眠れ、悪しき子よ 上

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 76
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163804200

作品紹介・あらすじ

平身低頭の30年間を過ごした会社を早期退職した「私」。故郷を見下ろす村営住宅に転居し、のどかな風景のなかで哲学書を片手に、真の自分自身を取り戻そうする男が、静かに狂っていく-いまだ善を知らず、いずくんぞ悪を知らん。

感想・レビュー・書評

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  • 感想は下巻で

  • 純文学の作家だけれども、この作品はどちらかというとエンターテインメント寄りだと思う。
    まだ上巻を読んだだけなので、はっきりと断言することはできないけれども、かなり意識的な文章を書いている。章立ては無く、時間の経過によって一行空けることもなく、改行する時も空きスペースは一、二文字程度という具合。文字がぎっしり詰まっているのだ。人は大抵の時間、話をしているか、何かを考えているか、読んでいるか、聞いているか、とにかく頭の中に全く言葉の無い状態というのは、ほとんど無いのではないかと思うけれど、それと似た感覚を受ける。つまり、人間の精神をいかに書くか、というテーマがこの作品には含まれている気がする。

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  • イキル 怖い。もう、はらはらドキドキ。しかしこうなるしか終わらないですよね。イキルは自分の息子というより多重人格のひとりかも。

  • 頑張って読みました。

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著者プロフィール

1943年、長野県飯山市に生れる。国立仙台電波高等学校(現在の国立仙台電波工業高等専門学校の前身)卒業後、東京の商社に勤務。66年『夏の流れ』で第23回文學界新人賞を受賞。同年、同作で芥川賞を受賞し作家活動に入る。68年に郷里の長野県に移住後、文壇とは一線を画した独自の創作活動を続ける。また、趣味で始めた作庭を自らの手による写真と文で構成した独自の表現世界も展開している。近年の作品に長編小説『我ら亡きあとに津波よ来たれ』(上・下)。『夢の夜から口笛の朝まで』『おはぐろとんぼ夜話』(全3巻)、エッセイ『人生なんてくそくらえ』、『生きることは闘うことだ』などがある。

「2020年 『ラウンド・ミッドナイト 風の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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