“ ところが、純粋な理想主義者が抱えやす
い一つの危うさは、潔癖になり過ぎて、全か
無かの二分法的な思考に陥りやすいというこ
とである。二分法的思考においては、完全な
善か、さもなくば完全な悪かという両極端な
認知に陥ってしまう。”
目次から抜粋引用
“なぜ彼らはテロリストになったのか
マインド・コントロールは、なぜ可能なのか
なぜ、あなたは騙されやすいのか
無意識を操作する技術
マインド・コントロールと行動心理学”
精神科医で作家である著者による、人の心
を思うように操る方法やその事例を記した一
冊。
人がテロリストになる背景からマインド・
コントロールから解き放たれる方法まで、世
界で起きた悲惨な事件を例に上げて書かれて
います。
上記の引用は、実際にあった集団自決を起
こした団体について書かれた項での一節。
分かりやすい答えばかり求めるというのは、
危ないことなのかもしれませんね。
何となくモヤモヤとした気持ちが続いたとし
ても、はっきりと答えを出さずに様子を見る
ことも、時には大切といったところでしょう
か。
具体的なマインド・コントロールのやり方
なども書かれていますが、興味半分で人に試
したりしないように。
何となく、ある人にいいように扱われてい
る、そんな心当たりがある人は、一読の価値
はあるでしょう。誰よりも自分の味方だと
思っていた人が、この世の中で、一番自分に
対して邪悪な存在だったと気付いたとしても、
落ち着いて行動した方が良いと思います。
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マインドコントロール,洗脳関係といえば苫米地さんが有名ですが,
彼の本は面白いのだけれども,胡散臭さが半端ない。
本書は,苫米地さんとは違い,
ある程度,距離を取った書き方をしているので――
もちろん,恣意的な部分もある――,好感が持てる。
内容も面白いし,文章も読みやすい。
テレビばかり見ている人は,取り合えず,
本書を読んでみるといいんじゃないのかなぁ…。
少しは目が覚めると思います。
やけに文章が上手いなぁ…と思っていたら,
小笠原慧のペンネームで小説を書いているんですね。
しかも,『DZ』(角川書店)で第20回横溝正史賞を受賞している。 -
増補改訂版も出ていますがとりあえず手に取りやすかったこちらから。
タイトルがタイトルだし表紙もなんか怖いしという印象ですが、客観的で読みやすい文章でした。
カルトの手法を分析するような内容なのかと思いこんで手に取りましたが、過去にどのような研究・実験があったかという部分が多かったように感じました。
怖いから触れないでおこうではなく、怖いからこそ身を守るために知っておこうと思える内容でした。 -
2024年12月4日、グラビティで「愛着障害については岡田尊司さんがいくつか本を出してるから読んでみて」と投稿をみかけ、調べるとアスペルガー症候群をかなり昔に買って持っていた。
図書館のデータベースで検索したらマインド・コントロール関連が2冊あり、どちらも貸出中ということで人気な様子。読んでみたい。② -
一貫して語られるのは、主体的な思考の重要性と、それを奪うことがマインドコントロールの本質であること。無意識や行動の心理学の観点から補強される要素の説得力が心に突き刺さる。
パブロフ、エリクソン、リフトン、メスメルからフロイト、ユングなどをマインドコントロールに絡めているが、一貫性がありなるほどと思わされた。 -
恐ろしい、の一言である。人間の中に、どうして世にも恐ろしい残虐なことが行えるような人がいるんだろうと言う疑問について、少し理解が深まったように思う。そして、それらに洗脳されてしまう人の特徴、洗脳の流れについてが研究結果とともに綴られている。この本が悪用されないことを願うばかりである。
単に覚醒剤や情報コントロール、催眠を行うだけでなく、人間の全感覚を一定期間全て遮断することが、すぐに異常状態になってしまうということは興味深くも恐ろしい事実。私たちの生活に適度のノイズがあることは、わたしたちを正常でいさせてくれることの一助となっているようだ。
カルト集団やテロリストたちが洗脳を駆使するだけでなく、本来治療する側である過去の精神科医たちまでもが、治療と呼ぶには憚られるようなある種虐待とも取れるカルト集団紛いの内容は、残虐極まりない。
以下メモ
・依存性パーソナリティの人は、自分で自分の人生を決断し、切り開いていくのではなく、誰かが何か良い方法を教えてくれるのではないかと期待し、人生のことも人任せであるため、相手の助言に素直に耳を傾け、簡単に誘導されてしまう。
・ オキシトシンは、抱っこや愛撫といったスキンシップによって分泌が高まり、抗不安作用や、抗ストレス作用を持ち、また免疫系や、成長ホルモンの働きを活発にする。 -
教育とは、洗脳と同義である、なんていうわかったような言葉がある。似たようなところはあるのかな、なんて思わないでもない。しかし本書を読むに、洗脳、マインドコントロールとは自分の頭では考えられない方向に動くものだ。対して本来教育というのは、自分の頭で考えられる力をつけるように働くものではないのか。であれば、似て非なるものだと思う。
