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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784163763804
作品紹介・あらすじ
1976年、スティーブ・ジョブズが立ち上げた小さなパソコンメーカーは、約35年の時を経て、50兆円を超える時価総額をほこる巨大メーカーに変貌した。多くのアップルファンは、その美しいデザインや斬新なアイディアを絶賛し、カリスマ経営者だったジョブズの遺した言葉の一つ一つに今も酔いしれている。
しかし。その徹底した秘密主義ゆえに、多くのメディアはいまだにアップルの正体を突き止められずにいる。例えば、軍隊のような組織作りや、「植民地経営」のような下請けメーカーの締め上げ方、そして利益やコストへの偏執狂的なこだわり。それらが表に出されることは決してなかった。だが「週刊ダイヤモンド」誌の若手記者である著者らは、かつて日本が世界を席巻した家電を筆頭に、通信、流通、音楽やゲームなどの輝かしい歴史が、アップルによって次々に呑み込まれていく現場を目撃してきた。
本書では、アップルと関わってきた大手企業のビジネスマンからエンジニア、町工場の社長、デザイナー、ミュージシャンまで無数の人々の証言を集め、「アップル帝国」ともいえる過酷な経済圏の誕生を初めて世の中に明らかにすることを目指した。
これは日本からしか見えない、アップルの獰猛な真の姿の記録である――。
●プロローグ アップル帝国と日本の交叉点 ●第1章 アップルの「ものづくり」支配 ●第2章 家電量販店がひざまずくアップル ●第3章 iPodは日本の音楽を殺したのか? ●第4章 iPhone「依存症」携帯キャリアの桎梏 ●第5章 アップルが生んだ家電の共食い ●第6章 アップル神話は永遠なのか ●エピローグ アップルは日本を映し出す鏡
みんなの感想まとめ
ビジネスの観点からアップルの成功とその影響を深く掘り下げた本書は、アップルがどのようにして日本の企業を取り込み、支配しているのかを明らかにします。著者は、アップルの秘密主義や攻撃的なビジネスモデルを通...
感想・レビュー・書評
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アップル躍進の要因をビジネス的側面から迫ったルポ。
どこまで本当というか、的を得ているのかは分からないけどオモシロイ。
自社工場を持たないメーカーであるアップルの凄味、アングロサクソン的な攻撃性がよく分かる。世界的な収奪システムを構築したアップル、そこに依存しなくてはならなかった日本メーカーと、スマホ市場での明暗が悲しい。
どこよりも優れたものを作っているのに、サプライヤーに決して報いないのがアップルってことだ。
iPodの美しい鏡面は、かつて新潟の工場ですべてが仕上げられていた。販売台数の増加にともない、大量生産が可能になるように技術移転をせざるをえなかったわけだが、ここの件りには泣けた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アップルが特にiPhone、スマートフォンの発明を通して、いかにデジタル系のものづくりのあり方を変革させたのか、がわかりやすくまとめられた本。
前半は日本の各企業がiPhoneの部品メーカーとしてアップルの言いなりとなり、厳しい状況に置かれている現状が書かれている。特に「アップルの下請けとして大量注文には巨額投資の必要と受注を失った時の生産設備余剰という2つのリスクが存在する」という言葉が印象的。
中段はiPhone登場前までは、キャリアがメーカーに何を作るか指示していた。ジョブズは電話を再発明するとして、キャリアによるメーカー支配の構図を壊し、逆にアップルによるキャリア支配の構図を作ったという内容が書かれている。
後半は主にソニーとの対比を通して、ウォークマン、サイバーショット、ソニーミュージック、Moraなどの各サービスをアップル・iPhoneが巧みに取り込んでいったかかが書かれている。
少し古いが、ハードウェアベースのサービス事業に興味があれば必読の書と思う -
著者である週刊ダイヤモンドの記者2人が日本のメーカー・台湾メーカーや通信キャリア等の取材を通じて今まではタブーで殆どの人が知らなかったアップルを支える下請けメーカーの残酷な実態をレポートする。
日本の大手メーカーの東芝・ソニー・シャープ等等、相当に多くのメーカーが秘密保持契約を結ばされ一切の情報を漏らす事なく理不尽な下請けに甘んじている状況に愕然とします。
