逃北~つかれたときは北へ逃げます

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 217
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163761305

作品紹介・あらすじ

会社を辞めようと決めた日も、30歳の誕生日も、ふいの休暇も。必ずや「北」へ向かってしまう理由と自らのルーツを探した「逃北」エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 「北に逃げたい」という衝動=「逃北」。都会の生活に倦んだとき、北を目指したくなる。北の殺伐とした風景の中に逃げて落ち着きたいという。
    「その感覚はわからないので、きちんと説明したほうがいい」と北国出身者の編集さんに言われたとのこと。確かに、「逃北」と聞いて「ふ~ん」と思ってしまった、やはり北国出身者の私。ピンとはこないながらも、能町さんの「逃北」紀行はなかなか面白く、若かりし頃のローカル線青森紀行のエピソードはユニークだった。素朴であったかい地元人の描写とか、観察眼の鋭さよ!そして、私の故郷(岩手沿岸)も訪れていたことが嬉しかった。濃いオバチャン達(まあ、地元的にはフツー)、リアルに再現された方言(笑)さすがっす。章の終わり「…だから私は、どんな顔でこの話題を入れ込めばいいのか本当にわからない。」と震災について触れてきたとき、私も胸が締め付けられる思いだった。能町さん、是非また三鉄乗りに「逃北」して欲しい。
    北海道や新潟ときて、まさか海外「グリーンランド」まで行っちまうとは、能町さんの「逃北」もこりゃ本物だとやっと思いました。グリーンランドって、よく考えりゃどんな国か知らないのだった。観光地じゃない故、その紀行レポはとても新鮮だった。この章が一番面白かったな。行きたいかは別として(笑)グリーンランドについてもっと知りたいなと思えた。
    能町さんの父母は小樽出身とのことで、自らのルーツ探しとしての「逃北」旅を重ねていくのだが…ルーツを辿っていくと祖母は実は宮城県生まれだったということが判明。祖母の生家を探してみたり、そんなルーツ探し旅も興味深く読みました。「逃北」という名の「故郷探し」。ちょっと羨ましい気もしました。自分は両親も祖父母もまごうかたなき岩手の沿岸南部生まれだからさ~。能町さん的には「北の田舎に生まれ、都会に憧れるところからスタートしたかった」ようだが。お互いないものねだりだぜ。
    一見地味だがとても味わい深い一冊です。北国生まれの私だけど、振り返れば実は自分も意外と「逃北」旅してました(盛岡や青森)。能町さんのように、日々の慌ただしさから逃げたくて北を目指したのだった。仙台→盛岡という短距離「逃北」だが、無意識で北を選んでた。南への旅行にもすごく憧れているけど、残念ながら未だ実現せず。私も「逃北」体質か?さびれた北の魅力も捨てがたいものだと今回実感しました。

  • 北が好き。著者と同じ小樽生まれだからか、もともと北海道は好きだった。東北に行きだしたのはここ5,6年だが、東北もよい。
    夏休みに行ってもたいがい空いているのもいい。

    観光名所と呼ばれるところに行かなくてもいい。
    「わたしにとっては寂しさ自体が観光資源」
    こういう考え方もあるのだ。深く同意だ。

  • グリーンランドとアイスランドがとくによかった。

    夕張、そんなに寂しかったかな?
    ホテルも綺麗だったし人もいたし。

    二股ラジウム温泉の宿泊は相当せつなかった。
    能町さんにも体験してほしい。

    私は北生まれでとくに郷土愛もないが、ほかに住んだ場所がないし、わざわざ住みたいとも思わない。というよりほかに住める感じもしない。
    そしてたぶんここに眠る。

  • 筆者が愛する北(北海道、青森、グリーンランド)の旅行記エッセイ。私は西の人間だからか、逃北を自分のものとして感じられなかった。

  • 受験へ向かう新幹線の中で読破。丁度、東北へ向かっていたので、雪深くなって行く景色を車窓から見ながら、これを読むのは感慨深かった。

    能町さんの北への愛が詰まっていた。

  • ああ、買ってよかったなあ。
    この方の本は読みやすい。

  • 2015/9/17 読了

  • ただの旅行記といえばそうだけど、普通の旅行とは一味違う旅行なので面白かった。グリーンランド行きたい。

  •  
    ── 能町 みね子《逃北 ~ つかれたときは北へ逃げます
    201303‥ 文藝春秋》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4163761306
     
    (20150602)
     

  • 【現実逃避で安らぎで、ルーツを探る旅でもあった「逃北」】嫌なことがあった日。ヤケ食いとかカラオケとかフテ寝とか様々な解消法がありますが、わたしの現実逃避は「北」へ向かうことでした。

  • 北のよさが感じられた
    グリーンランドに興味を持てたし
    青森 尻屋崎、夕張 栗下食堂の味噌ラーメンにフォレストユースホステル
    北海道北部等
    私も逃北したい

  • 出張以外、旅行らしい旅行をしないので、なんとも言えないが。。。

    北の人の屈折したというかなんというか、そんな雰囲気があるのは、よくよく納得できたり。。。

    だからといって、何だろうと思ったり。

    要は、珍道中記なんですねえ。

  • 旅に出たくなった。私は沖縄か長野が好きだけど。

  • 291
    東北、北海道、グリーンランド…「北」をめぐる旅

  • 北へのあこがれ・望郷…。北を目指すイラストレーラー。

  • 帯を取るとこんなに寂しいのか表紙…(図書館の本は帯付いてる)。
    北は仙台(しかもおよそフェス観ただけ)止まりのワタシには当然未知の世界。
    しかも、グリーンランドやアイスランドまで!未知過ぎる!
    フラッと旅に出られる尻の軽さが欲しい。休日は座椅子にくっつく尻。

  • グリーンランドと稚内のみ読了。グリーンランドの最大都市ヌークの案内なんて、邦文ではくっと初だろうと思う。住んだならどこを回るかで綴られる旅行記は楽しく。稚内も、ツイッターでのつぶやきがもとで知り合った地元の方とあちこちまわり。どちらも行ってみたい心をくすぐられる。

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著者プロフィール

北海道出身、茨城県育ち。文章やイラストの仕事のほうが多い漫画家。他称好角家。雑誌やネット媒体でコラムなどの連載多数。2006年、イラストエッセイ『オカマだけどOLやってます。』(竹書房)でデビュー。著書に『くすぶれ!モテない系』(文春文庫)、『ドリカム層とモテない系』(ブックマン社)、『逃北〜つかれた時は北へ逃げます』(文春文庫)、『「能町みね子のときめきデートスポット」略して能スポ』(講談社文庫)、『雑誌の人格 2冊目』(文化出版局)、『うっかり鉄道』(幻冬者文庫)など。『「能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター」、略して能スポ』(講談社文庫)がサッカー本大賞2017の大賞を受賞。ラジオやテレビなどでも活躍している。

「2018年 『中野の森BAND』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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