愛情やつながりを求める気持ちと、自分の存在や価値を認めてもらいたいという思い。つながりと自分の価値に対する欲求が、人間の二大欲求であり、そこをつかれるとマインドコントロールされてしまう。そうしたメカニズムは知っておいた方がいいだろうな。俺も簡単に洗脳されそうだし。
ヘブの実験とか、教科書で読んだ話とかたくさん出てきた。そうした研究が洗脳という文脈で、どのような働きをしてきたか。面白かったし、いろいろ考えさせられたな。 -
マインドコントロールというとカルト宗教やテロリストを思い浮かべるかもしれないが、それら組織はもちろん国家や民間企業、あらゆる組織が程度の差こそあれマインドコントロールの技術を無意識的なものも含めて取り入れている。本書ではその技術がどのように発展してきたかを紐解きつつ対処法も紹介している。知識の有無はここでも大きな差をうむ。知こそ最大の防御か。
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時代や文化が変わっても、マインドコントロールの手法は常に似通っている。こわいのが、マインドコントロールを解く方法もマインドコントロールだということ。教育やしつけ、スポーツ選手の育成も、ある意味マインドコントロール。何ごとも、いいことと悪いことがあるんだなぁ。
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『マインドコントロール』
情報が極端に遮断された、または過剰な状態だと脳が主体的な判断を放棄する。そこに教義やイデオロギーを染み込ませることでマインドコントロールができる。
これはカルトの話だけでなく、ネットで常に多量の情報に晒されている私たちにも当てはまるのではないか。 -
マインド・コントロールというと洗脳という意味でカルト集団のイメージだ。しかし巧みなマインド・コントロールは、現代社会においては、国家を含めいろんな集団で使われている。私たちはそれを理解しておく必要がある。
http://ameblo.jp/nancli/entry-12048696682.html -
洗脳についての歴史的な研究の流れから、どのように利用されてきたかなど、興味深い内容です。人間がいかに簡単に洗脳にかかりやすいかが分かります。一度洗脳のかかってしまうと、容易には抜けることができないことも良く分かりました。気をつけなければなりません。
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マインドコントロール」というテーマについての文献の少なさ、読むに値する著作の少なさを嘆くことから本書も始まるがどうしてなんだろう。私もこのテーマに関する著作の少なさには不思議さを感じる。そんなに魅力のないテーマなんだろうか。マインドコントロールは使われ方ひとつで人間を操り人形に変えてしまう非人道的搾取手段にもなりうるし、毒にも薬にもなる「劇薬」だと称されているだけにアンタッチャブルなのか?事実は小説より奇なりという著者はマインドコントロールというテーマの豊饒性と奥深さの深淵に触れた。私も同感である。このテーマはつきつめるほどに人の世の一端を垣間見る非常に奥深いテーマだという直感がする。悪しきマインドコントロールの利用は主体性を本人から奪い、自立を阻み、その依存状態を利用して、搾取や詐取が行われる。その中にはあたかも本人が自ら進んで行うように見える自己犠牲と言う名の詐取も含まれる。
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面白かった。歴史的背景や心理学にも立脚した解説書で、スムーズに読めた。
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個人・集団レベルで、他人の心理状態を操作して、支配や搾取。消費行動のコントロール。自己暗示で能力を発揮したり困難や障害を克服。
マインドコントロールというと、カルト集団という連想でした。でも、人間の社会生活そのものがマインドコントロールじゃないの?という気がしてきました。 -
催眠術、精神分析などの歴史とともに、過去の犯罪、事故、事件を通じてマインドコントロールについてよくわかるように書かれている。
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情報を極端に制限するか、極端に過剰にすることで、マインドコントロールを受けやすい状態になる。日頃、ケータイばかりいじっていると、同じサイトを巡回してしまったりして、いつの間にか思考が固まってしまうのかもしれない。自戒の意味を込めて。
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