読書脳 ぼくの深読み300冊の記録

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 398
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163767000

作品紹介・あらすじ

電子書籍と紙の本では脳の働き方が違う!本のデジタル化によって「読む」という行為が、そして「知」の世界が、大変貌しつつある。ソーシャル・リーディング、ヴァーチャル図書館……石田英敬東大図書館副館長と「読書の未来」を語り尽くした対談と、「読書日記」6年分を収録。

感想・レビュー・書評

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  •  立花隆が『週刊文春』に月イチ連載している読書日記の、単行本化第4弾。連載自体はもう21年に及んでいるという。私はこれまでの3冊もそのつど買って読んでいる。それぞれブックガイドとして有益だし、毎回オマケ的に併録される読書日記以外の文章も、それぞれ面白い。

     前作にあたる『ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊』(2007年)は、オマケである立花へのロングインタビューだけで本一冊分あり、すごいボリュームだった。
     対照的に、本書のオマケは石田英敬(東大図書館副館長)との対談のみ。ページにしてわずか30ページほど。なので、これまでの4冊でいちばん小じんまりとした作りになっている。

     それはともかく、この対談も読書論として、また本の未来を展望するうえで読み応えのある内容だ。読書日記の部分も、相変わらず中身が濃い。

  • 読みたい本が見つからない。特定の分野に限らず、広範な知識を好奇心が欲している、そんな人に適した本だ。
    宇宙関係の書が多かったのは趣向に合わなかったがそれ以外では、数十冊もの読みたい本リストを作る事が出来た。近年はamazonなどの伸長により小型書店は雑誌と漫画を買うスペースになってしまってここまでの雑多な書物を求める事も難しいだろう。
    人生の似た趣向を持つ先輩として、今後も読む本がなくなった時には再読したい。

  • 「知の巨人」立花隆の書評を300冊分まとめたもの。
    知的好奇心が刺激され続け、あっという間に読了。
    ノンフィクションが好きな方であれば、楽しんで読めるはず。
    積読本が1冊減ったと思ったら、こちらに取り上げている書籍をいくつか購入してしまったのでむしろ本の数は増えてしまった。。。

  • あの知の巨人、立花隆が読んだ、300冊!
    面白本だけを紹介している。
    本書は週刊文春に連載している「私の読書日記」の6年分からの記録だが、読んでいない本が沢山あったし、紹介の仕方が面白い。

    前半は東大図書館の副館長との最近の読書事情について対談している。
    本が好きな人が気になる箇所を紹介しよう。
    立花隆が「私の読書日記」で書評を書くときに気をつけているところをこう書いている。
    「読んだ人に、『買いたい』という気持ちを起こさせる本を紹介しているので、そういう気持ちを起こさせる部分をピックアップして引用するようにしていますね。そこを意識的にやっています。
    どんな本でも、『ヘエー』と思わせる部分があるものですが、そこを 引き出している。」
    へ~、なるほどねえ。大変参考になる。

    以下、300冊の中から、付箋を貼って、今後読もうと思った本を
    ここに紹介しておきます。

    ①ウーマンウォッチング デズモンド・モリス著
     動物行動学者が女性の身体のパーツ紹介を少しエッチに、かつ面白く書いている本。

    ②マングローブ 西岡研介著
     第30回講談社ノンフィクション賞受賞
     テロリストに乗っ取られた、JR東日本の真実。

    ③人類の足跡10万年全史 スティーブン・オッペンハイマー著
     アフリカ起源説の本。

    ④カメのきた道 平山 けん著
     カメの面白本。

    ⑤プルーストとイカ メアリアン・ウルフ著
     副題、読書は脳をどのように変えるか?