アップルの凄いところは調達先のメーカーどころか流通(大手家電量販店)や通信キャリアへの管理も徹底しており広告1つについても厳しい管理がされ徹底したコスト削減を実施させ圧倒的な人気商品のiPHONEを背景として自社に利益が集中する様な仕組みを創り上げる企業文化は昭和時代の日本企業を思い出させます。
超低利益で単品大量生産・大量販売で下請け化された企業が継続的な活動が出来れば問題ないかも知れないが毎年追求されるコスト削減により生産拠点が転々としアップル依存の高い企業は死活問題となる。勿論それを選択したのは当事者である下請けメーカーではあるが、、、
ファクトリーレスメーカーが在庫・コスト・流通等を徹底的に管理し利益追求する様は一体誰が得をするのか消費者優先・主導権を握る一部の企業のみなのではないか。物創りを忘れた企業に継続的な繁栄は有るのでしょうか? -
これまでアップルは好印象だったが、この本を読んで、そのやり方の冷酷さを知った。下請け企業は、それでも契約すると多くの利益が得られるため、依存せざる負えない。しかし、アップルに見捨てられたら、過剰な設備を維持できず、買収されることになる。
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GN1a
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取材が深い。
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・かつて世界を席巻した「日の丸メーカー」が、実のところアップルに大量の電子部品を供給する下請けメーカーに成り果てたと行っても過言ではない。
・アップルにとって納期は絶対ではない。文字通りの死守だ
・小売の価格は自由にできると独占禁止法に定められているが、もし安売りが発覚すればアップルはさりげなく「在庫が足りない」と言って、確実に出荷台数を絞ってくる。
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若い著者が取材に基づいた読み応えのある書である。アップルの内情を知ることで日本企業はどうすればよいか。生き残る為の策をよく考えなければならない。勝者が全てを取るという現状を覆す為に何をすべきか。簡単ではないが、今ここで考え直さなければ帝国に組み込まれ、ゆっくり衰退してしまう。
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アップルの過去と現在を描いて見せてくれた。そして日本の企業、特にジョブズが愛したソニーの凋落を。そしてこれからのアップルはどこに行こうとしているのか。グーグルやアマゾンがソフトとサービスの力で勝負しようとしているなかアップルは今までハードで勝負をしてきた。
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1月7日 第1世代iPod miniが発表された日(2004年)
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アップルのすごさと恐怖じみた経営戦略があった。日本企業の堕ちかたが鮮明に書かれていた。極秘にされながら、これまでの情報を引き出せたのはすごい。日本企業は、生き残るためにアップルは必要だが、また、自分の首を絞めている、このジレンマ。店頭に置かれているアップルの見方が変わる。
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Appleの日本でのビジネス展開について詳しく書かれています。
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アップルのビジネスシステムについて、周りを取り巻くステークホルダーとの取引関係と対比させながら、論じた書。
よくよく本書の全体を俯瞰すると、有名なマイケルEポーターのファイブフォース分析をフレームワークとして分析していると捉えると、よく理解できる。
1.供給企業との交渉力としては、シャープのLCDディスプレイ,ソニーのカメラ。
2.買い手の交渉力として、iPhoneのキャリアであるソフトバンク・NTTドコモ、家電販売のヤマダ電機。
3.競争企業としてのソニー・サムスンなどスマホメーカ。
4.新規参入業者としての、iPodを起点としたiTunesをめぐる音楽業界との攻防。
5.代替品の脅威として、Amazon・Googleといったインターネットビジネスを起点としたIT企業との今後の攻防。
