この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 池上彰教授の東工大講義
- 文藝春秋 (2013年3月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163762005
作品紹介・あらすじ
日本が甦るヒントは「戦後史」にあります!敗戦から高度成長に至ったわけ、学校では教えない「日教組」、アベノミクスとバブルの教訓まで。池上彰教授のわかりやすい戦後史講義を実況中継!池上さんの座右の銘は「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。どん底日本を変えるために、ほんとうの戦後史を学びたい人への一冊です。【目次】1 事故からわかる「想定外」のなくし方2 どうやって敗戦の焼け跡から再生したのか?3「軍隊ではない」で通用するのか4 55年体制から連立政権ばかりになったわけ5 米軍は尖閣諸島を守ってくれるのか?6 エネルギーが変わるとき労働者は翻弄される7 “普通の関係”になれない日韓の言い分8 学校では教えない「日教組」と「ゆとり教育」9 日本はなぜ不死鳥のように甦ったのか10 経済発展と人の命、どちらが大事ですか?11 米軍基地はどうして沖縄に多いのか12 1968年、なぜ学生は怒り狂ったのか13 日本列島改造は国民を幸せにしたか14 アベノミクスはバブルの歴史から学べるか15 なぜ日本の首相は次々と替わるのか
感想・レビュー・書評
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池上さんの新しい本が出ていたので購入。
最近話題の事象の背景などについてざっくりと解説してくれるので、非常に勉強になります。
紹介されているテーマは、原発事故、アベノミクス、領土問題、自衛隊問題、沖縄基地など多岐に亘り、その歴史的な推移までしっかりと記載されています。
大人が教えてくれない大人にとっての最近の出来事を、分からないことを前提に説明して下さるのがありがたいです。
わたしたちの世代にとって、ソ連の解体・学生運動・自民党55年体制といった単語は馴染みのないどこか遠い概念でしかありません。
こうした機会にその片鱗に触れられて初めて歴史として頭の中に刻まれるのだと感じます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近、何かと話題に上がる慰安婦問題や戦時徴用訴訟などの報道を見ていて、戦後史のことはよく知らないなぁと思い手にした本。
詳しい知識をお持ちの方には概略すぎると批判されることもあるようだけど、何も知らない身としては池上氏の説明はわかりやすく、あくまで知識の導入として読むにはちょうどいいと思います。 -
図書館。
テーマは高校生ぐらいで習いたいけれど
レベルは大学生のほうがついていくにもちょっと
背を正す感じがしていい。テレビよりも
学生相手のときの池上さんの方が好きだな。 -
戦後の日本の経済成長、55年体制、国策がよく分かる内容でした。
現代社会にも通じる部分が多くかっです。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
この言葉の通り、歴史を知ることは本当に大切な事だと感じました。 -
池上本2冊目読了。理系頭の僕にとって戦後史は未知の世界。最近内田樹さんの本を読んでいるから改憲について興味を持っていたが、初めて知識が整理された感じ(すぐ忘れそうだが・・)。敗戦→憲法制定→アメリカの支配→混乱期における韓国やロシアとの領土問題形成→サンフランシスコ講和条約後も沖縄に米軍がいづつけたことによる沖縄問題などなど。
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前作に続いて東工大の講義を
本にしたもの。今回は日本の現代史
とても読みやすく。分かりやすくよかったと
思いました。知っていることが多くて
あらたな発見というのはなかったですが
入門書的には非常に良い本だと思います。
やはり今の若者(恥ずかしながら自分もふくめて)
リベラルアーツの追及が非常に大事だと
改めて思いました。 -
知っていると思っていたはずのことが、実は全然知らなかったということに気づかされる15の講義。
するする読めて、ふむふむと納得して、なんだかちょっと賢くなれたような気分になれる、この手軽さ(いい意味で)が素晴らしい。 -
池上さんの本は読み過ぎて、ほとんど既知の内容だった。覚えててよかった^^
Audibleにて。 -
少し古いが面白かった。大体知ってる内容ではあるけれど、当時の世相というか頓珍漢な政治が面白い。
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愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
自国の歴史から学ぶ力をつけることは、現代を生きる上で必須の教養。
例えばバブル崩壊…。過去に何度も経験していること。だからこそ、先々にもその危機感は持っておきたい。