学校では教えない「社会人のための現代史」 池上彰教授の東工大講義 国際篇

  • 文藝春秋 (2013年10月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163766409

作品紹介・あらすじ

「円高・円安」や「反日」など、身近なナゾが現代史から解けます!



東西冷戦後の激動の世界史、知ったかぶりで冷や汗かきませんか? ビジネス、投資にも必須、グローバル化時代の真の教科書です。



【目次】

はじめに 冷戦がわかると「この世界のかたち」が見える

1 東西冷戦 世界はなぜ2つに分かれたのか

2 台湾と中国 対立しても尖閣で一致するわけ

3 ソ連崩壊 社会主義の理想が「怖い国」になるまで

4 北朝鮮 なぜ核で「一発逆転」狙うのか

5 中東 日本にも飛び火? イスラエルやシリアの紛争

6 キューバ危機 世界が核戦争寸前になった瞬間

7 ベトナム戦争 アメリカ最大最悪のトラウマ

8 カンボジア 大虐殺「ポル・ポト」という謎

9 天安門事件 「反日」の原点を知っておこう

10 中国 「経済成長」の代償を支払う日

11 通貨 お金が「商品」になった

12 エネルギー 石油を「武器」にした人々

13 EU 「ひとつのヨーロッパ」という夢と挫折

14 9・11 世界はテロから何を学べる?

みんなの感想まとめ

現代史を深く理解することで、私たちの生活やビジネスに直結するさまざまな問題の背景が見えてきます。この書籍は、冷戦後の世界の変遷や日本の立ち位置をわかりやすく解説しており、歴史をただ暗記するのではなく、...

感想・レビュー・書評

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  • いかに自分が世界史を「暗記」だけでやり過ごしてきたかを痛感しました。
    名前は知ってる、なんとなく背景も記憶してる、けれど内容が全く残ってない。いやー、恥ずかしい限りです。
    気になったことは今になってちょっと調べたりしている程度でしたが、分かり易く流れを教えてもらえたので良い勉強になったかなと思います。とはいえ触りも触りなんでしょうけれども…。
    沢山の積み重ねの上に今がある、だからこそ過去に学び進んで行かなくちゃいけないんだなあ。

    911の記憶は今でも鮮明に覚えてます。現実感がなさすぎて、ただ呆然とテレビ画面を見ていました。
    この先一体どうなっちゃうんだろう、という不安だけがずーっとあったんですけど、それでも当たり前に生活をしていると関連ニュースに慣れてきてしまって、次第に何かを感じることすら麻痺してしまったように思います。
    一つ一つをきちんと見極めながら、知ることを怠らず生きていきたいですね。

  • 今、だからこそ。2013年時点では前に進んでいる世界が何故かきな臭い方向に向かっている。何故か。20世紀の血塗られた現代史を我々は繰り返してはいけない。いけないのに。

  • この本を読むと、日本含めた今の世界の在り方が、第二次世界大戦を経た冷戦構造に端を発しているのがすごく良くわかる。

    日本の在り方なんて、完全にアメリカ都合で作り上げられてるんだなって改めて。自衛隊が宙ぶらりんな軍隊(軍隊ではないとされる軍隊)な理由も理解できた。
    中国と台湾の関係も謎だったけど腑に落ちた。
    朝鮮半島事情も。中東事情も。

    2013年発行てことで、今状況は変わってきているけど、背景について少しでも知ってると現状分析も変わってくる。
    学校でやる世界史はこういうのを重点的に教えてほしかったなあ。

    そして国同士であれ、国内であれ政治は、誰かの欲望があって、それを正当化する建前と本音があるよね。
    冷静にそれらを見極めるためにも色んなことを知らなきゃいけない。

  • 知ってて当たり前として特に教えてもらうこともできず、知らないと世間知らずのレッテルを貼られるような事柄を、コンパクトにわかりやすくまとめられてる本です。
    恥ずかしながら、オバマ大統領のYes, we can.が何をもって言われてたのか知らなかったので、本書を読んでハラオチ状態でした。

    ただ、大学の講義ということで90分の中でまとめられたというだけあって、個々の内容は要点は抑えてるけど薄いですね。
    忙しい人にはさらっと要点を掴めるので良いと思います。

  • 大学の一般教養科目を書籍化したものなのかな。現代史概論であって、決して知識が深まるというような内容ではないのは注意。

  • Audibleにて。

  • 池上シリーズ 国際情勢の基礎知識についてわかりやすく書いてある

  • 池上彰さんは、他の本と同様、分かりやすい。
    自分は、小学生の時に、週刊子どもニュースを見ていました。

    学校の歴史の授業は、つまらないし、暗記だけすれば良いと思っていたけど、本書を読むと歴史を知る大切さが分かります。
    経済、宗教が深く結びついている。当然のことだけど、ここまで視野を持って考えることは難しい。

    ベトナム戦争、朝鮮戦争、中東戦争等、学校の授業では最後の方に駆け足でやる内容、初めて知ることばかりでした。直接的に関係なく見えても、アメリカ・ソ連の対立が前提にあることを考えれば良い、ということも分かりました。

