やわらかな生命

著者 : 福岡伸一
  • 文藝春秋 (2013年8月9日発売)
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  • レビュー :27
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163765600

作品紹介・あらすじ

つよく、しなやかで、やわらかい生命のありようを語ろう――。人気生物学者の思索を集めた最新エッセイ集が登場です。生命は細かいパーツにわけていけば、機械のようなものなのか。いや、生命を構成するパーツには重複性があり、可変性がある。余剰があり、融通無碍で、遊びがある。生命の特性は、その自由度、すなわち「やわらかさ」にあるのだ――。硬軟自在、ときに美しく、ときに軽妙な筆はますます冴えわたります。学びとは何か。記憶とは何か。芸術とは何か。まさにアートとサイエンスをつなぐがごとく、一見多様なテーマが次第に生命の自由さという大きな主題に集まってゆき、気づけば読者を深い思索へといざなってゆくでしょう。健康診断の「糖尿気味」の意味、夢の長寿薬の正体、肥満の仕組みなどの日常的な話題に意外な光を当てる。そういえば電波って何? GPSってどうやって働くの? 充電池ってどうやって電気をためるの? 身の回りに存在する科学をあらためて解き明かし、光より速いニュートリノ、金環食などの科学のニュースも、誰よりもわかりやすく読み解きます。中でも山中教授のiPS細胞とノーベル賞受賞の話題の解説は、福岡ハカセ自身の研究分野が近いこともあって、出色の明快さです。深く、色鮮やかな光彩に満ち満ちた、やわらかな生命の「動的平衡」の世界を、身構えることなく楽しめる好著です。

やわらかな生命の感想・レビュー・書評

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  • 興味深いエッセイ。
    以前に口演を聞きに行ったことがあるけれど、お話より文章のほうがスッと入り込んでくるように思う。
    夢中になれることがあるって素晴らしい。
    あ、これ面白そう!
    と思ったら躊躇せず突き進めば、さらにおもしろいことが待っていそうだなぁ。

  • 週刊文春に連載されたコラムをまとめたもの。
    ひょっとして、表紙写真は粘菌の子実体では?と思っていたら、案の定。
    コラムでも粘菌の話題が幾度も登場する。
    そしてやはりいつも通り、昆虫の話、動的平衡の話、レーウェンフックの話、フェルメールの話に何度もかえっていくのだが。
    う~ん、やっぱり福岡先生のエッセイは基本いつも同じだよな、などと思いつつ、でもそれぞれ3ページ足らずの短い各コラムでありながら、不思議といつも惹きつけられセンス・オブ・ワンダーがくすぐられ、福岡ワールドへいざなわれるのだ。

    多田富雄氏の能の話、ジョブズのハーバードでのスピーチの話が特に印象的。思わずすぐYoutubeで全スピーチを確認してしまった。

  • この本には、生命のあいまいさ、しなやかさ、やわらかさを感じられるエピソードがちりばめられています。
    科学は細部へ細部へと分析を進めてきたけれど、細胞のレベルにまで降りると、プロの研究者ですら、ヒトとサルの区別がつかなくなること、私たちはありのままの世界を見ているのではなく、見たいと思っているものを見ている、目でものを見ているのではなく、脳がそれを見ているのだということ、スーパーマーケットの食材売り場においしい匂いが漂っていて心魅かれたら、実は、赤外線センサーで人の往来を感知し、おいしい香りを霧状に噴霧する道具があること、電波ってなに?重さもなく媒体もいらないのに二点間をつなぐなんてまるでテレパシー?「記憶」の正体って何?胃袋がなくなったら他の部位が代わりに働く、などなど。
    読んでいると、生命、というものが、とてもとても魅力的で可能性にみちた粘土細工のような気がしてくる本です。

    私なんてどうせこんなもんだ、と後ろ向きになったときにいい本かもしれません。福岡さんは、生命ってものそのもののやわらかさや可能性をまるごと肯定してくれます。生きていることを肯定できます。

  • 福岡先生の文春連載のエッセイ集。

  • 読書録「やわらかな生命」3

    著者 福岡伸一
    出版 文藝春秋

    p240より引用
    “福岡ハカセが言いたいことはいつも、とて
    もシンプルである。みなさんには、なにか一
    つ自分が好きなことがあるでしょ。”

    目次から抜粋引用
    “日常と生命
     野生と生命
     科学と生命
     色彩と生命
     地図と生命”

     生物学者である著者による、生命と世の中
    の出来事との関わりを綴ったエッセイ集。
     電化製品の充電についてから再びのアメリ
    カ生活への出発についてまで、詩的で情感
    たっぷりに記されています。

     上記の引用は、学びについて書かれた話で
    の一節。好きこそものの上手なれ、好きであ
    る好きでいることが出来る、それこそが才能
    であるとは、岡田斗司夫氏の「プチクリ」で
    書かれていたように記憶しています。
    好きで打ち込めるものが、幸運にも世の中の
    流れと合っていれば、とても幸せな人生をお
    くれることでしょうね。
     柔らかな小説を読んでいるような、そんな
    雰囲気のいい一冊です。

    ーーーーー

  • 【生命の色「青」はなぜ人工的に作り出せないのか】人気生物学者の最新作。日常の食、健康から芸術、機械文明まで、科学的かつ叙情的に解き明かす筆致が、色鮮やかな生命の世界に誘う。

  • 週刊文春で読んだ記憶のあるものもあったが、まとめて読むとまた面白い.博識だ! 興味を持って読んだのは、ピルトダウン人の話し.何時の時代も捏造はあるのだ.サラブレッドの話も、昆虫の話も奥が深いと感じた.

  • 福岡先生の週刊文春の連載エッセイを集めたもの。こうしてみると、同時期に執筆された他の著書の素描であったり、背景であったりということに気付きます。福岡先生の関心のうつろいを追うことができるように思います。

  • 福岡先生、表の華やかさの割に学会では冷遇されてる・・

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