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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784163804606
みんなの感想まとめ
軽妙なユーモアとドタバタな展開が魅力のこの作品は、下流准教授クワコーの日常を描いたミステリーです。クワコーは、自己弁護と変わり者女子大生との会話で繰り広げられるコミカルなやり取りを通じて、時には笑いを...
感想・レビュー・書評
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東大阪市の関西圏随一の低偏差値を誇る通称、レータンから千葉のたらちね国際大学へ赴任した桑潟幸一准教授。
廃校寸前のレータンからなんとか転職したものの。
ダメだった。三篇あるんだけど、なんとか一篇を読み切ったって感じ。
だらだらとクワコーのこれまでと情けない日常が語られて、なかなか事件は起きないし。
そして、やたらと太字で強調される文字がノウハウ本みたいでやっかい。
これが事件のヒントなのかも?と思って読んでたけど、マーカー引きすぎてどこが重要かわからなくなった教科書みたい。
文字で強調するんじゃなくて、文章で勝負してほしい。
会話はイマドキでとにかく軽いテンポ。若者のLINEグループに紛れ込んでしまったよう。
会話でさりげなく状況説明されてるのは読みやすかった。けど、ついていけず、他に読みたい本もあるし、断念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『シューマンの指』で知った奥泉さん。こんなライトなユーモアミステリーも書かれるんだと。そして桑幸の生活は全くスタイリッシュではない(笑)第一話は、非常に読みにくくて、微妙…と思ったけど、読み進めていくうちに慣れた。これはこれでいいんじゃないかな。途中途中太字になるのは何で?無意識に目がいってしまうので非常に 読みにくい。しかもあんま意味あるように思えない太字だからこそ余計に。2012/095
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もはや「先生」として扱われていない下流准教授クワコー。
饒舌極まる自己弁護と、変わり者女子大生の会話の連続パンチ。読みながら「ふふっ」と笑いが漏れると、息子らがすかさず不審の視線を投げてくるのがわかる・・。
『モーダルな事象』の続編というよりも、クワコーという小物キャラをつかったドタバタミステリー。『モーダル』よりもずっとノリは軽くて100倍気楽に読めます。
あ、舞台は千葉県の架空の市。市原市近くということになっているので・・県民としてはなんとなく風景が浮かびやすくなっており。 -
四流大学でどうにか棲息しているクワコー先生の、下流の生活ぶりが自虐的に描かれていて面白い。
そして顧問となった文学部のキテレツな部員、特にホームレス女子大生たるジンジンの推理に助けられ、身の回りの珍事件が見事に?解決していくというミステリー仕立ての部分も、ユーモアミステリーとしてなかなか面白い。
高い点数はつけなかったけれど、続編が出たら、またクワコーの生活ぶりが見たくて、読むかも。 -
★1だけど、評価したくないっていう感覚のほうが大きい。
太字ゴシックで単語や文節を強調する文章がなじめず。
例えるならどぎついお笑いについていけないようなもの。若くはないからねぇ…
ジンジンの謎解き部分を読んで初めてミステリだったと気付く。
感想:変にプライド高いより、クワコー並みにおらあ負け犬だべくらいに思ってる方が本人も周りもやりやすい場合もあんのよね。 -
〔Ⅰ〕脱力系ミステリ。前にいたレータンと似たりよったりのたらちね国際大に移ったクワコー。顧問となった文芸部メンバーは何も考えてなさそうなのばかりだがホームレス探偵がいた。
