桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活

著者 :
  • 文藝春秋
3.11
  • (17)
  • (81)
  • (126)
  • (40)
  • (22)
本棚登録 : 720
レビュー : 151
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163804606

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 苦手だった著者だが、これなら読める。千葉にある四流大学たらちねの准教授クワコーの学校生活。教授室は文芸部の部室と化し、彼女たちと大学で起こる謎について推理を行う。 推理してるのは、ほとんどジンジンなんだけど。
    クワコーのダメっぷりが良い。底辺でもなんとか生きている。

  • 『シューマンの指』で知った奥泉さん。こんなライトなユーモアミステリーも書かれるんだと。そして桑幸の生活は全くスタイリッシュではない(笑)第一話は、非常に読みにくくて、微妙…と思ったけど、読み進めていくうちに慣れた。これはこれでいいんじゃないかな。途中途中太字になるのは何で?無意識に目がいってしまうので非常に 読みにくい。しかもあんま意味あるように思えない太字だからこそ余計に。2012/095

  • もはや「先生」として扱われていない下流准教授クワコー。
    饒舌極まる自己弁護と、変わり者女子大生の会話の連続パンチ。読みながら「ふふっ」と笑いが漏れると、息子らがすかさず不審の視線を投げてくるのがわかる・・。

    『モーダルな事象』の続編というよりも、クワコーという小物キャラをつかったドタバタミステリー。『モーダル』よりもずっとノリは軽くて100倍気楽に読めます。

    あ、舞台は千葉県の架空の市。市原市近くということになっているので・・県民としてはなんとなく風景が浮かびやすくなっており。

  • 奥泉光さんのファンなので、発売と同時に購入しました!
    表紙もかわいいし、ドラマ化もされてます。
    奥泉さんご自身も芥川賞選考委員?になられたようで、絶好調ですね。
    ファンとしてはとても嬉しいです。

    桑潟幸一こと、クワコーのありえないような笑える日常が、奥泉氏独特の格調高い文体で語られていて、とても面白かったです。
    私は好きです、こういう本。

  • 四流大学でどうにか棲息しているクワコー先生の、下流の生活ぶりが自虐的に描かれていて面白い。

    そして顧問となった文学部のキテレツな部員、特にホームレス女子大生たるジンジンの推理に助けられ、身の回りの珍事件が見事に?解決していくというミステリー仕立ての部分も、ユーモアミステリーとしてなかなか面白い。

    高い点数はつけなかったけれど、続編が出たら、またクワコーの生活ぶりが見たくて、読むかも。

  • ★1だけど、評価したくないっていう感覚のほうが大きい。
    太字ゴシックで単語や文節を強調する文章がなじめず。
    例えるならどぎついお笑いについていけないようなもの。若くはないからねぇ…

    ジンジンの謎解き部分を読んで初めてミステリだったと気付く。

    感想:変にプライド高いより、クワコー並みにおらあ負け犬だべくらいに思ってる方が本人も周りもやりやすい場合もあんのよね。

  • 地元の新聞で「やる気のない准教授桑潟幸一と女子大生の活躍が面白い」との解説があったので、図書館から借りみた。
    登場人物の設定の説明が前段長すぎて、なかなか読み進まない。
    中ほどから、その展開とそのうち、桑潟幸一ことクワコーと女子大生の活躍が理解されてきたときには、貸出期間が迫り読み切ることが出来なかった。ので再び借りることにした。

    やっぱり、「で」を「へ」と記述。
    初めてだよ。この作家だけなのかな?

  • +++
    日本一下流の大学教師は今日もまた自虐の詩をうたう。
    +++

    まさに、上記内容紹介の一文の通りである。読んでいてイライラするほどの自虐と向上心のなさ、そのくせ、ひょんなところで自己評価の高さが垣間見られ、なおさらイライラさせられる。今回は、レータンからたらちねに移籍したクワコーの毎日である。どっちもどっちな底辺の大学で、文芸部の女子たちに囲まれる(教授室を乗っ取られる)クワコーだが、やはり着任早々あれこれと厄介事に巻き込まれている。文芸部の女子たちも、それぞれ個性的に過ぎるキャラだが、学校の裏の林の段ボールハウスで暮らしているホームレス女子大生のジンジンの洞察力と推理力で、何となくミステリチックな謎を解き明かしてしまうのが、今回の注目点だろう。ここだけもっと深く描いてくれたらいいのに、と思わなくもない。ジンジン以外の誰にも思い入れが湧かなかったので、次はもういいか、と思う一冊である。

  • いい意味で表紙詐欺な一冊(笑
    全然スタイリッシュじゃない、クワコーの自虐的考えのちの開き直りっぷりが笑える。
    そしてクワコーが顧問を務める文芸部の女子学生のキャラの濃さ!文芸部内で繰り広げられる女子内ならではのゆるい会話やテンポが面白い。
    ミステリーのほうも短編のようになってるのでさくさく読める。事件の真相もまたゆるい感じだけどちゃんと解決してくれるのもいい。
    ただちょっと文章が軽めなので好みはあるかも。あと読み始めたときは時々出てくる太字には驚いた。これはいらないのでは……

    続編とか出たら読みたい

  • 奥泉作品のイメージを覆す、ポップな(というか色んな意味で軽い)ミステリー短編集。主人公クワコーがなんとも情けない大学講師で、彼自身その情けなさに憤慨しつつ耽溺している同情もできれば叱咤もできるようなヤツ。身近に感じるのである。

    そんな彼をワトソン役に、名探偵は彼が顧問を務める文芸部の部員たち、ことホームレス女学生ジンジンの頭脳が冴えわたる。但し辛辣でストレート、情けない主人公クワコーは踊らされっぱなし。世の中賢いヤツと悪いヤツが得するようにできているのだ。バカ貧乏は上を見ず現状に幸せを感じて、今その場の幸せを反射神経だけで楽しみ搾取されつつ生きていくのが肝要…

    って、読んでる間は楽しいが、自分自身を主人公に置き換えるとなんとも居えない皮肉を感じてしまうが…。こういう奥泉作品も面白いものである。

    クワコー作品はこの前に1作出ているようだが、そっちはこんなに軽薄モンではないらしい。それはそれで楽しみである。

全151件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

奥泉光(おくいずみ ひかる)
1956年山形県生まれ。1986年に『地の鳥 天の魚群』でデビュー。1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、1994年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器』で野間文芸賞、2018年『雪の階』で毎日出版文化賞文学・芸術部門をそれぞれ受賞。

「2018年 『夏目漱石 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活のその他の作品

奥泉光の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
小川 洋子
高野 和明
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
夏川 草介
三浦 しをん
村上 春樹
森見 登美彦
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活を本棚に登録しているひと

ツイートする