  • 2021年8月25日読了。池上彰による現代史の解説、例によって非常にわかりやすい。現代史は新たな学説・調査により変化するし(古代史も同じだが)、政治的事情により教えづらい点もあり学校の授業で重視されない、というのは学校側の事情からするとそのとおりだろう…受験に必要なわけでもないし。ただ、現代社会・世界で生きていくためにはこの理解は欠かせないし、現代史の理解有無で仕事・人生に影響がありうるという点で、数学や国語、英語に劣らない重要性があるものなのかもしれないな…。国家レベルで同じ愚行を繰り返すアメリカや欧州諸国、中国には呆れるより他ないが、日本も全く同じだな…。人間も国家も、染み付いた性格・行動様式を変えることは難しいということなのだな。

  • 高校世界史の授業では、戦後の現代史は深く教えることは少ない。
    残りの授業時数が少ないことや、入試で問われることが比較的少ない、ということがその理由であると考えられる。

    私自身も本書で改めて「現代史」を学び直したが、思い出したことや、初めて知ったこともあった。

    「過去を知り、未来を考える」ために歴史を学ぶのだ、という池上氏のメッセージも多々見受けられた。また忘れた頃に読み返していきたい1冊である。

  • イランイラク戦争で米国がイラクを支援していたから、軍事力をつけたイラク。そのイラクを2003年に攻撃する米国。

    アフガニスタンは1979年にソ連から侵略され、そのソ連に対しアフガン国内で、イスラム聖戦士が立ち上がり、イスラム世界各地から同胞を救う若者が駆けつける。その1人がサウジから駆けつけたオサマビンラディン。

    どこかで読んだけど、複雑でわかっていなかったのがスッキリした本。

  • ほとんど興味の無かった世界史の本。予備知識なく何の気なしに手に取ったのだが、ニュースで聞いたことある話題がわかりやすく解説されていて読めた。
    しかし、自分が若い頃の1900年代後半にも、悲惨な戦争が繰り返されていたこと、そしてそれをほとんど知らなかったことにショックを覚えている。

  • 2013年刊行なので、その時点まででの現代史。さすがの池上彰で、読みやすくて飽きない文章で、流れの理解を重視した解説。他の書籍やWikipedia片手に理解を深めながら読むと、尚良いと思われる。

    ===
    • P8 - CIAがヒューミント、NSAがシギント。エドワード・スノーデンは元CIA職員で、退職後、民間企業からNSAに派遣され、NSAを内部告発することになる。

    • P24 - NATOはソ連および東側陣営に対抗するための連合(米国、カナダ、イギリス、欧州西側諸国)それに対抗したのがソ連率いるワルシャワ条約機構

    • P34 - 1917年レーニンが指導したロシア革命によってソ連誕生。資本主義思想を弾圧するため、社会主義は恐怖政治となる。レーニンの後任がスターリン。

    • P47 - 急な改革で混乱していたところ、ソ連の一部だったロシア共和国のエリツィンが共産党を解散させて、1991年にソ連崩壊。急激に資本主義に転換し、再び混乱しているところをプーチンが政権を取る。

    • 清朝を倒した辛亥革命の後、1912年に孫文が国民党を設立し、中華民国を建てる。初代代表は蒋介石。その後、中国共産党(毛沢東)との内戦(国共内戦)に破れ、台湾へ逃れる。1949年、毛沢東が中華人民共和国の成立を宣言。それ以来、台湾は中国を刺激しないよう、独立を目指さない方針を取っている。

    • P57 - 台湾は日本の植民地だったのに親日が多いのは、日本が去った後に来た国民党(中華民国)が残虐だったから。

    • P71 - 金日成は本名ではない。スターリンの面接を受けて、北朝鮮のリーダーとして送り込まれてる。その際、伝説の将軍と同じ発音の名前を名乗り、偽の凱旋をした。

    • P77 - 朝鮮戦争をきっかけに、自衛隊の元となる警察予備隊を組織した。

    • P88 - 第二次世界大戦でのユダヤ人虐殺をきっかけにシオニズム運動が高まって、イスラエル建国につながった。

    • P147 - ポルポト政権下で、当時600万〜700万人いたカンボジア国民のうち300万人が殺された。国中が死臭に満ちていた。ベトナムが「人道的介入」の下、軍事介入したことでポルポト政権は打倒された。

    • P162 - 毛沢東の死後、中国の発展に貢献したのが鄧小平。1989年、六四天安門事件で、学生の弾圧を決めたのも鄧小平。すでにトップの座は渡しているが、黒幕ポジションを維持していた。政府へ不満が高まらないよう、愛国教育を徹底、すなわち反日教育であった。

    • P225 - 1993年、EU発足。キッカケは第二次世界大戦後、二度とヨーロッパで戦争が起きないように、と資源と産業の共同管理が始まったこと。(1951年に前身となるECSC発足。後にEEC、ECを経て、EUへ)