    ⑥幕末維新消された歴史 安藤優一郎著
     逆説維新話。

    ⑦口から食べられなくなったらどうしましか「平隠死」のすすめ
     石飛幸三著

    ⑧移行化石の発見 ブライアン・スウィーテク著
     化石の発見史

    沖縄本
    ⑨本土の人間はしらないが、沖縄の人はみんな知っていること
     矢部宏治
     
    ⑩沖縄戦新聞 琉球新報社

    ⑪沖縄イニシアティブ 大城常夫、高良倉吉著 

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    読書脳

  • 立花隆の書評は自分の好みに合うので、このシリーズが出た時は読んで書籍購入の参考にしている。今回は2006年以降の書評をまとめたもの。冒頭の東大図書館の教授との対話は、あまり印象に残らなかった。デジタル本のあり方は今後も議論されると思うけれど、それぞれの特徴を生かして共存するのだろう。
    彼の興味の対象は幅広くて、このシリーズは世の中にはいろいろな面白い本があるといつも感じさせてくれる。この中で紹介された本で興味があるものは読むようにしているが、今回はあまり読みたくなるような本がなかった。
    この間の彼の大きな関心事は原発問題で、多くの書評が紹介されている。エネルギー効率の良い原発を完全に廃棄するのは難しいという立場で、福島は古い原発だったが、新しい原発システムはそれほど危険ではないらしい。原発本は立場によって書き方が異なるので、どれが正しいとは言えない。国家経済やエネルギーの観点では必要だし、世界環境の観点では不要だろう。但し、現在の便利な世の中に慣れた人達が、エネルギー効率の悪い太陽光や風力発電を受け入れて、不便な社会に耐えられるかは疑問だ。既存の火力発電所も環境面、コスト面で良いとは思えない。次世代発電が確立するまで、現状の原発を使用するのが良いと思う。一時期、彼の関心があった科学書の紹介が少なくなったような気がするのが残念。

  • 前半は東大付属図書館副館長石田氏との対談、後半は週刊文春で2006年12月号から2013年3月号まで連載された「私の読書日記」で紹介された書評を含む。
    「人が頭の中でこしらえあげたお話を読むのに自分の残り少い時間を使うのは、もったいないと思うようになった」ため、著者は三十代以降、娯楽本読み物本などのフィクションはほとんど読まないという。

  • 本を買う際に参考にするための本で、有用です。
    書いてある内容は、立花氏が、これまでにどんな本を読んでとんなことを思ったか?
    この本を読むなら、合わせてこの本を読むのがおススメだとか、そういう話がいろんなジャンルに亘って書かれています。
    私は、二度通読して気になる本をAmazonでぽちぽちと注文しました。
    こういう選書本は好きですね。
    私はまだ読書初心者ですから重宝します。

  • 2017年7月12日読了

  • 2013年刊。2006年12月~2013年3月までの週刊文春に寄せた著者の書評集。◆私に著者ほどの力量・能力は全くないことを承知の上でだが、著者の選書と自分の興味関心がかなり被ることがよくわかったし、読みたい本がかなり増加してしまった。しかし、全くすごいなぁ。読破の事実とこれらの書を購入できることに…。著者の年齢を考えると一層その感を強くする。紹介本のテーマは広範で、宗教、歴史、経済、時事、海外事情、エロ、絵画・写真等の芸術系のみならず、脳、進化、生物学、物理・天文や宇宙、地質学等のサイエンスまで及ぶ。

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著者プロフィール

1940年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、文藝春秋入社。66年退社し、東京大学文学部哲学科に学士入学。その後ジャーナリストとして活躍。
74年、『文藝春秋』誌に「田中角栄研究 その金脈と人脈」を発表。79年『日本共産党の研究』で第1回講談社ノンフィクション賞受賞。83年、第31回菊池寛賞、98年第1回司馬遼太郎賞を受賞。
著書に『中核vs革マル』『宇宙からの帰還』『「知」のソフトウェア』『サル学の現在』『臨死体験』『ぼくはこんな本を読んできた』『天皇と東大』など多数。

「2020年 『自分史の書き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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