〔Ⅱ〕呪われた研究室:クワコーのあてがわれたA棟409号研究室には怪談話があってビビるのだったが顧問になった文芸部のアホガールたちは興味津々。/盗まれた手紙:クワコーに五十万円もたらすはずの手紙がジンジンの段ボールハウスから盗まれた。んな、バカな?/森娘の秘密:鯨谷にいいように使われるクワコー、泣く。
〔Ⅲ〕『モーダルな事象』のときの感想では「登場人物がみんなイマイチ」と「まあ、おもしろい」というメモが残ってたけど、まあそんな感じ。頼りになるのは一人だけ。
■簡単な単語集
【命の園】宗教団体。たらちね国際大学に出資してくれている。
【牛腰肇/うしこし・はじめ】A棟409号室から落ちた六十歳の国語科教授。
【薄井聡太/うすい・そうた】民俗学准教授。その名に違わず影が薄い。
【馬沢善次郎】たらちねの教授。鯨谷の不倶戴天のライバル。元大手新聞社の記者。
【梅木昭夫/うめき・あきお】桑潟幸一の直接の恩師。山室啓太郎の女婿。通称「梅ちゃん」。政治力なし。愛犬のゴールデンレトリバーからも見下されている。唯一の趣味は焚き火。
【押川千恵/おしかわ・ちえ】→オッシー
【オッシー】押川千恵。文芸部員。背の高い眼鏡娘で笑うと歯ぐきが出る。父親がカード破産で失業中。
【柿崎秀友/かきざき・ひでとも】セキュリティ会社のタムコ・コーポレーション㈱総務部次長。クワコーし差し伸べられた救いの手? 二代目春狂亭猫介を襲名する予定。
【粕谷恵/かすや・めぐみ】基本低能力のたらちね事務員の中でも群を抜いて仕事ができない。前の事務長のオンナで今は鯨谷のオンナらしい。
【木村都与/きむら・とよ】クワコーが顧問になった文芸部の代表。最初リクルートスーツっぽいがちょっとヘンな服で登場し名刺を差し出し瓦せんべいを手土産として持ってきた。九人兄弟で祖母と叔母もいるので十三人家族。
【漁労部】部活。漁をするらしい。顧問は茂呂教授。
【鯨谷光司/くじらたに・こうじ】大手消費者金融の元取締役でレータンで桑潟の同僚だった。その後見切りをつけてたらちねに移ったが権力欲が強く桑潟幸一でもなんでも手駒が欲しかったので誘ってくれた。ヘタレでも一票は一票。関西弁。リクルート委員長。新入生募集の話ばかりするので教授会では敬遠されている。主著に丙文社スーパーバイオレンス新書『ヤクザに学ぶリアル経営術』がある。黒いナマズ顔。
【熊島鈴香/くましま・すずか】新入の文芸部員。丹生愛美とメイド服コンビの片割れで体格が良く顔の面積が大きい。アニオタ。ガンダムあたりからカバーしている。テニミュにも行った(たぶんテニプリミュージカルの略?)。高校に入学したとき書類にサインしたらたらちねへの推薦が決まっていた。
【桑潟幸一/くわがた・こういち】通称「クワコー」。埼玉県熊谷市出身。「たらちね国際大学」日本文化学科准教授。新たに赴任してきた。その時点で四〇歳。それまでは「敷島学園麗華女子短期大学」で十年間勤務。大学時代は「ねずみ男」と呼ばれていたこともあってねずみ男役なら誰にも負けない自負がある。愛車は赤いママチャリ。
【研究室】桑潟の使う研究室は古いA棟の四階にあり以前首吊り自殺があり去年人が落ちた。
【敷島学園麗華女子短期大学】通称「レータン」。東大阪市にある。関西圏唯一の低偏差値を誇る。桑潟幸一が十年間勤務し国文学を教えており骨を埋めるつもりだった(骨を埋めるしかないと思われた)。『モーダルな事象』の舞台となった(のかもしれない。忘れた)。
【自嘲】《桑幸は人が自嘲するのを見ると、たいがい気持ちが明るくなる。》第一巻p.70
【春狂亭猫介】「日本語文学研究会」の編纂した『日本近代文学者総覧』という大辞典でクワコーの担当した項目。なんでも《江戸艶笑小話を蒐集した本や自作川柳の本のほか、『駄洒落大辞典』なる大部の著作を出している作家だと判明した。》第一巻p.142。その辞典はクワコーの中の何かをガラガラと崩してしまったのかもしれなかった?