    • P230 - ユーロの弱点は、金融政策と財政政策が別のものだということ。金融政策は欧州中央銀行が、担い、財政政策は各国政府が担う。各国こべつの金融政策というのができない。

  • Unlimitedの世界史系(人類史を遠くからサクッと眺められる)書籍を散歩がてら聴いた。世界史系書籍は散歩しながら聴くのに最適だ。8割知ってる事実に2割著者独自の視点や知らなかったことが加わっていくのが心地よい。

  • 読みやすくてわかりやすい、いつもの語り口である。基本の話ばかりだが、その基本をいかに自分がわかっていないかがわかる。

  • Amazon audible 無料体験で購入。
    学校では教えない…というタイトルながら、高校の近現代史で習ったことが多々出てきて懐かしかった。
    戦後から、Brexitやトランプ政権はまだ出てこないくらいの、ギリシャ危機とかその辺まで。

  • <b>9・11テロを若者が知らないという深刻な問題
    </b>
    池上氏の東工大での講義録を平易にまとめたもの。
    シリーズ化されているらしい。

    9・11テロを若者が知らないという問題を取り上げている。
    大人たちが子供のためを想っての行為が、結果的に無意識な情報統制になってしまっている現実がある。
    これは、天安門事件もほぼ同様なのではないか。
    とはいえ、血生臭かった20世紀に比べて、20世紀に希望を持つ視点で結んでいる。
    そうあって欲しいが、テレビはクリミアの緊張を今日も伝えている。

    都知事選特番(TokyoMX)でも、やはり注目してしまった池上氏。
    信条的には、ニュートラル(やや右)とお見受けするのだが、NHK時代はそれで冷遇されていたなんてことはないのだろうか?

  • かなり現代より

  • 池上さんの現代史の他の本を読んだことがあるが、すぐ忘れてしまうので、復習になってよかった。中国や朝鮮半島、中東など、歴史を知っていると現在のニュースが何倍にも意味のあるものとして理解できる。

  • 池上彰教授の東工大講義シリーズ第3弾。この国際編は、普段ニュースで目にする世界情勢を「理解」するうえで、必要な流れや背景が凝縮されている。14のテーマが取り上げられていて、いずれも社会人の教養として必要なものばかり。

    最も印象に残ったのは、イスラエルの建国がやがてソビエトの崩壊(の一因)に至る経緯である。このような流れで、ソビエトの崩壊を考えたことはなかったからだ。
    但し、イスラエル建国については、少し補足したい。池上さんは「欧米諸国が支援しました。ユダヤ人の悲惨な運命に同情したから」(p.85)とし、イギリスの三枚舌外交も併せて紹介している。しかし、重要な視点が抜けているように思う。それは、キリスト教徒が信じる「イエスの再臨」である。「イエスの再臨は、すべてのユダヤ人がイスラエルに帰還を果たした後である。また、彼らユダヤ人がみなクリスチャンに改宗したときである」という新約聖書の預言である。つまり、イスラエルの建国は、キリスト教徒にとっても好都合なのだ。アメリカやイギリスが親イスラエルであることは、ユダヤ人の金融界での影響力だけでなく、宗教的な背景も理解しておくべきだろう。

    資源に関していうと、2000年代になって、アメリカでシェールガス、シェールオイル採掘が進んでいる。さらに、今後、日本領海で大量の商業的採掘が見込まれるメタンハイドレードが、どのように世界情勢を変えていくだろうか。ただ、尖閣諸島や竹島の周辺、あるいは、中国や韓国が日本の領土と認めない沖ノ鳥島周辺でメタンハイドレードの採取が可能なこともあり、これら「日本領土」が今後より大きな問題に晒される可能性がある。安定的なエネルギーの確保のために、本当に脱原発が可能なのかも含めて、広い視点で社会問題を見ていかなければならない。

    最後に池上さんは述べている。「自国の都合で他国に手を突っ込むと、結局は自国に難題が降りかかることがある」。多くの事例が挙げられる。例えば、日本が多大な犠牲を払った日清・日露戦争。日本が勝利したからこそ、今の韓国(や北朝鮮)があるといって過言ではない。そのうえ、日韓条約締結と共に行った日本からの莫大な経済援助とその結果の韓国の経済発展(漢江の奇跡)。それなのに、今の日韓の関係はどうだろう。日本も歴史から学ぶことは多いはずだ。

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著者プロフィール

池上 彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京科学大学特命教授を務め、現在5つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』(ちくまプリマー新書)、『お金で世界が見えてくる』、『日本の大課題 子どもの貧困』編者、『世界を動かした名演説』パトリック・ハーラン氏との共著(以上ちくま新書)、『なぜ僕らは働くのか――君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』(監修、学研プラス)、『経済のことよくわからないまま社会人になった人へ』(ダイヤモンド社)、『20歳の自分に教えたい経済のきほん』(共著、SB新書)ほか、多数。

「2025年 『池上彰の経済学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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