著者が論じている様に、アップルはなんだかんだいっても圧倒的な製品デザインとマニュアルいらずのユーザビリティに秀でたハードウェア起点の企業で、旧来ビジネスモデルの延長線上からの繁栄であるということ。
もう一つは、素晴らしいサプライチェーンマネジメント!まさに、バックグラウンドでアップルの表の顔である製品を支えていることを実感。
そのスペシャリストであるティム・クックCEOを後継者に据えたスティーブ・ジョブズの慧眼に驚く。
今後の、Amazon・Google・FacebookなどとのIT覇権争いに、俄然注目したいです。 -
アップルとグーグル、どちらがビジネスモデルとして優れているのか?日本にとって利益になるのか?考えさされた。
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どのようにアップルが今のブランド力を作り上げたか、その裏にある闇?についての話。
・内容
アップルは部品一つ一つにこだわり、ファンを得て、ブランドを構築した。
アップル製品は世界中で爆発的に売れ続け、 アップル部品サプライヤーの「帝国」になった。
アップル製品が売れれば売れるほど、「帝国」による支配が強まった。
アップルは多額の利益を上げる一方、サプライヤーにコストダウンを要求し続けた。
また、事前通告なしに一方的な取引中止をされ倒産した企業もある。
アップルに依存しているサプライヤーが多い中、アップル製品の売上成長率が鈍化している。
サプライヤーはアップルとの付き合い方を考えなければならない。
・感想
アップルのように「サプライヤーの無駄を指摘し、コストダウンを要求する」ということは、
トヨタもやっている。
ちょっと踏み込みすぎな気はするが、企業としてはある種当然の経済活動である。
しかし、アップル社はとても合理的(すぎる)のである。
ユーザーに最高のものを届けたいといいつつも、自らは利益率30%を常にキープするように
サプライヤーにコストダウンを要求し続ける。条件を飲めなかったサプライヤーは容赦なく契約を切る。
また、他には買えられない技術をもつ中小・零細サプライヤーに対しては、主要取引会社であるのをいいことに
技術を盗み、 生産をコストの安い国に移すことで契約を切る。
衝撃的だったのが、シャープの工場についての話である。
iPhoneの液晶を生産するために1000億融資をした。その見返りに購入した機会はApple専用とすることを要求。
シャープとしては、Apple製品が売れているときは良いが、売れなくなり生産が減ると1日4億?の維持管理費を垂れ流すだけでただのお荷物をなった。
Apple製品は他に乗り換えできないし、デザインもそこまで気になる訳でもないため、 自分はApple製品を買っていない。
こういう本を読むと益々Apple製品は買いたくないと思った。 -
面白い。Appleがいかに強欲な側面を上手く包み隠しているかがよく分かる。
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アップルの下請けと化した日本メーカーの苦悩の本だな、という率直な感想。
例えば、iPodを磨きあげた日本の中小企業の匠の技は、ビデオに撮影されて、こなれた研磨の仕事は、安く大量に生産できるアジアの国へ移植されてしまった。
日本の匠の技術をあっという間に飲み込み、海外展開によって、あっという間にコモディティ化させる、という残酷な一面。
iPhoneの部品には、日本メーカー(ソニー、セイコー、TDK、JBD、三菱電機、東芝、シャープ、村田製作所、パナソニック等)が多数関わっている。
新型iPhoneの売上だけで、米国のGNPを0.5%も押し上げるくらいの影響力があるのだから、日本メーカーの受注生産の売上はものすごい。
でも、大量注文には、巨額の設備投資と、受注を失った時の生産設備余剰のリスクを背負う。丁度、シャープのように。
改めて読み直すと、アップルという一大経済圏に日本メーカーが下請けとして飲み込まれてしまって、手も足も出なくなっている、という感じ。 -
アップルの下請けとして部品を作るのは、大量注文には巨額投資の必要と、受注を失った時の生産設備余剰という2つのリスクが存在する。
アップルは究極にまで作りこんだデザインや機能を求める中で、コスト面でアジアの国々に立ち向かえなくなり孤立した日本のモノづくりに光を当てた。
アップルの取引先は神経質なまので秘密保持契約を結ばされる一方で、逆にアップルには丸裸にされてしまう。
アップルの商品は安売りできない、店舗間の移動もできない。家電量販店にとっては田舎では売れない。
iPhoneなんて早くなくなれ。
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