【ジンジン】神野仁美。文芸部二年。探偵役。どんぐり眼で見つめられるとクワコーは蛇に睨まれたカエル状態。ホームレス。裏門の近くの林の中にダンボールハウスを建てて暮らしている。雀を捕るのが上手い。食べてるらしい。初登場時黒帽子だった。いきなりクワコー呼ばわりされた。
【神野仁美/じんの・ひとみ】→ジンジン
【世界平和館】東キャンパスにある施設。「命の園」の寄贈した? 建物らしい。
【園村】事務課長。見た目は格闘家、声は小太りの男。水球部を指導している。
【たらちね国際大学】千葉県権田市にある。短期女子大学から四年生の共学大学に移行したばかりで学生も人員も不足している。一年生は定員割れで予想に反し男子は一人。
【丹生愛美/たんしょう・まなみ】新入の文芸部員。熊島鈴香とメイド服コンビの片割れ小さくて眼鏡。アニメ声。本を読んでる。村上春樹とか好き。クレしんの聖地春日部出身。高校に入学したとき書類にサインしたらたらちねへの推薦が決まっていた。
【ドラゴン藤井】藤井麗花。背は人並みだが横は分厚くで顔も大きい。元はプロレス同好会でドラゴン藤井はそのときのリングネーム。デビュー戦で左膝を痛め引退、プロレス同好会も解散になったので文芸部に移籍した。一人称は「おり」。
【トン平】肥ケ原駅近くのトンカツ屋。
【鋸山】たらちねの近場にある山らしい。以前ドラマ「孤独のグルメ」で出てきたことがあったような記憶がある。
【早田梨花/はやた・りか】文芸部員。最初に会ったときはピンクのミニスカートに膝の上までくる白靴下だった。母親がかなり稼いでいるが父親が全部使ってしまう上によそに女がいる。
【風流駄洒落合戦】《一同打ち揃って野や山に繰り出し、二チーム分かれて駄洒落を投げつけあって勝敗を決する、江戸時代からある風流な遊び》なんだとか(第一巻p.148)。
【藤井麗花/ふじい・れいか】→ドラゴン藤井
【部長】→木村都与
【文芸部】クワコーが顧問になった部活。代表は木村都与。ナンサー(難民サークル)。学生会館が老朽化で取り壊されその後再建されていないので文化系のサークルはほとんどがナンサーになっている。
【坊屋海人/ぼうや・かいと】准教授で学科教務主任。茶色に染めたさらさらの髪とジーンズにパーカー。クワコーより五歳年下。「うっかり力」という概念を創った。少林寺拳法部顧問。
【ボーコー大】房総工業大学の略。日本一のバカ大学と呼ばれている。そこのミステリ研とたらちねの文芸部はかかわりがあるようだ。
【ボーコー大ミステリ研究会】発刊している同人誌の名前は毎号変更されるのが伝統で「薔薇の花園」とか「青い稲妻」とか「紫の吐息」とかだったりする。
【森小雪/もり・こゆき】たらちねの健康福祉学部二回生。馬沢教授からセクハラを受けているらしい。リングネームはアンドレ森。百九十センチはある巨体なのにスピードも兼ね備えたテクニシャン。サイズ以外の見た目はコケシ人形。一人称は「オデ」。漫画やイラストの批評眼は信頼されている。現在はハンドボール部のキーパー。
【茂呂育男/もろ・いくお】古典文学教授。腰が低い。言語不明瞭。見物に行った即身仏とそっくりだったので「ソクシン」と呼ばれるようになった。
【門司智/もんじ・さとし】通称「モンジ」。今年の新入生唯一の男子。国際コミュニケーション科の学生。文芸部に入ってきた。初対面時、金髪に破れジーンズにアロハシャツ。手のひらに乗るサイズのサルに似ている。
【山室啓太郎】桑潟幸一の恩師の恩師。紫綬褒章受章者。政治力あり。
【山本瑞穂/やまもと・みずほ】文芸部員。通称「ミズホン」。最初に会ったときナースのコスプレをしていた。以前はゴスロリだったが最近はもっぱらナース。「千葉で偏差値最低の女」と呼ばれている。
【レータン】→敷島学園麗華女子短期大学 -
入り込むまで少し時間がかかったけど、それぞれのトリック自体は面白かったので後半はスラスラ読めた。
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ゆるりと読めるミステリー。書体表現が面白く、電子版より紙本がおすすめ。
