ひさしぶりの海苔弁

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 186
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163767208

作品紹介・あらすじ

週刊文春連載「この味」の単行本化。食をテーマにしたエッセイの第一人者である平松さんの最新作は、独特のほっこりとした語り口と臨場感あふれる描写に磨きがかかり、読みながらヨダレが溜まってくること必至。春は竹の子ステーキ、夏はすいかを丸かじり、秋みょうがに舌鼓を打ち、冬は切山椒に歳末の訪れを感じる──。まさに食の歳時記と呼ぶべき、美味なる世界が展開します。また、飽くなき探究心と抜群の行動力で、パリの絶品クレープから韓国オモニがつくるキムパブ(海苔巻き)、三陸海岸の「うみねこパン」まで貪欲に取材。敏腕ジャーナリストの耳で、加賀の鴨猟師がつぶやいた「アタマのいい鴨はうまいで」という名言も見逃さずキャッチします。ほかにも、新幹線で食べる海苔弁のうまさ、かまぼこ板の美学、油揚げが人格者である理由等々、食という卑近な行為をエンターテインメントに描き、そして時に哲学的に考察したヒラマツ食物誌の決定版。安西水丸さんのイラストも多数掲載しています。

感想・レビュー・書評

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  • 四季に寄り添う食材を味わう、グルメ・エッセイ集。
    2011年~2013年に週刊誌に連載された83編のエッセイ。
    構成はエッセイ3ページに安西水丸のイラストが味を添える。
    なんとも愉しいヒラマツ食物誌。
    食を求め、味に感動する日常の楽しみ方をさらりと綴っています。
    思わず、そうだよ~と頷く食もあったりするのも面白いです。
    「うみねこパン」は本当に美味しいよね~と、ニンマリ。
    お手軽レシピが登場するのも嬉しい。
    さりげなく小説や映画、マンガの一文がさらりと出てくるのも
    良いなぁ。「刑務所の中」は読んだので、あのお菓子にニヤリ。
    食べたくなるような文章が満載です。

  • 春は竹の子ステーキ、夏はすいかを丸かじり、秋みょうがに舌鼓を打ち、冬は切山椒に歳末の訪れを感じる―食の歳時記に始まり、パリの絶品クレープから韓国オモニがつくるキムパブ(海苔巻き)、三陸海岸のうみねこパンまで、「おいしい」と聞けば飽くなき探求心と行動力でどこへでも取材に赴く。食を愉しみ、食を哲学するエッセイ。

    エッセイとしての面白さも、取り上げる食べ物のおいしさも間違いない著者の食エッセイ。今回もお腹一杯、大満足!
    各地の名物だけでなく、家の台所ですぐに作れる美味も紹介されていて、「これは!」と思うものにぺたぺた付箋を貼りながら読み進んだ。中でもすぐに作ったのは“トマトの味噌汁”。「火を通した新鮮なトマトは、熱をふくむとうまみの針が最大限に振れる瞬間がある。煮ちゃだめ。酸味、甘み、うまみ、ぜんぶが最初のふわ―っとふくれるタイミング、その頂点を狙い定めるのだ。」「くし形に切ってもプチトマトまるごとでもいい、だしに赤味噌(八丁味噌もすばらしく合う)を溶き入れた後トマトだけ静かに沈め、次のひと煮立ちを待ち構え、トマトが熱をふくんだ瞬間に火を止める―これが唯一にして最大のコツである。」ちょうど夏の真っ赤なトマトが店先に並び始めた折、早速試してみた。味噌(赤味噌ではないけれど)を溶き入れて、くし形に切ったトマトを入れて、一瞬煮立たせ火を止める。お椀によそって口に含むと、汁に溶けだしたトマトの酸味がふわぁと広がった。ぎりぎり形をとどめているトマト自体も熱が加わって甘みが増している。こんな味噌汁、初めて!それは私の味覚が広がった瞬間だった。
    他にも付箋はたくさん付いている。さぁ次はどんな味覚が待っているかな。

  • 食い意地というのではないが、自分には食に対する貪欲さが欠けている。料理も手抜きになりがちな毎日に喝を入れるために借りた食エッセー第一弾。そしたら、筆者の食に対する着眼点がストンと心に胃に落ちるではないか!お陰で一気に食に対する関心が増しました。

    そうなの、それそれと膝を打ちながら読んだ章を備忘録がわりにここに。

    -天空のジンギスカン(夏が終わる前にと最終日にビアガーデンに駆け込んだ翌日に読んだ。同じことやってるというだけで一気に親近感)
    -さぬきうどんの純白(「がもう」ね)
    -かまぼこ板の美学
    -サンドウィッチ対決(スヌーピーの4コマでピーナッツバターサンドを知った記憶がいま鮮やかに。筆者とは数回り年代が違うはずなのに、よほどピーナッツバターって浸透してないということか)

    読んで作りたく(真似したく)なったこと
    -パセリの白和え(美味しかった)
    -キュウリをガブリ(丸ごとの一夜漬けでガブリに応用)
    -海苔弁
    -すり鉢でジェノベーゼ
    -石井好子のヨーロッパ家庭料理
    -もやしの根と芽を取る

  • 文学

  • 久しぶりです。平松洋子さんのエッセイ読むのは。
    この方の文章が大好きです。こんな風に文章が書けたらいいな。と常々思います。読んでいて、思わず食欲がわいちゃうところも、料理が作りたくなるところも好き。

    不謹慎にも、義父の法要の待ち時間に読み始めました(苦笑。
    切れ切れの時間にも対応する、ショートショートなエッセイなので、通勤通学に読むのもおススメ。

    ああ、平松さんの文才が欲しい。

  • 空腹時は読むのをためらう一冊。

  •  食事をする。
    美味しいものを食べる。
    ご飯をつくる。

    人が生きていく上で必要不可欠な行為。
    食事。
    美味しく、バランスのとれた食事は、心身の健康をつくる。

     この本はひとテーマ読むごとにお腹がすいてくる。
    ぐー。

    冷たたいものよりも、温かいもの。
    外食もいいが、やっぱり手作りがいい。

    作りたいな、食べたいな。
    そう思わせる作品たち。

  • 身近な食べ物について少しずつ。相変わらずおいしそうな文章だが、時々「?」な時も。いくらバターごはん気になる…

  • 以前 読んだ 平松さんの本は私にとっては今一つ。よって期待せずに読みました

  • 2015/6/12

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著者プロフィール

エッセイスト。岡山県倉敷市生まれ。東京女子大学文理学部社会学科卒業。食文化や文芸を中心に執筆活動を行う。『買えない味』で第16回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、『野蛮な読書』で第28回講談社エッセイ賞を受賞。『サンドウイッチは銀座で』『小鳥来る日』『洋子さんの本棚』(小川洋子氏との共著)『彼女の家出』『そばですよ』『かきバターを神田で』など著書多数。

「2020年 『本の花 料理も、小説も、写真も』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平松洋子の作品

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