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★実写化前提?★キャラ小説で、いわいるコージーミステリーにあたるのだろう。主人公の男性教員は不甲斐なく、まわりを固める女子大生が多士済々で、なおかつ切れ者はホームレスというキャラの立ちっぷり。ぜひ読まねばならず人に薦めずにはいられないというわけではないけれど、すっと読むにはとてもいい。
ドラマにしやすいだろうなと思ったら、やはりとっくになっていた。しかし主人公が佐藤隆太というのは完全に間違っている。だから話題にならなかったのか。 -
最初はクワコーの生活のあまりのリアルさに引きそうになりました。ところがいつの間にかすっかり彼と文芸部の女子大生たちに物語に引きずり込まれていました。探偵はクワコーではなく、彼が顧問をする文芸部のホームレス女子大生。ミステリ自体は大したものではないですが、彼の情けなさと彼女たち(+モンジ)との会話は楽しいし、後半出てくる無理やり注目させられる太字にも笑ってしまいました。作家さん自身も楽しんで書いてますね。続きがあるなら読みたい、と思ったら前作(?)があるようなのでそちらを是非読んでみたいと思います。
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地元の新聞で「やる気のない准教授桑潟幸一と女子大生の活躍が面白い」との解説があったので、図書館から借りみた。
登場人物の設定の説明が前段長すぎて、なかなか読み進まない。
中ほどから、その展開とそのうち、桑潟幸一ことクワコーと女子大生の活躍が理解されてきたときには、貸出期間が迫り読み切ることが出来なかった。ので再び借りることにした。
やっぱり、「で」を「へ」と記述。
初めてだよ。この作家だけなのかな? -
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日本一下流の大学教師は今日もまた自虐の詩をうたう。
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まさに、上記内容紹介の一文の通りである。読んでいてイライラするほどの自虐と向上心のなさ、そのくせ、ひょんなところで自己評価の高さが垣間見られ、なおさらイライラさせられる。今回は、レータンからたらちねに移籍したクワコーの毎日である。どっちもどっちな底辺の大学で、文芸部の女子たちに囲まれる(教授室を乗っ取られる)クワコーだが、やはり着任早々あれこれと厄介事に巻き込まれている。文芸部の女子たちも、それぞれ個性的に過ぎるキャラだが、学校の裏の林の段ボールハウスで暮らしているホームレス女子大生のジンジンの洞察力と推理力で、何となくミステリチックな謎を解き明かしてしまうのが、今回の注目点だろう。ここだけもっと深く描いてくれたらいいのに、と思わなくもない。ジンジン以外の誰にも思い入れが湧かなかったので、次はもういいか、と思う一冊である。 -
いい意味で表紙詐欺な一冊(笑
全然スタイリッシュじゃない、クワコーの自虐的考えのちの開き直りっぷりが笑える。
そしてクワコーが顧問を務める文芸部の女子学生のキャラの濃さ!文芸部内で繰り広げられる女子内ならではのゆるい会話やテンポが面白い。
ミステリーのほうも短編のようになってるのでさくさく読める。事件の真相もまたゆるい感じだけどちゃんと解決してくれるのもいい。
ただちょっと文章が軽めなので好みはあるかも。あと読み始めたときは時々出てくる太字には驚いた。これはいらないのでは……
続編とか出たら読みたい -
クワコー准教授がちっさい事件に巻き込まれ、文芸部員が解決していくというごく軽い小説。昨今の大学生の軽さがよく出ているのは著者自身大学で教えている経験からであろう。
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H28/1/18
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